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(ビンガム)君に あの倉庫を斡旋したのは誰だ。
(世良)実は ある場所に軍の倉庫が残っててな。
僕の知り合いの不動産屋が誰かに貸したいと言うてんねや。
(萬平)言えません!
その人だって そこに手榴弾があるとは知らなかったはずです。
何や 何や いきなり!おかしいやろ!
福ちゃん 助けて! 僕は関係ない!
(福子)世良さん?℡(世良)助けてくれ 福ちゃん!
世良さん!
♪「丸まってる背中に もらい泣き」
♪「恥じだって一緒に」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「飛行機雲ぼんやり眺む」
♪「心ここに在らず」
♪「年間トータル もししたら」
♪「付き合うあたしすごい?」
♪「とぼけてる眉毛に もらい笑い」
♪「照れだってなんだって」
♪「あなたとならトゥラッタッタ♪」
♪「もらい泣き もらい笑い もらい怒り」
♪「もらいっ恥じ どんと来い!」
♪「晴天も曇天も霹靂も」
♪「さあ あなたとトゥラッタッタ♪」
(鈴)世良さんが連れていかれた?
英語が聞こえたから進駐軍やと思う。
(克子)また進駐軍。それで世良さんが「福ちゃん助けてくれ!」って。(忠彦)英語で何て言うてたんや。
えっ… あっ それは よう分かりません。
福子。 ずっと英語習わせてやったのにどうして分からないのよ。
そやから 英語は使ってないと忘れるの!
まあ 私も さんざん勉強させられたけど今は何にも しゃべれないもんね。
克子!
何で世良さんが捕まったんやろう。
多分 ここを世話してくれた不動産屋さんは世良さんが紹介して下さったから。
そら 不動産屋から紹介料はもろたで 僕は。
せやけど 微々たるもんや。罪になるほどの額やない。
僕にも良心いうもんがあるからな。
(メイ)あの倉庫に手榴弾が残っていたことを…。
そんなもん夢にも思わんがな。
せやけど そこここから旧日本軍の武器が見つかってるやないか。
そんなもんで いちいち大騒ぎしてたら切りないやろ。
お前とマンペイ・タチバナは…。
立花君が進駐軍に反乱なんか たくらむわけない。
あの新聞記事はあんたらが書かしたんか。
えげつないことするのう。
ケンカの一つもでけへん心優しい男やで 立花君は。
僕は一緒にラーメン食べた親友やからよう知っとる。
こんな しょうもないことで立花君を潰したら日本の損失や。
そうか あんたにとったら日本がどうなろうと関係ないか。
ほな 言いかえたる。 東洋の損失や。
ほんでな 僕を潰してみろ。世界の損失や。 ロストワールドや!
何を鏡見ながらペチャクチャしゃべっとんねん。
我ながら ええ男やなあ。
とにかく立花君は悪いやつやない。
手榴弾で魚とってた言うんやったらそれ ほんまや。
うそや思うんやったら 実際行ってやって 確かめたらええやないか。
その前に僕を帰してくれ。
分かったら それでええ。
何でやねん! こんな話あるかあ!
(タナカ)また おかしなやつが入ってきたな。何や お前 誰や!
(神部)そいつは チャーリーです。(岡)わしらの監視役や。
チャーリー?どう見ても コテコテの大阪人やんけ。
何や お前。 いきなりわざとらしい英語使いやがって。
(小松原)あきません 世良さん。(森本)チャーリーに逆らったら懲罰房に入れられますよ。うそやん。
お前の運命は 俺の腹一つや。
今日は このくらいにしたる。
すいません。僕のせいで世良さんまで。
全くや。
(真一)でも 萬平君が世良さんの名前を出したわけじゃありません。
そうかもしれんけど脇が甘いんや 立花君は。
どないしてくれんねん。
すいません。
あの倉庫を紹介してくれたのは世良さんなんやろ!
どないしてくれんねんはこっちのセリフだ!
何やと…。
何や 何や 何や 何や…。
それは言いがかりやで。
あほちゃうか。
マンペイ・タチバナ カモン。
世良さんは何も悪くありません。
すばらしい友情だな。
あの男が言うにはマンペイ・タチバナを潰すのは日本の損失だそうだ。
そんなに優秀な発明家なのか 君は。
だったら 我々を攻撃する新型兵器も作れそうだな。
僕は 兵器は作りません。
戦争で大勢の人間が死にました。
今も栄養失調で苦しんでる人たちが街に あふれています。
誰かが その人たちを救わなければならないんです!
