アメリカンフットボールの社会人選手権「ジャパンエックスボウル」が17日、東京ドームで行われ、富士通がIBMに35-18で完勝し、3年連続4度目の優勝を果たした。3連覇は2010年から4連覇したオービック以来、2チーム目。RBトラショーン・ニクソン(26)が試合開始直後の67ヤード独走を含めてラン17回196ヤード、3TDと圧倒的なプレーを見せ、大会MVPに選ばれた。
「優勝できてすごく満足している。ランが出たのは攻撃ラインがよくブロックしてくれたおかげさ」とニクソン。昨季まで守備の要のLBだったが、この春にRBへ転向した。過去3度の日本一の原動力だったQBキャメロンが大学でのコーチ転身のため帰国し、RBゴードンも引退と、攻撃の主役だった2人が1月にチームを去ったことがきっかけだった。
「2人がいなくなって攻撃が大変だと思ったのでRBになった。(転向直後の)春は大変な時期もあったが、今はスムーズさ」。高校以来のポジションで今も進化。学生代表の関学大を迎える来年1月3日のライスボウルでも主役になる。 (藤本敏和)