“図鑑カフェ”の居心地の良さ、その秘密は空気清浄機にありました

東京都練馬区桜台。池袋から西武池袋線の各駅停車に揺られること約10分。閑静な住宅街にある桜台駅近くに「fumikura(フミクラ)」という名のブックカフェがあります。ガラス張りの入り口から本棚が見えるこのカフェのコンセプトは“大人のための図鑑カフェ”。

店内はいつも静かにBGMが流れ、訪れる人はみな、ゆっくりと読書を楽しんでいます。そんな「fumikura」が最近、新たな備品を導入しました。それが空気清浄機。北欧スウェーデンの空気清浄機専業メーカー「ブルーエア」の製品です。

カフェのオーナーである井守正暁さんは、ブルーエアを導入した理由を「読書やリラックスするのにふさわしい、空気がキレイな空間にしたかったから」と話します。

いったいブルーエアは“読書やリラックスにふさわしい空間づくり”にどう役立ったのか。井守さんの話から見えてきたのは、ブルーエアが持つ「高い空気清浄性能」でした。

実は世界的にも評価の高いブルーエア。その機能性と実力はどのようなところにあるのか。気になるブルーエアの真の姿を、最新家電に精通し、またデザイン性に優れた家電にも詳しい“家電+ライフスタイルプロデューサー”の神原サリーさんに解説してもらいました。そこからわかったことは、ブルーエアが「fumikura」のような店舗だけでなく、家庭においても快適でリラックスできる空間づくりに最適な空気清浄機だということでした。

 

■キレイな空気も空間演出のひとつ

――そもそもブルーエアを知ったきっかけは何だったのでしょうか

井守さん 近所によく食事をしに行くお店があるんですが、そこに置いてあったんです。本当にお店に馴染むように置いてあって、最初は何か分からなかったんですが、店長さんに聞いて、ブルーエアという空気清浄機だと知りました。

▲元書店員という「fumikura」オーナー、井守さん。店内には井守さんがセレクトした大人も楽しめる図鑑(図版メインの書籍)が約1300冊置かれ、自由に読書できる。図鑑のほとんどは購入可能だ

――もう「fumikura」は開店して3年ほどが経つそうですが、なぜいま導入しようと思ったんですか?

井守さん うちは開店当初から禁煙なんですが、それでも空気の汚れが気になることがありました。そのひとつが、お店の前が幹線道路だということなんです。

▲店舗前は通行量の多い千川通り

井守さん そこそこ通行量が多いので、やっぱり排気ガスとかは気になります。そしてもうひとつが花粉。花粉が多く飛ぶ時期は、お客様もクシャミをしている人やマスクをしている人が多い。せっかく落ち着いた気持ちでコーヒーや読書を楽しんでもらいたいのに、花粉や排気ガスで空気が汚れていることで、気持ち良く過ごせないのはちょっと…。あとはホコリですね。ブックカフェなのでたくさん本が置いてあります。なので、どうしてもホコリは出てしまう。防げないのであれば、それを取り除くしかないと思ったんです。

――そこで空気清浄機を導入することを考えたわけですね

井守さん 閉店後に掃除はしているんですが、どうしてもホコリは出てしまう。以前から空気清浄機の導入は考えていたんですが、正直言うと本当に効果があるのかちょっと疑問でした。でも、近所のお店ではブルーエアを導入していた。そこで、見掛けたあとにすぐに調べてみたんです。そして、強力なダストフィルターがしっかりホコリを取ってくれるということが分かった。しかも世界でも最強クラスの清浄性能らしい。それはスゴい!となって。また空気清浄機専業メーカーという点もいいですよね。これは信頼できるなと。

 

【神原サリーのワンポイント解説】

ブルーエアの空気清浄機の性能の高さは、米国家電製品協会が定める空気清浄機能の数値「CADR値」が世界最高レベルだという点からも実証されています。これは空気清浄機が1分あたりに供給する清浄な空気の量を表したもので、この数値が最高値以上を示しているブルーエアの空気清浄機は、室内の空気をきれいにするスピードがものすごく速いということ。人の出入りが多かったりする店舗での使用でも安心してまかせられます。

