【スポーツ】[フィギュア]高橋が5年ぶりに全日本のリンクへ帰ってくる きょう開幕!2018年12月21日 紙面から
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月・さいたま)などの代表選考会を兼ねた全日本選手権は、21日に大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕する。開幕前日の20日は同会場で公式練習が行われ、男子は4年ぶりに現役復帰した2010年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(32)=関大KFSC=が4回転トーループを成功させ、24日のフリーで組み込む可能性を示唆。女子は今月上旬のグランプリ(GP)ファイナルで日本勢として05年の浅田真央以来となる初出場優勝を遂げた紀平梨花(16)=関大KFSC=が、初制覇に向けて入念に動きをチェックした。 きっちりと仕上げてきた。鮮やかな4回転トーループを2度決めると、見守った関係者から大きな拍手。高橋が表彰台を狙える武器を引っ提げ、5年ぶりとなる全日本選手権の舞台に帰ってきた。 「さっき動画を見たんですけど、めっちゃ良くてビックリしています。5年前に跳んでいた4回転よりもうまくなっているんじゃないかなと」 自画自賛した4回転トーループは優勝した11月の西日本選手権後から本格的に取り組み、スケート靴を0・5センチ小さくしたことで2週間前に成功したという。今大会は22日のショートプログラム(SP)こそこれまでの構成で挑む予定も、24日のフリーは1本を組み込む可能性を示唆。「自分がポジションに立つまで、ギリギリまで悩んで決めたい」と説明した。 7月の現役復帰から半年、目指してきた今回の全日本選手権の舞台は好相性だ。今会場での開催は2年ぶりだが、「なみはやドーム」の名称だった時代に3度優勝。公式練習に立ったこの日も「この、なみはやドームはいい印象。練習も大阪でやっているので、地元でできることはうれしい」と笑顔だった。 「緊張しているかなと思ったけど、意外に落ち着いている。でも、本番が近づいてくると緊張すると思うので、その緊張感に勝てるかどうか」。五輪王者の羽生結弦(ANA)は不在で、力差があるのは平昌五輪銀の宇野昌磨くらい。進化した武器が決まれば、準Vもある。 (兼田康次)
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