【競馬・ボート・競輪】[競馬]有馬記念 JC6着から反撃、引退レースで最後に輝くダイヤ2018年12月19日 紙面から
最後の最後にもう一度輝きを取り戻したい。「第63回有馬記念」(GI・23日・中山・芝2500メートル)で16年に菊花賞、有馬記念を連勝したGI2勝馬サトノダイヤモンドが引退レースを迎える。前々走の京都大賞典で久々の勝利を決めたものの、続くジャパンCは6着。なかなか全盛期の勢いが戻らないが、90年オグリキャップのように復活ランで最後を締めた例もある。陣営は奇跡を信じて懸命の調整を続ける。 ラストランで有終Vを飾れるか。GI2勝馬サトノダイヤモンドは18日朝、栗東坂路を単走。軽快なフットワークで4F63秒1-14秒5を計時し、きょう19日に行われる予定の最終追い切りに備えた。 ジャパンC6着からの参戦。「現状での力は出し切ったと思う。反動はないですし、いい状態で来ている。前回より歩様などは上だと思う」と池江師は順調に調整が進んでいることを強調する。 秋の始動戦となった京都大賞典で17年阪神大賞典以来、約1年半ぶりの復活Vを果たしたものの「悔しいという気持ちでいっぱい」とトレーナーは全盛期の状態へと持っていくことができないやるせなさを、こう表現する。 それでも諦めるつもりは毛頭ない。「奇跡はこれまでも起こっているので」と話すように、有馬記念は90年のオグリキャップをはじめ、数々の名馬が引退レースでラストVを飾るドラマが生まれるレースでもある。厩舎の先輩オルフェーヴルも同様に勝利を収めてターフを去っており、自然と期待は膨らむ。 「何とか奇跡が起きることを信じています。中山は勝っているし、いいと思う」。3歳で臨んだ16年には、翌年覇者2着キタサンブラック、前年覇者3着ゴールドアクターを従えて、先頭でゴールを駆け抜けた。数々の名勝負を繰り広げてきた“ダイヤ”が、ファンの声援を味方にグランプリで再びまばゆい輝きを放つ。 (栗東取材班)
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