その理由は、室内に漂っている有害物質を独自の“HEPASilentテクノロジー”によって素早く徹底的に除去してくれるから。花粉のように大きな粒子からウイルスレベルの0.1μmという極小粒子までをパワフルなファンが大量に吸引してそれをイオナイザーでマイナスに帯電、それをあらかじめプラスに帯電させてある多層構造のフィルターに吸着させて99.97%除去するのです。

目の大きさの異なる3枚のフィルターを重ねて圧着し、折り畳んで吸着面を最大化させたブルーエアのフィルターは目詰まりしにくいため、安定した量の空気を送り出すことができるのも大きなポイントです。ここには空気清浄機専業メーカーならではの卓越した技術が結集されているといえます。

 

――実際に使ってみてどうですか?

井守さん やっぱり何か変わった気がするんですよね。それこそまさに“空気が変わった”という感じかなと。実はスマホで空気のモニタリングができるんですが、やっぱり実際に空気がキレイになったことがわかるんです。しっかりと数字で確認できるのはうれしいですね。それに空気が見えるようになったことで、今まで以上に空気を意識するようになりました。

▲店舗奥のメインとなる客席スペースには「Blueair Classic 480i」(7万4800円/税別)が置かれている

――空気が汚れていると読書にも集中できないし、おいしいコーヒーだってイマイチに感じてしまいます。よりキレイな空気になることで、まさにブックカフェらしい空間になったのでは?

井守さん そういう面はありますね。来店されるお客様には、ゆっくりと図鑑やコーヒーを楽しんでもらいたいですし、そのための空間づくりは重要だと常々考えています。これまではインテリアなど見た目ばかりに気をつかっていましたが、「目に見えない空間づくり」もあるんだなとあらためて気付かされた気がします。本とコーヒーと音楽、そしてキレイな空気。どれも居心地のいい空間を作るためには大事なんですよね。

▲静かな空間でゆっくりとコーヒーや夜にはお酒を飲みながら読書を楽しめる

【神原サリーのワンポイント解説】

花粉やPM2.5、ハウスダストなどの有害物質を取り除いてピュアな空気環境で過ごすことは、アレルギーなどで困っていない人でも実はとても大切なこと。なぜなら、目には見えなくても空気が汚れていると呼吸が浅くなり、体がストレスを感じるからです。自然に深い呼吸ができればリラックスできて、くつろぎの時間がより充実できます。空気に敏感なペットの健康のためにも、安眠のためにもきれいな空気環境を作っておきたいですね。

 

■常連さんも気付かないほど静かな稼動音

――実際に使ってみて感じたことはありますか?

井守さん 設置した初日のことなんですが、常連のお客様はブルーエアの存在にまったく気付かなかったんですよ。せっかく置いたのに(笑)。なので「実は今日、空気清浄機を置いたんですよ」と言うと、「静かだからまったく気付かなかったよ」って。思っていた以上に静かなんですよね。これ、うれしいポイントでした。

 

【神原サリーのワンポイント解説】

空気清浄能力を上げようとして風量を大きくすると気になるのがその運転音。ところがブルーエアは本体ボディに遮音性の高いスチールを採用しているため、動作音がとても静か。

しっかり働いているのに、ほぼ無音なのですから頼もしい限りです。先に説明した目詰まりのしにくい独自のフィルターを使用しているのも高い静音性の秘密です。だから家庭はもちろんですが、図書館やブックカフェのような空間にもぴったりなのです。

 

――お店で流す音楽は音量を抑えめにしてありますよね。

井守さん あくまでもBGMなので、読書を妨げないような音量に設定してあります。もちろん何人かでいらっしゃるお客様もいますが、みなさん静かに会話されている。それも妨げないように。だからこそ、控えめなBGMすらもちゃんと聞こえるほど静かなのは、とても助かります。

 

■カフェにも家庭にも馴染む北欧デザイン

――メインとなる奥の客席スペース以外にも、入り口横に「Sense+」を置いてありますね。

▲店舗入り口横には「Blueair Sense+」(5万4500円/税別)が。Polar White、Warm Gray、Leaf Green、Midnight Blue、Ruby Red、Graphite Blackの6色が用意されている。「fumikura」のものはLeaf Green

