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【スポーツ】

[卓球]張本、ランク3位確実 「狙って獲った世界一」

2018年12月18日 紙面から

ワールドツアー・グランドファイナルから帰国した張本=成田空港で(平野梓撮影)

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 卓球のワールドツアー・グランドファイナル(16日閉幕、韓国・仁川)で男子シングルスで史上最年少優勝を果たした張本智和(15)=エリートアカデミー=が17日、成田空港に帰国した。今回の結果で張本は来年1月更新の世界ランキングで3位に浮上する見通し。1991年から始まった国際大会の獲得ポイントでランキングが決まる現行制度では、日本男子史上最高位となる。

 目標の世界ランク1位も間近に迫ってきた。現在、世界5位で来年1月に3位に浮上する可能性のある張本は、「1年半でここまでやってきた。1位も夢じゃないと思う」と実感を込めた。

 日本人選手の世界ランキングは女子では石川佳純(全農)が現在、史上最高の3位。男子では水谷隼(木下グループ)が昨年2月の時点で4位だったのが最高で、その成績を抜くこととなる。「東京五輪で優勝候補と言われるために、1位を目指している」と強調する張本。世界との差は確実に縮まっている。

 ワールドツアー年間王者を決める今大会は、決勝に近づくにつれて史上最年少優勝も意識していた。「最初は知らなかったんですけど、ツイッターの情報で分かって。今年じゃないと最年少優勝できないと、狙っていきました」。決勝では格上の中国選手を撃破し堂々と頂点に立った。

 ことしは全日本選手権、ジャパン・オープンで優勝したがユース五輪で銀メダル。「相手に対策され、無理に攻めてミスが出たり、カウンターされたりした。一番いい敗北だった」と言う通り、以降は一球一球の精度を高めることを意識し、さらなる成長を遂げた。「気持ちの抑え方や制球面で成長できた、山あり谷ありの1年でした」。偉大な記録を刻んだ15歳は、躍動の1年間を達成感とともに振り返った。 (平野梓)

 

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