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【芸能・社会】

愛希れいか、エリザベートで女優デビュー 11月に宝塚退団

2018年12月18日 紙面から

宝塚退団後、「エリザベート」で再出発する愛希れいか

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 宝塚歌劇団月組の娘役トップとして活躍、11月に退団した愛希れいか(27)が、大手芸能事務所アミューズに所属、来年6月に開幕する東京・帝国劇場のミュージカル公演「エリザベート」(6月7日~8月26日)でタイトルロールを演じ、女優デビューを飾ることが決まった。宝塚の退団公演で演じたエリザベート役を、東宝公演で再び演じる話題作。同じ宝塚出身の大先輩、花總まりとのダブルキャストで、リスタートにまたとない舞台が整った。

 元々男役だった愛希は入団3年目に娘役に転向、愛らしい容姿、確かな歌声でファンを魅了してきた。トップとして6年間の活動は、近年では長期の在任期間だ。

 アミューズには、10年に一人の逸材として人気を博した男役・柚希礼音が退団後所属して活躍中だ。愛希が7月に単独主演したバウホール公演「愛聖女(サントダムール)-Sainte d’Amour-」のライブビューイングを見た大里洋吉会長が、カリスマ性を感じ、直々に獲得指令。「自分の可能性が広がるかもしれないと感じて、ぜひお願いします」と愛希が応じた。

 退団後の初舞台が「エリザベート」に決まったことについては、「すごくご縁を感じますし、エリザベートを演じるにはエネルギーが必要なんですけど、エリザベートという人物が持つパワーがすごいので、それを味方につけられるくらいの準備をして臨みたいです」と意欲満々だ。

 男性との共演など慣れない世界が待っている。「まだまだ未知なところがあるので、ストレートプレイや映像にも挑戦してみたいです。どうしても娘役っていうのは枠があって、自分でも飛び出そうと思ってやっていましたが、新しい環境での自分を見てもらって、楽しんでいただけたら嬉しいなって思います」と目を輝かせている。

 海外体験を積んだり、英語を勉強したり、料理の腕をあげることなどやってみたいことは、いっぱい。新しい世界でのさらなる飛躍が期待される。

◆エリザベート役

 宝塚の退団公演「エリザベート」でトート(死)を演じた男役トップの一路真輝が、退団後の2000年に東宝公演でエリザベート役を演じて話題に。その後、涼風真世、朝海ひかる、瀬奈じゅん、春野寿美礼、花總まり、蘭乃はなと宝塚OGがエリザベートを演じている。

<愛希れいか(まなき・れいか)> 1991(平成3)8月21日生まれ、福井県坂井市出身。2007年宝塚音楽学校入学、09年宝塚歌劇団に95期生として入団。11年5月30日付で娘役に転向。12年4月23日付で蒼乃夕妃の後任として月組トップ娘役に。龍真咲の相手役を務める。その後、珠城りょうの相手役。今年11月18日、「エリザベート-愛と死の輪舞-」千秋楽で退団。身長167センチ、血液型はA。愛称ちゃぴ。

 

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