井守さん そうなんです。ブルーエアを知って調べていた時に見つけたんです。なんといっても決め手は緑! 実は「fumikura」にはコンセプトカラーがあって、それが茶色と緑なんです。これは!となって、思い切って導入しました。

――外気が最も入ってくる入り口近くに空気清浄機を置くことは効果的です。そういう意味でも、とてもいい場所に置かれていると思います。それに、とてもお店の雰囲気に馴染んでいますね。

井守さん カラーもそうですが、このデザインも惹かれたポイントです。スウェーデンのメーカーらしい“北欧デザイン”。ウチのお店は、入口部分が床から天井まで全面ガラス張り。だから外からも中がよく見える。そんな場所に置く以上は、デザインも重要ですからね。

▲外から見える位置にこそ置きたいデザイン。店のコンセプトとも合っている。また外気の入ってくる入り口横に置く効果は大きい

――そういう意味では「Classic」シリーズのシンプルさも、内装によく合っています。

井守さん 床が板張りで壁が白。実はあまり意識していなかったのですが、たしかにウチの店は北欧っぽい空間かもしれません(笑)。でも、おそらくこのデザインなら、どんな家にもしっくり馴染んでくれるんじゃないでしょうか。過度な装飾がなく、気配も消せるようなデザインなのに、存在感があり、そこにあることがちゃんとわかる。常に働いてくれる家電って、そういうデザインがいいのかもしれませんよね。そしてそういう存在って、ウチのようなブックカフェにはピッタリだと思います。

▲白くシンプルなデザインの「Classic」シリーズは、スウェーデン国立美術館にもコレクションとして展示されている。まさに北欧らしいデザインだ

【神原サリーのワンポイント解説】

ブルーエアの空気清浄機は時代を超えて長く愛される“北欧デザイン”。北欧を代表するデザイン賞「エクセレント・スウェーデン・デザイン賞」のほかreddot design awardグッドデザイン賞など主なデザイン賞を多数獲得しており、そのインテリア性の高さに惚れ惚れしてしまいます。中でも「Blueair Sense+」は、スウェーデンのデザインスタジオCKRが手掛けたミニマルで革新的なデザインが素晴らしく、他では見ることのできない多彩なカラーバリエーションが魅力的です。森や自然といったキーワードを彷彿とさせるLeaf Greenも本当に素敵ですね。また、ボタンさえもなくし、手をかざすだけで操作できるのも“使う上での美しいデザイン”を追求したものとして画期的だと思います。

 

■自宅からリモートでオンにして開店時にはキレイな空気に

――「Blueair Classic 480i」で他にもうれしい機能があったとか

井守さん この「Blueair Classic 480i」にはWi-Fi機能が付いているんですよ。店内の空気をモニタリングできるのもうれしいのですが、外から操作もできるんです。

▲スマホ用アプリ「Blueair Friend」を使うと、室内のPM2.5やtVOC、温度、湿度を確認できる。さらに離れた場所から本体の操作が可能だ。また接続したブルーエアに愛称を付けられる。井守さんは、各モデルの見た目から「Blueair Classic 480i」を“カマンベール”、「Blueair Sense+」を“苔玉”と名付けた。「名前を付けてあげると愛着も湧いてきますよ」(井守さん)

――どのように使われているんですか?

井守さん 開店の準備は、いつも前日の閉店後にある程度まで済ませてしまいます。なのでお店に来るのは開店30分前です。でもそこから稼動させるのではなく、閉店後は運転スピードを弱にしておいて、自宅を出る前に強に切り替える。開店時にはキレイな空気にしておきたいですから。そういう操作が自宅や外出先からできるんですよ。

 

【神原サリーのワンポイント解説】

最新の技術を採り入れているブルーエアは他社に先駆けてWi-Fi機能を搭載してきました。スマートフォンの無料アプリ「Blueair Friend」を使って、運転スピードの切り替えやスケジュール設定などをすることができます。

「Blueair Classic 480i」は内蔵センサーが搭載されているので、室内のPM2.5や、tVOCなどの空気の汚れ具合から温度湿度などをリアルタイムでモニターしてくれるから、離れた場所にいても室内の状況に応じて運転のモードを変えられて便利。お店の開店時間に合わせて最適な空気環境を作っておけるし、ムダもありません。

 

