今持っているスマホやiPhoneで、楽天モバイルに乗り換えたいですよね。
ですが、楽天モバイルの対応端末にはソフトバンクの端末は入っていませんし、ネットで調べてるとiPhoneは使えるがスマホ(iPhone含む)は使えないと書いてあります。
どうして使えないのでしょうか。対処法はないのか見ていきましょう。
目次
楽天モバイル
大手企業の楽天の格安SIM(MVNO)。
楽天ポイントが貯まる・使える、持っているだけで楽天市場で買い物ポイント倍増など、楽天会員にメリットが多いです。
メインで利用している格安SIM(MVNO)サービスシェア1位にも選ばれました。
楽天モバイルでソフトバンク端末は実は使えないわけではない
楽天モバイルでソフトバンクの端末は、実際のところ使えないわけではありません。
楽天モバイルでソフトバンクの端末が使えないと書かれている理由は、楽天モバイルで提供している周波数にあります。
楽天モバイルの通信用の周波数(LTE)
LTE(エルティイー)回線はドコモ・au・ソフトバンクで主に通信をする時に使われる通信方式です。
楽天モバイルはドコモの回線を借りて運営されている格安SIM(MVNO)のため、楽天モバイルで使えるのはドコモの周波数です。
下記の表は絶対必要な主要周波数、○はあったほうがよい周波数、△はごく一部の地域しか提供されていないエリアになります。
バンド | 周波数 | 楽天モバイル (ドコモ) | ソフトバンク |
1 | 2.0GHz | ||
3 | 1.7GHz | ○ | ○ |
8 | 900MHz | ||
19 | 800MHz | ||
21 | 1.5GHz | △ | |
28 | 700MHz | △ | △ |
41 | 2.5GHz | ※ | |
42 | 3.5GHz | △ | △ |
この周波数を使って、私達はネットをしたり、ラインで連絡をとったりしているわけですね。
楽天モバイル(ドコモ)とソフトバンクでは、バンド1とバンド3のメインの周波数に対応していて、それ以外は△です。
△は東京など主要都市のごく一部しかないエリアの周波数で、都心にお住まいでない限りは使えないものと思ったほうがよいでしょう。
ドコモとソフトバンクで使える同じ周波数もありますが、ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)をソフトバンクで使うよりは、対応する周波数が減ります。
対応する周波数が減ると電波が弱くなってしまうので、つながらなかったり、通信が極端に遅くなるなどの不具合が出る可能性が高くなってしまうのです。
ですがドコモとソフトバンクはメインの周波数が同じため、自己責任ですが使えないことはないのです。
楽天モバイルの電話用の周波数(3G)
3G(スリージー)回線はドコモ・au・ソフトバンクで主に電話をする時に使われる通信方式です。
楽天モバイルとソフトバンクの3Gの対応周波数はこちらです。
バンド | 周波数 | 楽天モバイル (ドコモ) | ソフトバンク |
1 | 2.0GHz | ||
6 19 | 800MHz | ||
8 | 900MHz |
楽天モバイル(ドコモ)とソフトバンクの3Gの周波数はバンド1が同じで、それ以外は違います。
対応する周波数が少なければその分電波が不安定になりやすく、電話が途切れたりしやすいです。
とはいえ、バンド1は全国的に広がるメインの周波数なので、自己責任ですが使えないことはないのです。
楽天モバイルでソフトバンク端末が使えないと言われている理由
楽天モバイルでソフトバンク端末が使えないと言われている理由は、以下のことがあげられます。
対応する周波数が少ないから、使えない場所が出てくる可能性が高い
ソフトバンク端末はSIMロック解除をすれば、SIMカードを認識するので使うことはできます。
ですが楽天モバイル(ドコモ)が提供する周波数と合わないものが多く、使えたとしても快適とは言えない可能性が高いです。
ソフトバンクの端末は対応する周波数が機種により違うので、楽天モバイルにする前にお手持ちの端末が楽天モバイルの周波数にあっているか確認する必要があります。
楽天モバイルで使える端末かどうかの調べ方は、次を見てください。
iPhoneかスマホ(iPhone含む)(Android)かでも違うので、順に解説していきます。
iPhone6s以降なら、SIMロック解除すれば快適に使える
iPhone6sと、それ以降に販売された端末であれば、楽天モバイルで快適に使うことができます。
iPhone6s以降のアイフォンで対応する周波数を、ソフトバンク公式サイトのソフトバンク端末の対応周波数一覧から調べて見てみましょう。
ドコモのメイン周波数である、LTEのバンド1とバンド19、3Gのバンド1、バンド6/19にばっちり対応していることがわかります。
iPhone 8
iPhone8 Plus
iPhoneX
iPhone 7
iPhone 7Plus
iPhone SE
