大野雄、もうブルペン　プロ入り初！１２月に異例の前倒し調整

　中日・大野雄大投手（３０）が１９日、ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場のブルペンで投球練習した。１２月中のブルペン入りはプロ入り後初めて。不完全燃焼だった今季からの巻き返しに向け、異例の前倒し調整に着手した。

　乾いたミット音を何度も響かせた。杉山を座らせ、直球にスライダーを織り交ぜて３７球を投げた。「思っていたより腕が振れていた。マイナスからのスタートなので、１２月のうちからしっかり投げられるようにしておかないと」。例年なら１２月はキャッチボールや遠投で調整。年明けの１月中旬以降からブルペンでの投球練習を始めていただけに、約１カ月早い計算になる。

　狙いは２つある。１つは来春キャンプの第１クールに予定される紅白戦。大野雄も来年２月３日か４日に登板が想定されるためだ。もう１つは結果を残せなかったこと。プロ８年目の今季は開幕１軍を逃し、投げては抹消の繰り返し。わずか６試合の登板で、新人だった２０１１年以来７年ぶりの０勝（３敗）に終わった。「（来春キャンプで）紅白戦もあるし、今年の成績からして、のんびりと年明けからやっていられない」。来季に懸ける思いは人一倍だ。