今季限りで現役を引退した元広島の新井貴浩さん(41)が、ファッション雑誌でモデルデビューした。「メンズクラブ」(ハースト婦人画報社)の2019年2月号の表紙を飾り、モデルとしての新たな一面を披露=写真。今号では全国9都市のファッションスナップを特集しており、中国地方を中心に、25日から一部書店で限定販売される。
日本シリーズ終了翌日、新井さんは旬のファッションに身を包み、マツダスタジアムに立っていた。現役引退後の初仕事がファッション雑誌のモデルデビュー。まさかの展開に「自分でいいのかと思った。初めてのことで恥ずかしかったです」と照れ笑いした。
「メンズクラブ」は日本最古、世界でも2番目に伝統あるファッション雑誌だ。過去にはソフトバンク・和田毅、競泳・北島康介、レーサー・佐藤琢磨、陸上・為末大ら一流アスリートが表紙を飾ってきた。同編集部関係者は「びっくりしています。ユニホーム姿を見た時はもっとマッチョになるかと思いましたが、足が長くてバランスがいい。シルエットもきれいで慣れていると思いました」と絶賛。「これからお仕事が増えるのでは?」と太鼓判を押した。
本人もまんざらではなさそうだ。普段から身だしなみに気を使い、プライベートではキャップやニット帽を愛用する。今回も心の底からモデルの仕事を楽しんだようで「撮影の時からすごく褒めてくれるので勘違いしそうになりました」と笑った。今号ではインタビューも掲載されている。来年3月開催予定の「現役引退セレモニー」まで、しばしの間、“新井ロス”から解放されそうだ。 (杉原史恭)