映画『麻雀放浪記2020』の『第3回マカオ国際映画祭』出品中止について、誤りであったことが東映オフィシャルサイトで発表された。
当初報道媒体に向けて発表された資料では、同映画祭でワールドプレミアを行なう予定だったが、出品中止となったと報告。
出品中止理由は「映画祭側の公式な見解」として「セックス&バイオレンスによる表現の過剰さ、そして設定となっている世界大戦が起きて東京オリンピック2020が中止になったというシニカルな背景設定など、その過激で反逆的なシーンが多い、との理由により急遽出品が中止という判断が映画祭側から成された」としていた。しかしこれは、「思い込みと確認不足による誤り」だったという。
12月17日に東映のオフィシャルサイトで公開されたお詫び文の中では、「宣伝目的で過剰に演出された表現や、思い込みと確認不足による誤りが多々ありました。中でもセンサーシップによって本映画の出品が取りやめになったかのような誤解を与えてしまう、映画祭の名誉を著しく傷付ける記述がございました」と綴られていた。
CINRA.NET編集部では、経緯や事実関係を確認するため、12月18日から東映の担当者にメールおよび電話取材を実施。詳しい説明を求めたが、オフィシャルサイトに掲載されていること以外、現時点では公式発表とすることはできないとのことで、お答えいただけなかった。理由は『マカオ国際映画祭』にこれ以上ご迷惑をかけたくない、というもの。東映のオフィシャルサイトのお詫び文は「二度とこのような間違いを起こさないことを誓約いたします」と結ばれている。
※出品中止の発表をもとにした記事は12月8日付けでCINRA.NETに掲載いたしました。誤りであったことを本記事で報告するとともに、混乱を招いた方々に改めて謝罪いたします。