【ホノルル石田泰隆】ソフトバンクの内川聖一内野手(36)がハワイから「アイドリング宣言」だ。16日にV旅行先のハワイから帰国したチームとは別に、「居残りトレ」を選択。プロ19年目の来年8月に37歳を迎える現実を直視し、常に負荷をかけ続ける調整を自らに課した。
「若い時は年が明けて『さあ、やるぞ』と自主トレを始めても体が動いていたけど、この年になると長い期間体を休めた場合、動きだすのに一苦労する。一気にアクセルを踏むのではなく、エンジンを切らずにアイドリング運転するような感じですかね」
ハワイの大学を練習拠点とし、体幹強化などに加え、グラウンドでの打撃練習の予定も組んだ。「もともと家族でハワイを訪れる予定だった。それがV旅行と重なっただけ。もちろん、ゆっくりする時間も設けるけど、一番はこっち(ハワイ)での練習」。12月に本格的に体を動かすのは今回が初の経験となる。
「年内にこうやって本格的に動くことはなかったので、その結果がどうなるか分からないけど、楽しみではあります」
22日に帰国予定。期間は短いかもしれないが、問題はそこではない。もう一度、右打者史上最強の安打製造機と呼ばれた輝きを取り戻すために、前を向いて走り続けるのが内川スタイルだ。「来年はやらなきゃいけない。ただ、それだけです」。結果で示すためにも、常夏の島から始動する。