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2018年12月21日 紙面から
「昇竜館」の前を歩く根尾。寮内に蔵書を有効活用した図書スペースを作るプランが浮上した=7日(今泉慶太撮影)
寮に根尾図書館!? 中日にドラフト1位で入団する根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の蔵書を有効活用するプランが浮上している。読書家でもあるスター候補は、野球関連本だけでなくビジネス書などを多数所持。成長の糧になる書物を、他の寮生のためにも役立てる考えだ。
年が明ければ、新人選手がナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」に入寮する。毎年、話題になるのは持参品。十人十色で、寝具と野球道具だけという身軽な選手もいる。今回気になるのは、やはり根尾。高校時代、父親から毎月20冊が送られていたという書物の扱いだ。
各メディアで取り上げられて話題になったように、その分野は多岐にわたる。「中南米野球はなぜ強いのか」などの野球関連本はもちろんのこと、「思考の整理学」「論語と算盤(そろばん)」などのビジネス関連に分類される「根尾本」も多数、含まれている。
蔵書のすべてを6畳分ほどの一部屋に収納できるかは微妙なところ。高校時代は荷物の受け渡しの際に、読み終えたものを実家へ送り返していたという。プロとして、手引きとなる書物を厳選冊数しか手元に置けないのはもったいない。そこで解決策として浮上してきたのが根尾図書スペースというプランだ。
「読書で学ぶことは多い。根尾だけではなく、寮生が本を手に取りやすい環境をつくることも大切」と球団関係者。野球人である前に社会人として成長するためにも、根尾本は貴重だ。
現在の昇竜館は、新人選手たちが入寮してもまだ空き部屋がある。部屋に入りきらない書物の置き場所としては、空き部屋の一室を開放するか、もしくはロビーに置くという方法がある。
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