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【一般スポーツ】

トヨタ岡田ラグビーTL新人賞 帝京大の先輩・姫野と同じ道

2018年12月17日 紙面から

新人賞に選ばれたトヨタ自動車の岡田優輝(左)は、チームメートの姫野和樹から記念の盾を贈られる=東京都港区の品川プリンスホテルで(斉藤直己撮影)

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 ラグビートップリーグ2018~19の年間表彰式が16日、東京都内のホテルで開かれた。新人賞はトヨタ自動車のWTB岡田優輝(23)が受賞。昨季の日本代表FWの姫野和樹(24)に続き2季連続でトヨタからの選出となった。MVPは15季ぶり2度目の優勝を果たした神戸製鋼SOダン・カーター(36)、最多トライゲッターにはホンダのバックス、レメキ・ロマノラバ(29)が輝いた。

 晴れの舞台で帝京大、トヨタ自動車と同じ道を歩む先輩の姫野から盾を手渡されると、岡田ははにかんだ笑みを浮かべた。「大学、社会人の先輩に続けてうれしい。自分も次の後輩につなげられるようアプローチしていきたい」。喜びと同時に責任感もにじませた。

 姫野と同様、岡田も大学時代は足の甲骨折や両足の肉離れなどに苦しんだ。「試合出場時間は減ったが、ケガをして自分を見直す機会が増えて、周囲への感謝の気持ちも大きくなった。あきらめないことの大切さも痛感した」と糧にした。

 社会人となった今季は、CTBからWTBにポジションを変えて出場機会をつかんだ。チームスタッフの力も借りて、体調管理やケガの予防に務めた。その結果、リーグ戦7試合にフル出場、リーグ2位の7トライの結果につながった。

 今季はトヨタでもほかのチームでも多くの新人が出場機会を得て活躍した。中でも日本代表入りしたCTB梶村(サントリー)の活躍には刺激を受けた。「梶村とは幼稚園のころから同じスクールでプレーしている仲。代表の話を聞くと、自分もそこでプレーしたいと強く思う」と、大きな目標にも思いをはせた。

 ただ岡田が見つめるのはまず足元だ。「目の前の試合に全力で臨むことが結果につながる。来年1月のカップ戦では優勝したい。新人賞で満足することなく、さらにレベルアップしたい」。1試合、ワンプレーを大切に取り組むことが大きな成果を生むと信じて突き進む。

  (伊東朋子)

 ▼岡田優輝(おかだ・ゆうき) 1995(平成7)年7月13日生まれ、兵庫県宝塚市出身の23歳。181センチ、91キロ。ポジションはCTB、WTB。5歳の時、兵庫・伊丹ラグビースクールで競技を始めた。大阪桐蔭高-帝京大。大学4年では「学生コーチ」の肩書で、リーダーも務めた。ジュニアジャパン、U-20日本代表など年代別代表入りし、ことしトヨタ自動車に入社した。

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