6月6日に日本学生陸上競技個人選手権大会第1日が行われた(於・平塚市総合公園平塚競技場)。棒高跳に出場した荻田大樹(商3)は5㍍35で見事優勝を収め、大会新記録を樹立。また、三段跳では細川謙太(商4)が15㍍85で5位入賞を果たした。

表彰状を手に仲間に笑顔を見せる荻田 先月の関西インカレで、棒高跳において日本学生新記録を樹立した荻田大樹(商3)。バーの高さが5㍍35に上がったとき、彼はピットに姿を現した。試合開始から1時間半ほど経過し、残るは川口直哉(筑波大)、鈴木崇文(東海大)、そして荻田の3人。特に鈴木は、今年4月に5㍍55を記録した強豪だ。5㍍35の高さには荻田一人が挑み、残る2人はパスを選択した。荻田の1回目の跳躍、これは胸がバーに当たってしまい失敗。2回目も不成功となり、ついに追い込まれてしまう。3回目、緊張が走る中彼は見事にバーを越えた。マットの上で彼は「良かった」と声を上げ、胸を撫で下ろし安堵(あんど)の笑みを見せた。そして、バーの高さは5㍍40へ。この高さを荻田はパスし、川口と鈴木の2人が挑戦した。だが、2人とも全て失敗に終わり、この時点で荻田の優勝は決定。5㍍45へは彼一人で挑むこととなった。しかし、彼はこの高さを3回とも失敗してしまう。よって、彼の記録は5㍍35となった。自己の持つ5㍍56の記録には及ばない記録となったが、見事大会記録を更新し優勝を決めた荻田。6月26日から始まる日本陸上競技選手権大会での、彼の跳躍に期待がかかる。

 また、三段跳に出場した細川謙太(商4)は、予選の2回目の試技で15㍍68記録し決勝へと進出した。決勝では、2回目の跳躍で15㍍73と記録を伸ばすと、最終試技では15㍍85を記録し見事5位入賞を決めた。

 そして、400㍍に出場した山口恭平(社4)、山口貴裕(商3)、長濱弘実(総3)は予選から快走を見せ、全員で準決勝に進出。しかし準決勝ではタイムを伸ばすことができず、3人とも決勝進出はならなかった。

 初日から健闘を見せた関学勢。残り2日間、彼らの活躍から目が離せない。

試合結果

男子100㍍予選  3組 細川謙太(商4) DNS

男子400㍍予選  4組2着 山口恭平(社4) 49秒63

          8組3着 山口貴裕(商3) 48秒35

男子400㍍準決勝 1組8着 山口貴裕(商3) 49秒02

          3組6着 山口恭平(社4) 49秒25

男子棒高跳決勝   1着 荻田大樹(商3) 5㍍35(大会新記録)

男子三段跳決勝   5着 細川謙太(商4) 15㍍85

女子400㍍予選  6組2着 長濱弘実(総3) 56秒96

女子400㍍準決勝 2組3着 長濱弘実(総3) 57秒30

このページの先頭へ