【競馬・ボート・競輪】[競馬]有馬記念 レイデオロ、王座継承2018年12月18日 紙面から
暮れの決戦「第63回有馬記念」(GI・23日・中山・芝2500メートル)に、ファン投票1位のレイデオロが登場する。昨年の日本ダービー馬は今年の天皇賞・秋を制し、古馬最強の力を示した。順調に調教メニューをこなしており、大一番へ着々と準備を整えている。 今年最後の決戦へ、ファン投票1位に支持されたレイデオロが、GI3勝目を目指して登場する。天皇賞・秋で、現役古馬最強を誇示した昨年のダービー馬が、暮れの大一番でも主役を務める。 順調に調整は進んでいる。12日は美浦Wで1週前追いをし、16日はWと坂路を併用した。Wで4F56秒7-42秒1-14秒5で軽快に駆けたあと、さらに坂路で4F61秒3-45秒7-14秒8の時計を出した。「速いところをやりたくなかったので“ゆっくり”を2本。いい感じだよ。動きは良かったし、落ち着きもある。これで水曜(19日)に問題なく(追い切りを)やれる」と藤沢和師は満足げだ。 名門厩舎の“普段通りの調教”を丁寧に、そして淡々とこなしていく。「ファン投票1位はありがたいこと。ただ、1位を意識すると人間の方が緊張してしまうものだから。あまり張り切り過ぎず、ミスのないようにしないといけない」。名トレーナーは表情を引き締める。 2002、03年シンボリクリスエス、04年ゼンノロブロイで有馬記念3連覇を飾った藤沢和厩舎。秋の古馬王道GIを皆勤した先輩との比較に「“あいつら”はすごかったぞ」と振り返る。続けて「だけど、レイデオロは2歳でホープフルSを勝ち、3歳でダービー馬になり、4歳で天皇賞・秋を勝った。こんなに順調な馬はなかなかいないぞ」と笑った。 厩舎の偉大な先輩たちが照らしたグランプリVへの道筋。勝ち方は知っている。あとは最高の仕上げで決戦に備えるだけだ。 (美浦取材班)
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