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2018年12月20日 紙面から
本紙評論家に就任する井端弘和さん=中日新聞社で(小沢徹撮影)
竜の黄金時代を築いた遊撃手が、スーパールーキーを診断-。今季限りで巨人を退団した井端弘和さん(43)が、来季から本紙評論家に就任することが決まった。侍ジャパンの内野守備コーチの肩書も持つ名手は早速、映像と連続写真でドラフト1位の根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=を分析。攻守にわたり、その資質の高さとプロでの課題を指摘した。 (構成・伊藤哲也)
映像が映し出す根尾の躍動感あふれる動きを食い入るように見つめた。不動の遊撃手として中日の黄金時代を築き、7度のゴールデングラブ賞を獲得。名手の名をほしいままにしてきた男の眼には、根尾の遊撃守備はどう映ったのだろうか。
井端 「まず言っておきたいのが、オレの高校生のころと比べたら雲泥の差。グラブさばき、肩の強さ、ボディーバランスは超一級品なのでドラゴンズはおろか、日本を代表するショートになり得る逸材だと思う。ただ、厳しい言い方をするけど、プロの目線でいえばまだまだ無駄が多いなと…」
遊撃守備から根尾を分析したのには理由がある。井端の野球哲学ではレギュラーへの最優先事項は守備力。打てないのは自分のせいと割り切れても、失策はチームの足を引っ張る。1つの失策が大量点を招くのが、野球というスポーツという考えだからだ。では、無駄が多いと指摘する守備の修正点はどこなのか。
井端 「腰高は股関節や体の構造も個々に違うので問題ないと思うが、準備の段階からグラブの位置が高い。低い打球に対して捕球の直前にグラブを出し、球と衝突している印象。おのずとミスの確率も上がる。ボクの感覚でいえば、ゴロは『捕る』のではなく『収める』もの。そのためにもグラブの位置は、準備の段階から低くする。プロの守備は、捕球して右足に乗せてから送球という作業を、無駄なくいかに一連の動作としていくか。守備に目をつぶれないのが、遊撃手というポジションだと思う」
かつて川上憲伸や吉見一起は、2死から遊ゴロが転がった瞬間、マウンドからベンチへ向けて歩を進めたという。「彼らの動きが視界に入るので、こっちは重圧になる」。井端はそう苦笑いを浮かべたが、事もなげにアウトにする姿こそ、根尾が到達すべき領域だ。では一方、甲子園を沸かせた打撃はどうなのか。
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