iPhone6s
iPhone 6sPlus
iPhone6sとそれ以降の端末は対応する周波数が多く、上に書かれている機種なら楽天モバイルでも快適に使えます。
ただし何もしなくてもそのまま使えるわけではなく、SIMロック解除をしないとSIMカードを認識しません。
SIMロック解除のやり方と解説はこちらを御覧ください。
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ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)やiPhoneをSIMロック解除する方法を徹底解説。
今お手持ちのソフトバンクのスマホ(iPhone含む)やiphoneを格安SIMで使いたい時、SIMロック解除が必要な場合があります。 ソフト …
iPhone6以前の端末はSIMロック解除ができないため使えない
iPhone6以前の端末はSIMロック解除ができないため、残念ながら楽天モバイルで使うことができません。
SIMロックとは、ソフトバンクの端末をソフトバンクでしか使えなくするロックのことで、そのロックを解除するのがSIMロック解除です。
SIMロック解除は2015年5月以降に販売された端末からできるようになったので、2015年5月より前に販売されたiPhone6以前の端末はSIMロック解除ができないのです。
SIMロック解除ができないと、楽天モバイルのSIMカードを認識しないので、楽天モバイルでは使うことができないということなんですね。
iPhone6以前のアイフォンは、楽天モバイルでソフトバンクの端末が使えない時の対処法でどうしたらいいか書いていますので、読んでみてください。
スマホ(iPhone含む)(Android)は要注意
ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)(Android端末)を楽天モバイルで使いたい場合、注意が必要です。
SIMロック解除をすればSIMカードを認識するので、楽天モバイルのSIMカードを使うことは可能です。
ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)はソフトバンクの周波数に合うように作られていますので、楽天モバイル(ドコモ)の周波数と合わない物が多いのです。
お使いのスマホ(iPhone含む)の対応周波数をソフトバンク端末の対応周波数一覧から調べて、下のドコモの周波数と照らし合わせてください。対応する周波数が多いほど、快適に使えます。
ドコモの周波数 LTE
周波数 | バンド | 内容 |
2GHz | 1 | 主要周波数 |
1.7GHz | 3 | 東京・大阪・名古屋など |
800MHz | 19 | FOMAプラスエリアと言われる 郊外や山間部用で途切れにくい |
1.5GHz | 21 | 地方都市など |
700MHz | 28 | ごく一部しか使われていないため、使えないと思ってもよい |
3.5GHz | 42 | PREMIUM 4Gと呼ばれる速度の早いバンド 現在都市部の一部のみで順次拡大中。 |
ドコモの周波数 3G(W-CDMA)
周波数 | バンド | 内容 |
2.0GHz | 1 | 主要周波数 |
800MHz | 6 19 | FOMAプラスエリアと言われる 主要周波数 |
例としてXperiaXZ1を見てみましょう。
ドコモでも使える周波数は、LTEではメインのバンド1とバンド3、都心のみの小さなエリアですがバンド28とバンド42に対応しています。
3Gではバンド1のみで、一つだけで少し不安ですが使えます。
このように対応する周波数はすくないですが、楽天モバイルで使えないことはないということになります。
とはいえ使える周波数は少なく、特にW-CDMAは一つしかありません。そこそこ使えそうではありますが、あくまで自己責任で使うと言うことになります。
上の図のように、HUAWEI Mate 10 proでは対応するバンドが多く、ドコモ系の楽天モバイルでも快適に使えます。
反対に対応するバンドが少なく楽天モバイルでの利用は厳しいと思われる端末もあります。
このようにソフトバンクの端末は、機種により対応するバンドが全然違います。
使いたい端末をしっかり確認しておきましょう。
SIMロック解除のしかたはソフトバンク端末のSIMロック解除の方法と手順を読んでくれ!
ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)(Android)をドコモ系の楽天モバイルは、そこそこ使える端末もあります。
ですが、対応するバンドが少なくて不安な端末は、ソフトバンクの回線を借りて運営されているソフトバンク系の格安SIM(MVNO)のほうがよいです。
ソフトバンクの格安SIM(MVNO)は少なかったのですが、最近大手の格安SIM(MVNO)も参入しどんどん増えてきました!