あなたたちとまたケンカをしようなんてそんな くだらないことを考えてる暇はない!
(三田村)弁護士は無理だろう。
引き受けて下さる先生はいらっしゃらないということですか。
相手は進駐軍やからな。
三田村さんも萬平さんを疑ってるんですか。
いやいや 私は信じてるよ。けど正直 立花君を助けるのは難しい。
℡弁護士を立てたところで向こうにしてみたら日本の法律など関係ないわけやから。
立花君たちが どうなるかは進駐軍の上の人間が どう考えるか。
それ次第や。
ただ 諦めてはいかんよ。
本当に無実だと分かったら 彼らかて無理やり裁判にかけるわけにはいかんわけやから。
立花君は 釈放される。
ありがとうございます。
希望は捨てません。失礼いたします。
みんな帰ってくる。
うん 絶対に帰ってくる。
・(まさの)ごめんください。
はい。
(まさの)大丈夫 福子さん。(竹春)新聞 読んだで。
(ハナ)福ちゃん。
おばちゃん えっ えっ何でハナちゃんが おじちゃんたちと。
私も新聞見て福ちゃんのこと心配になって…。
たまたま そこで会うて一緒に来たんよ。
何も食べてへんやろ。ラーメン持ってきたで。
(まさの)のびる前に はよ食べて。(竹春)食べて 食べて。
(まさの)どうぞ。
頂きます。
おいしい!ありがとうございます おじちゃん。
ごめんな 3人前しかのうて。
福ちゃんと 鈴さんとタカちゃんもおるかなとは思たんや。
4人いらっしゃるとは思わんかった。
僕は 大丈夫ですから。(おなかが鳴る音)
あっ…。あっ…。
一緒に食べよ。 はい。頂きます。
源ちゃんも怖かったね。いきなり進駐軍が来て。
うまい!
もう ごはん作る気もしなくておとといから まともにごはんを食べてなかったの。
食欲がないと思てたんやけどそうやなかったのね。
やっぱり おなかは減るんよ。そら そうや。
うちの主人も心配してるわ。
倉庫に手榴弾があったってだけで使たわけやないんでしょう。
そやけど 進駐軍の人が爆発音を聞いた人がいるって。
えっ。(鈴)そんなことあるわけないやない。
(克子)そうよ。
あ… あの 実は…。
うちに来たお客さんが言うてたんよ。
そこの海で 若い男の人たちが手榴弾投げてるのを見たて。
えっ。海に向かって投げてたそうや。
その人が進駐軍に通報したんですか。そうかもしれへんな。
進駐軍を攻撃する訓練しとる言うてな。
訓練って…。
(クラクション)
高木さん 野村さん。(鈴)堺君。
(堺)ああっ。(高木)奥様!(野村)大奥様!
あの わいらのせいで…。
何しに来たんや。
奥様… 奥様!
奥様!
福子! お母さん!
(高木)ここです。(野村)ここから投げました。
何するつもり?
イエス サー。
(爆発音と叫び声)
(堺)えっ…。
うそだったな。
んな あほな!
いつもはぎょうさん浮かんでくるんです!
何で今日に限って!
(メイ)車に戻れ。ちょっと待ってくれって!
もっかいや! もっかいや!なあ 頼むて!
絶対 おかしいって!信じられへんわ!もうあかん!
野村さん 堺さん 高木さん! 野村さん!
彼らは 手榴弾を投げて魚をとっていたそうだ。えっ…。
でも それは うそだった。
うそ…。
残念だったな。
そしたら 誰に投げるのよ!
あなたたちに向かって投げるつもりやったっていうんですか。
萬平さんはそんなこと絶対にしません!
マイ…。
どういうことなのよ 福子。
(世良)魚が浮かんでこんかったあ!?
どうして。分かりません。
いつもは ぎょうさん浮かんできとったんです。
魚も進駐軍とグルなんや!
そんなわけないやろ。お前ら うそついとったんか。
うそやない!ほな 何で浮かんでこんかったんや。
そんなん知るか!ちょっと やめろ。
高木たちを責めてもしかたがないじゃないか。
今は 何もかもが裏目に出ているが仕事でも そんなことあっただろう。
僕たちは それを乗り越えてきたんだ。
僕たちは仲間だ。一つになって戦う仲間なんだ。
そのとおりや。
♪~
♪~
 回想 あなたたちとまたケンカをしようなんてそんな くだらないことを考えてる暇はない!
♪~


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