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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]有馬記念 鞍上ルメール万全チェック レイデオロ、最高仕上げ

2018年12月20日 紙面から

ルメールを背に、ウッドチップコースで(奥から)トレクァルティスタ、ドラゴンストームと併せて追われるレイデオロ(手前)=美浦で

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 「第63回有馬記念」(GI・23日・中山・芝2500メートル)の出走予定馬が19日、東西トレセンで行われた。昨年のダービー馬でファン投票1位のレイデオロが、美浦Wで3頭併せをし、素軽い動きを見せた。ファン投票3位の障害王者オジュウチョウサンも美浦Wで併せ馬をし、状態の良さをうかがわせた。枠順は20日午後5時から公開抽選が行われて決まる。

 前走の天皇賞・秋で、昨年のダービーに続くGI2勝目を挙げたレイデオロは美浦Wで3頭併せをした。トレクァルティスタ(7歳1600万)を追走する形でスタートし、3角過ぎでは最後方から追い上げたドラゴンストーム(6歳障害オープン)に前を譲り、3番手の位置に控えた。そこで我慢をさせ、直線では最内へ。最後は鋭い末脚で前との差を一気に詰めて同入した。5F68秒8-39秒2-13秒0の数字以上に素軽い走りが、出来の良さを伝えた。

 騎乗したルメールも手応え十分だ。「3頭で競馬のシチュエーションでした。最後は併せ馬で伸びてくれたし、いい追い切りができました」と満足げにうなずく。あえて道中で3番手に控えるなど、緩急を利かせた実戦形式の調教で、相棒の肉体面だけでなく精神面もチェック。その上で「今までの中で一番いいです」と過去最高の仕上がりにあることを強調した。

 ルメールは絶好調の今年、お手馬に「スペシャルホースが2頭いた」と言う。牝馬三冠を達成し、ジャパンCも驚異的なJRAレコードで制したアーモンドアイ。そして、レイデオロだ。

 ジャパンCの追い切り時には、アーモンドアイの加速力をフェラーリに例えたが、レイデオロについては、「ポルシェのカイエンですね。とにかくエンジンがすごい。彼は体がストロングで速い脚を長く持続することができる。ハイクラスの馬です」とスポーツカーの精神を宿した高級スポーツタイプ多目的車(SUV)に例えて絶賛。スピードとパワーを兼ね備えた逸材と評価する。

 舞台は中山芝2500メートル戦。「中山で(重賞を)2つ勝っている。中山が好きだし、心配はない」とトリッキーなコースにも対応可能なことを強調。「有馬記念は日本で初めてGIを勝ったレース。あのディープインパクトを負かした。毎年、乗りたいと思う大事なレース。ぜひ勝ちたいです」と力を込めた。2005年ハーツクライ、16年サトノダイヤモンドを勝利に導いた名手が、今年も師走の中山でその手腕を発揮する。 (美浦取材班)

握手するルメール(左)と藤沢和調教師=美浦で

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