この次で紹介しますね。
楽天モバイルでソフトバンクの端末が使えない時の対処法
楽天モバイルでソフトバンクの端末が使えない場合の対処法は2個あります。
SIMロック解除に対応していないスマホ(iPhone含む)やiPhoneの方、ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)(Android)を快適に使いたい人もこちらを読んでください。
対処法
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)を使う
楽天モバイルで端末を購入する
楽天モバイルではスマホ(iPhone含む)をたくさん販売しているので、楽天モバイル公式サイトで契約と同時にスマホ(iPhone含む)を買って使うことができます。
販売されているスマホ(iPhone含む)は楽天モバイルの周波数に合うものが選ばれているので、快適に使うことができます。
楽天モバイル販売端末一覧は公式サイトから見られます。
楽天モバイルのおすすめのスマホ(iPhone含む)比較はこちらです。どんな端末が売られているか見てみてください。
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【2018年夏】楽天モバイルで販売中のおすすめ端末5選!機能や価格、スペック一覧も
楽天モバイルは店舗が少なく、端末を実際に見て選べないのでちょっと不安になってしまいますよね。 楽天モバイルでは端末が現在 …
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)を使う
ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)やSIMロック解除に対応していないiPhoneは、ソフトバンクの回線を借りて運営されているソフトバンク系の格安SIM(MVNO)で快適に使うことができます。
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)はこちらです。
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会社名 | mineo | ワイモバイル | ||
選ぶプラン | Sプラン | ソフトバンク回線 | ソフトバンク回線 | |
特徴 | 料金プランや契約後のサービスが豊富。ユーザーも多い。データ量を無料で分け合えるフリータンクがある。 | ソフトバンク系列の会社のため通信速度がソフトバンク並みに早いと好評。 通信速度を重視の方におすすめ。 | Twitter、InstagramなどのSNS系アプリの通信料が無料になるプランがある。 SNSが多い人に。 | 料金プランは少ない。データ量を使い切ったら翌月分から前借りができる独自サービスがある。 |
くわしい解説 | くわしく見る | くわしく見る | くわしく見る | |
公式サイト |
ソフトバンク回線の格安SIM(MVNO)は少なかったのですが、最近大手のマイネオとLINEモバイルでソフトバンク回線の提供が始まり充実しています。
しかも始まったばかりのため、通信速度がとても早くソフトバンク並の体感速度です!
ソフトバンク回線が使える格安SIM(MVNO)はまだあるのですが、マイナーすぎたり、対応端末にiPhone以外書かれていない会社などは、念のためにここに書いていません。
ワイモバイルはソフトバンクの傘下の会社なので、ソフトバンク端末を使うことができますが、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除ができない機種のかたは、ワイモバイルは選択肢から外してください。
AndroidはSIMロック解除必須
ソフトバンクのスマホ(iPhone含む)(Android)をソフトバンク系の格安SIM(MVNO)で使う場合、SIMロック解除が必須です。
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)でAndroid端末が使える会社を調べると、SIMロック解除必須と書かれています。SIMロック解除非対応のiPhone(iPhone6以前)は使えるのにちょっと不公平な感じがしますよね。
理由は現在調査中なのですが、ソフトバンクはSIMカードの種類が多く、その関係だと思われます。
2015年5月以前に販売された端末は、SIMロック解除ができません。SIMロック解除に非対応のAndroid端末をお持ちの方は、楽天モバイルで端末を買ったほうがいいです。
SIMロック解除に対応している端末の方は、SIMロック解除をして楽天モバイルかソフトバンク系の格安SIM(MVNO)にできます。
楽天モバイルと同じくらい安い格安SIM(MVNO)はどこ?
