ReSwitchedチームのDiscordより流出したとされる、Switchのカートリッジ吸出しツール「XCI Dumper」が公開されています。
先日公開されたXecutor OSの専売特許とされていたカートリッジの吸出しですが、ついにHomebrewで実現可能になりました。
今回は、このXCI Dumperを使って手持ちのぷよぷよテトリスを吸い出してみようと思います。
目次
準備するもの(というより試した環境)
- Switch本体 ver3.0.0
- microSD 32GB(Sandisk)
- RCMモードに入るための道具
- XCI Dumper
- Switch Blade
※あらかじめHBLを起動できるように準備しておいてください。
ちなみにSwitch Bladeは、RCMモードに入ると同時に直接CFWで再起動してくれる便利なシロモノです。
起動させてみた
まずはRCMモードに入るところから。
と思って悠長に構えていたら…いきなりこんな画面が出てきた。
すぐに上記のような画面が出た後、また真っ暗に。そしてそのあとは何もなかったかのように起動した。
その間わずか2秒ほど。これでCFWに入れるなら便利なものだ。
SDに必要なファイルをぶちこんでRCMモードで起動後、TegraSmashGuiを叩くだけ。楽である。
そしてホームメニューにあるアルバムを押すと、毎度おなじみHBLが起動します。
こんな感じ。アプリ名はWAINCartDumperNX。
わいんってなんだ…。って思ったらまもすけ氏が説明してくれてたので引用します。
“WAIN”というのはWithout An Interesting Nameの略で、スキャナを制御して画像を取り込む規格としてTWAINというものがありますが、あのTWAINのTのあとのWAINと同じです。
大人のためのゲーム講座 | Switchのカートリッジダンプ WAIN XCI Switch Cartridge Dumper
いやはや。さすがですな。
吸い出してみた
WAINCartDumperNXを起動させるとこんな画面が。
緑の文字で “Game Card is Inserted“と表示されていればカートリッジが読み込まれている。
“Dump Game Cartridge (Full exfat)”を押すと、吸出しが始まります。
ちなみに一番下、赤文字で “team-xecutor Suck it!”(おまえらおもしろくねえな!)と書かれています。
おもしろくないんでしょうねえ。彼らはこの機能で商売するんですから。
吸い出したRomを見てみた
冒頭にもあるように、ぷよテトを吸い出してみました。
吸出し時間は10分弱ほど。早いですねえ。
吸い出した直後は”game.xci”というファイル名で吸出しされます。
とりあえずリネームしておきました。
この吸い出したRomをXCI Explolerで見てみます。
ちゃんと見ることができました。容量も約2GB。こんなもんですね。
注意事項(カートリッジ、SDフォーマット形式、証明書etc..)
SwitchのカートリッジにはCart1とCart2が存在します。
何が違うかっていうと、簡単にいえば構造(パーティション)が初期Romと後期Romで異なるわけです。
今回使用したWAINCartDumperNXはCart1のみ吸い出すことが可能です。
ぷよテトは初期に発売されたからね。吸い出しできました。
ちなみに使用したSDカードのフォーマットはFAT32です。
2GB,4GBまでのRomであればFAT32形式のSDで吸い出すことが可能だそうです。
最後に証明書の話。
WAINCartDumperNXでは証明書の吸出しも可能です。
証明書とは何かというと、カートリッジ固有のファイルでおそらくオンラインプレイ時に使用されるものとされています。
もしこの吸い出したRomがネット上で違法にアップロードされ、不特定多数の人物がダウンロード、はたまた起動に成功した場合
任天堂が証明書の内容を用いて、違法行為を行っている本体をBANすることができます。
これは3DSの頃から行われていました。3DSの場合は証明書ではなく、Romのヘッダー部分に固有情報が書かれていました。
もちろんその固有情報は書き換えることが可能です。Swtichでもそれは同様。
書き換えたらどうなるのか。どうなるんでしょうね。
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