井守さん あと、空気を可視化できるのもおもしろいですよね。もちろん空気の汚れ具合や温度湿度のチェックもしますが、見えないモノを見えるようにするって、いろいろと参考になるし、とても興味深い。なにせ見て楽しむ本を置いているカフェですから、やっぱりこういうモノは好きなのかもしれません(笑)。それに空調設定の参考にもなります。

 

■自宅だってカフェらしい空間にできるブルーエア

多くの人がインテリアのお手本にするカフェ。居心地の良さを考えて作られた空間は、家庭にも取り入れたい要素が多いものです。そんなブックカフェのオーナーが、居心地のいい空間づくりのために導入したのがブルーエアでした。

常に見える場所に置くモノだからこそこだわりたいデザイン性。そして、しっかりと空気をキレイにしてくれる機能性。空気清浄機選びに重要なこれらの条件を満たしてくれる空気清浄機がブルーエアにほかならないということが、井守さんが選んだ理由からも分かりました。

最後に井守さんが「実は自宅にもほしいなぁと思っているところです」と話していたように、自宅を上質な空間にしたいという人にはぴったりの空気清浄機だといえます。

そんなブルーエアに、ファミリーユースを想定し手に取りやすい価格を実現した新しいシリーズが加わりました。それが「Blueair Classic X05シリーズ」です。

fumikura で使用する「Classic iシリーズ」と同等の清浄性能を誇りながら、センサーを省くことで手頃な価格を実現。「オートモードには頼らなくても問題ない。手軽にブルーエアを取り入れてみたい」そんな方には、まさにおすすめのシリーズです。

手軽な「X05シリーズ」、ブルーエアのすべてを堪能できる「iシリーズ」はともに、部屋の広さに合わせて選べる各3モデルをラインナップ。自宅だってfumikuraのように快適で落ち着く空間にできるブルーエア。ライフスタイルに合わせてピッタリの1台を選んでみてください。

>> 「Blueair Classic X05シリーズ」

>> 「Blueair Classic iシリーズ」

 

▼「fumikura」が導入したモデル

「Blueair Classic 480i」(7万4800円/税別)

ブルーエアの創業からラインナップするクラシックシリーズ。独自の技術「HEPASilent(R)テクノロジー」を搭載し、0.1μm以上の微粒子を99.97%まで除去できる。独自開発のフィルターは目詰まりしにくく、大風量を長く維持。メンテナンスは約6ヶ月ごとのフィルター交換のみで、日常的なフィルター清掃は不要。標準添付のダストフィルター以外にもニオイフィルターも用意されている。適用床面積:~55平米(33畳) サイズ:幅500×奥行き275×高さ590mm、約14kg

>> 「Blueair Classic 480i」

 

「Blueair Sense+」(5万4500円/税別)

ボタンをすべてなくし、手をかざすことで操作するモーションセンサーを搭載。reddot desing awardやグッドデザイン賞など世界各国のデザイン賞を受賞したミニマルデザインの空気清浄機。フラッグシップモデルである「Classic」シリーズと同等の清浄性能を誇りながらも、さらにデザイン性を極めた1台だ。6色展開。WiFi搭載。適用床面積:~32平米(20畳) サイズ:幅470×奥行き170×高さ492mm、約11kg

>> 「Blueair Sense+」

 

▼「fumikura」

“大人の図鑑カフェ”をテーマに、図鑑や写真集など「眺めて楽しい本」を楽しめるカフェ。夜にはお酒も提供している。蔵書は約1300冊。

住所:東京都練馬区桜台1-4-7 仙川ビル1階
電話:03-6914-5886
営業:11:00~23:00
休み:毎週火曜

▼神原サリーさんプロフィール

神原サリー/かみはらさりー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングなどで幅広く活躍。五感に響き、使っている時もそうでない時にも心躍るデザイン性にも優れた家電を「うふふ家電」と命名し多くの媒体で提唱。東京・広尾に事務所兼「家電アトリエ」をかまえる。家電を「感動ベース」で語れる担い手として、その独自の視点にメーカーの開発者やマーケティング担当者のファンも多い。近著に「サリー流 効率家事」(宝島社)がある。

 

(取材・文/&GP編集部 写真/田口陽介)