できればソフトバンク系の格安SIM(MVNO)でも、安いところを使いたいですよね。
ソフトバンク系格安SIM(MVNO)の料金は、会社により少しずつ違います。
そして各社で違った強みがあるので、選び方により楽天モバイルよりも安くできるかもしれません。
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)の価格と楽天モバイルを比べてみました。
2GBと3GBのプランの料金
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)の2GBと3GBの料金を比べました。
2GBと3GBの2種類を一緒にしたのは、会社により同じくらいの価格で2GBのプランと3GBのプランがあるからです。
↓横にスクロールします。
会社名 | 楽天モバイル (スーパーホーダイ) | 楽天モバイル (組み合わせプラン) | mineo | |||
データ量 | 2GB | 3.1GB | 3GB (3年目から2GB) | 3GB | 3GB | 2GB |
料金 | 1480円 (3年目から2980円) | 1600円 | 1980円 (2年目から2980円) | 1690円 | 1950円 | 1680円 |
参考 | 10分かけ放題付き データ量を使い切ってもそこそこの速度で使い放題 | 10分かけ放題付き 2年更新あり | Twitter、InstagramなどのSNS系アプリの通信料が無料。 SNSが多い人に。 | データ量を使い切ったら、フリータンクが使える。 | データ量を使い切ったら翌月分から前借りができる |
ワイモバイルは楽天モバイルのスーパーホーダイと似ていて、最初安くてだんだん高くなります。ワイモバイルのほうが高いですが、楽天モバイルなら2GBのところがワイモバイルなら3GB使えます。
3GB使えるプランで楽天モバイルは1600円に対して、LINEモバイルは1680円と80円高いですが、ツイッターやインスタグラム、ラインなどのSNS系アプリが無料で使えます。
80円高いと言っても、ソフトバンク回線が使えてSNS系アプリが無料なら、全然気にならないですね。
5GBのプランの料金
ソフトバンク系の格安SIM(MVNO)の、5・6GBのプランの料金を比べます。
↓横にスクロールします。
会社名 | 楽天モバイル (スーパーホーダイ) | 楽天モバイル (組み合わせプラン) | ワイモバイル | LINEモバイル | マイネオ | nuroモバイル |
データ量 | 6GB | 5GB | 9GB (3年目から6GB) | 5GB | 6GB | 5GB |
料金 | 2480円 (3年目から3980円) | 2150円 | 2980円 (2年目から3980円) | 2220円 | 2630円 | 2480円 |
参考 | 10分かけ放題付き データ量を使い切ってもそこそこの速度で使い放題 | 10分かけ放題付き 2年更新あり | Twitter、InstagramなどのSNS系アプリの通信料が無料。 SNSが多い人に。 | データ量を使い切ったら、フリータンクが使える。 | データ量を使い切ったら翌月分から前借りができる |
3GBのプランと同じように、ワイモバイルと楽天モバイルのスーパーホーダイは似ていますね。ワイモバイルは最初の2年は9GB使うことができますが、楽天モバイルは最初から6GBです。
5GBの比較もソフトバンク系の中ではLINEモバイルが5GBで2220円と最安となりました。しかもSNSアプリの通信料が無料です。
ワイモバイルのように最初だけ安いプランはありませんが、長く使うのなら後から高くなって慌てるより最初から料金の変わらないプランの方がよいと思います。
ソフトバンク系ならLINEモバイルがおすすめ
料金を比較したところソフトバンク系の格安SIM(MVNO)でおすすめは、料金が安くSNSが無料のラインモバイルだと言えます!
ラインモバイルのソフトバンク回線は今のところ速度がとても早く、通信速度に関してもおすすめです。
そのうち使う人が増えて遅くなるんじゃないの、という疑問があるかもしれませんが、ラインモバイルのドコモ回線が始まったときも1年以上速度が好評だったという実績があります。
電話が多い人は、LINEモバイルで10分かけ放題もオプションも880円でつけることができます。
ラインモバイルは1年間使えば解除料はかからないので、ソフトバンクの2年契約のような縛りはありません。
ラインモバイルについては、こちらにまとめてあるので読んでみてくださいね。
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ラインモバイルを解説!特徴・料金・解約、口コミ評判はどう?
ラインモバイルは『LINE』で有名なLINE株式会社が運営する格安SIM(MVNO)で、LINEやインスタグラムなどのSNS系アプリ …
楽天モバイルでソフトバンクの端末を使うまとめ
楽天モバイルでソフトバンクの端末は、実際使えなくはありません。
ですが端末が楽天モバイルの周波数と合わないものもあるので、iPhone6s以降のアイフォン以外は自己責任で使うと言うことになります。
ソフトバンク端末を快適に使えるソフトバンク系の格安SIM(MVNO)をおすすめします。
楽天モバイルは契約後でもスマホ(iPhone含む)端末を1台まで買い足すことができるので、もし使えなかったら新しいスマホ(iPhone含む)を楽天モバイルで買う、などと決めておくのもいいかもしれませんね。
楽天モバイル
大手企業の楽天の格安SIM(MVNO)。
楽天ポイントが貯まる・使える、持っているだけで楽天市場で買い物ポイント倍増など、楽天会員にメリットが多いです。
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