DeNAのアレックス・ラミレス監督(44)が来季は2番に宮崎敏郎内野手(30)=写真=を置く構想を温めている。「基本は2番宮崎からソト、筒香、ロペス。上位から攻撃的なオーダーを組みたい」。“20発カルテット”が初回から相手先発に襲いかかる。
今季は2番で14人が先発したが、合計で打率2割6分5厘と苦しんだ。その中にあって宮崎の2番は秀逸。24試合で3割3分7厘と、今季打率3割1分8厘よりも高い。さらにチームの成績も14勝10敗の勝率5割8分3厘。単純比較はできないが、これは優勝した広島の勝率(5割8分2厘)をも上回っていた。
クリーンアップが強力だからこそ組めるオーダーだ。「筒香4番が一番機能する」と、今季は開幕から33試合で3番、最終盤の2試合で1番を打たせた主砲を中心に固定。本塁打王のソトと、勝負強いロペスで挟む。スピードに難がある宮崎であっても、後続が長打でかえせば問題はない。
桑原、梶谷、神里ら1、2番候補の状態によって「組み合わせは柔軟に対応できる」と含みを持たせるが、あくまでも理想は「2番宮崎」。“攻撃的2番”で勝利を手繰り寄せる。 (小林孝一郎)