【ゴルフ】女子ゴルフ、日テレ系列主催3大会撤退 協会と放送権巡り衝突2018年12月19日 紙面から
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は18日、来季ツアー日程を発表した。今季から1増3減で2試合減の36戦、賞金総額も3336万円減の37億500万円となった。LPGAが放送権を一括管理することに一部の放送局が反発して撤退し、6年連続で過去最高を更新していた賞金総額が減額となった。 世界の女子ゴルフツアーで最多の38試合開催を誇っていたLPGA。来季日程は8年ぶりに試合数減となった。 7月第1週に新規・資生堂アネッサレディス(神奈川・戸塚CC)が入ったものの、4月のKKT杯バンテリンレディス、5月の中京テレビ・ブリヂストンレディス、9月ミヤギテレビ杯ダンロップの3試合が開催中止となった。特にミヤギは東日本大震災時も休まず、73年から46回開催を続けてきた歴史ある大会だ。 中止の3大会はいずれも日本テレビ系列の主催大会。財政基盤安定を狙うLPGAは、開幕までに放送権をインターネット配信事業者に売りたい意向だ。一方で、女子ツアーはテレビ局の協賛で発展した経緯がある。そのため大会の主催社などが放送権を持っており、放送権を巡ってLPGAとテレビ局が衝突した。 LPGAの小林浩美会長(55)は「放送権をLPGAにいただきたいと交渉を続けてきた。日本テレビさんは降りられたが、36試合のスポンサーと合意できた。当面、放送権としての料金をいただくつもりは毛頭ない。ただ権利をいただくことで、有料動画の配信などで利益を上げていきたい」と説明した。動画供給メディアとはすでに交渉を始めており、来季開幕から実行に移す可能性があるという。
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