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主な特徴

• 強力な行為判定ルール

  「D12+D10」の下方内上方判定がこのシステムの最大の特徴です。

  下方内上方判定とは下方判定（ダイス≦基準値で成功）で成功した範囲内でダイス目が大きければ大きいほど良い結果という判定方法です。この手法のメリットは、下方判定をベースとするためプレイ中の細かい計算が不要な事、目標値が必要な場合は上方判定として処理するのでマスターが難易度を隠蔽する事が容易な事です。

  さらに、クリティカルなどの特殊効果をD12が11と12の場合に適用することによって特殊をエレガントに処理できます。

  加えて『The Lunatic』では細かい修正値を徹底的に排除しているため、プレイ中の行為判定を面倒な計算なしに処理できます。

• 柔軟なキャラクターイメージ

  多くのTRPGシステム（特にファンタジー系）ではキャラクターの能力値は肉体的、精神的なイメージと直接的に結びつきます。例えば、高い戦闘力を持ちたければ〔筋力〕と〔体格〕の値は大きくする必要があるため、キャラクターは大柄でマッチョにならざるをえません。

  『The Lunatic』ではキャラクターの能力値を〔筋力〕、〔敏捷性〕、〔精神力〕ではなく、〔武勇〕、〔技術〕という風に表現し、〔武勇〕がなぜ高いの理由付けは能力値とは別に行います。これによって、〔武勇〕にすぐれるキャラクターのイメージも力強くタフ、素早く的確に急所を狙える、など様々に設定する事が可能です。

• 活劇的な戦闘システム

  『The Lunatic』の戦闘システムは重厚な鎧を身につけた戦士が相手の打撃に耐えながら戦うのではなく、チャンバラや活劇のように敵の攻撃を軽快にかわし隙を狙って一撃を打ち込むという状況を再現します。キャラクターは連続攻撃を行い、呪文と攻撃を連携させ、敵の横をすり抜けるなど様々な行動を行う事ができます。

  しかし、ストライクランクのような面倒な仕組みや細かい計算を必要とするオプションは使用しません。

• 作業判定

  多くのTRPGシステムでは罠の解除など戦闘以外の行動は1回のダイスロールで解決されてしまいます。これは技能が高くてもハイリスクな上、盗賊などの特定のキャラクターだけに負担がかかります。『The Lunatic』ではこのような判定を「作業」として扱う事によって取り返しの効くミス、手に負えない場合は諦める、作業しているキャラクター以外のフォローなどを再現します。