GitLabでTeam 2168が、Switchのコンテンツをインストールするための形式であるNSPのインストーラー
Tinfoilの
NSPインストール機能をXCIインストール機能に置き換えた
ZeroTwoXCI v0.1 をリリースしていました。
NSPが何なのかについては、私の駄文で良いのなら以下の記事をご確認ください。
・
[SWITCH] NSPに関する個人的な簡単なまとめ - 2018/08/15Team 2168はEliseZeroTwo氏を中心とした新たに登場したチームです。
チーム名の2168というのはSwitchのエラーコードの1つである2168-0002から来ているようです。
さて、SwitchのカートリッジはXCIと呼ばれるイメージファイルとしてダンプ可能です。
XCIを用いたバックアップ起動というのは、現時点ではTeam XecuterのSX OSのみで実現されています。
これはSwitchシーンではカートリッジのエミュレートだとか、XCIのマウントというような表現がされています。
SX OSはhbmenuのみは制限を設けておらず無料で使用可能ですが、それ以外の機能を使おうとすると購入しなければいけません。
つまりXCIを用いた純粋なバックアップ起動を行える環境というのは、現時点では有料な物(SX OS)のみなわけです。
無料な手法としてはLayeredFSや4NXCIを用いた手法が存在します。そちらは上で挙げた記事で軽く触れたのでここでは割愛。
今回リリースされたZeroTwoXCIは、4NXCIのような処理を用いたXCIのスタンドアロン・インストーラー、と表現するのが適している気がします。
Switch上でXCIからNCAを抽出、NCAの変換、tikの生成、等を行いインストールするといった仕組みです。
4NXCIと比べて起動率等はどうなのか、という点については私には書けません。分からないので。
まあREADMEに "The-4N for helping me" という記述があるので、起動率等は安心して良い気がします。
GBAtempのスレによると、現時点で今後の予定とされているのは以下の2点のようです。
・microSDカード中に一時的なファイルとして新たなNCAを作成しないように
・FAT32のmicroSDカードや、分割XCIのサポート
作成されるNCAは一部をNSP向けに変えただけの物なので、1点目はその処理をインストールの出力と合わせて行うという事だと思われます。
そして2点目の内容から分かるように、現時点ではmicroSDカードがexFATとしてフォーマットされている環境のみがサポートされています。
これを使ったゲームのインストール及び起動にはNCAの署名をバイパスするパッチ(sig patch, シグネチャパッチ)が必要です。
READMEにAtmosphereでは機能しないと書かれていますが、それはAtmosphere自体にそのsig patchが含まれていないからです。
Atmosphereのローダーであるfuseeの代替となるhekateを通せば、AtmosphereでもZeroTwoXCIは使用可能です。
hekateは起動する項目中に以下の記述があれば、FW起動時にsig patchが適用されるようになっています。
kip1patch=nosigchk
ReiNXやSX OSはデフォルトでsig patchが適用されています。
XCIからNCAを抽出したりNCAに手を加えたりするので、ZeroTwoXCIではそのための鍵が必要となります。
鍵は
kezplez-nxを利用して自分で用意するか、ググってください。
用意したテキストファイルを prod.keys にリネームにしてmicroSDカードのルートに配置しておけばOKです。
●用意するもの
・Switch (sig patchが適用されたCFWで起動)
・
ZeroTwoXCI.nro・XCI
・prod.keys
XCIは
gcdumptool や
WAINCartDumperNX を利用して用意してください。
●ZeroTwoXCIの使用手順
1、microSDカードのルートにprod.keysを配置する
2、microSDカードのルートにtinfoilフォルダを作成する
3、tinfoilフォルダ内にzerotwoxciフォルダを作成する
※"microsd:tinfoil/zerotwoxci/"
4、zerotwoxciフォルダにXCIファイルを配置する
5、"microsd:switch/" にZeroTwoXCI.nroを配置する
6、sig patchが適用されたCFWを起動する
7、hbmenuからZeroTwoXCIを起動する
8、"Title Management" → "Install XCI"
9、インストールしたいXCIを選択する
10、インストール先(microSDカード or NAND)を選択する
11、要求FW情報を無視してインストールするか問われるので選択する
※要求FW未満でも起動出来るゲームが存在するためにこの機能が存在している
12、処理が始まる
13、インストールが終了したらゲームが起動するか確認する
処理の途中で一度ログの出力が止まりますが、以下の文が表示されているはずなので心配しなくても良いです。
>"this may take a while so do not worry if it seems frozen"
インストール終了直前に、tik(チケット)の登録処理がありますが、それは人によっては失敗します。
ZeroTwoXCIを使用する前に同じゲームのNSPをインストールしていた場合は発生する可能性が高いです。
一度登録されたtikの情報はゲームの削除を行ったりしても消えないためにそれが発生します。
これは問題になる場合とそうでない場合があります。XCI中のNCAにtitlekeyは不要(=tikの該当部分は0埋め)だからです。
ですから登録されているtikによっては「sig patchが適用されたCFWを使ってるのに起動時にエラー」なんて事が起こります。
その場合はTinfoilかZeroTwoXCIの "Ticket Management" 項目から登録されているチケットを削除してください。
削除後にXCIを再度インストールすればそのゲームは正常に起動するはずです。
名無し 2018/12/09 07:22
>一度登録されたtikの情報はゲームの削除を行ったりしても消えないためにそれが発生します。
tikの情報って保存先をSDにしていた場合はどこに残るんでしょうか?
>>名無しさん
microSDカードにゲームを保存していたとしても、tik(チケット)の情報は本体(SYSTEMパーティション)に保存されます。
"SYSTEM:/save/" の 80000000000000e1 と 80000000000000e2 がそのファイルです。
e1にはゲームのアプデに使われる共通チケットの情報が保存され、e2にはDL版のゲームやDLCの固有チケットの情報が保存されます。
名無し 2018/12/09 09:52
わかりやすい説明に感謝します。
所有カードリッジのバックアップではありますが、banがこわい為NANDリストアしようと思います。ありがとうございました。
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