［ラグビー］新人賞はトヨタ自動車・岡田　先輩に続いた

　晴れの舞台で帝京大、トヨタ自動車と同じ道を歩む先輩の姫野から盾を手渡された岡田ははにかんだ。「大学、社会人の先輩に続けてうれしい。自分も次の後輩につなげられるようアプローチしていきたい」

　姫野と同じく、岡田も大学時代は足の甲の骨折や両足の肉離れなどに苦しんだ。「試合出場時間は減ったが、けがをして自分を見直す機会が増えて、周囲への感謝の気持ちも大きくなった。あきらめないことの大切さも痛感した」。社会人となった今季は、ＣＴＢからＷＴＢにポジションを変えて出場機会をつかんだ。チームスタッフの力も借りて、体調管理やケガの予防に務め、リーグ戦７試合にフル出場、リーグ２位の７トライの結果につなげた。

　日本代表入りしたＣＴＢ梶村（サントリー）の活躍には刺激を受けた。「幼稚園のころから同じスクールでプレーしている仲。代表の話を聞くと、自分もそこでプレーしたいと強く思う」。それでも、足元をしっかり見つめる。「目の前の試合に全力で臨むことが結果につながる。新人賞で満足することなく、さらにレベルアップしたい」と強調した。　（伊東朋子）