トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

「わがモーニング娘。人生に一片の悔いなし」 飯窪春菜、7年3カ月で卒業

2018年12月17日 紙面から

ファンに向けて手紙を読む飯窪春菜=日本武道館で(岩本旭人撮影)

写真

 アイドルグループ「モーニング娘。’18」の飯窪春菜(24)の卒業コンサートが16日、東京・日本武道館で開催された。2011年9月に10期生としてモー娘。に加入、13年5月からはサブリーダーを務めていた。12期の教育係も担当し、愛されキャラで後輩からも親しまれた最年長メンバーが、7年3カ月のアイドル人生に別れを告げた。卒業後も女優のほか、アニメやゲーム、ファッションなどさまざまな分野での飛躍を誓った。

 終演後も「はるなん!!」コールが鳴りやまない。ファン1万人がイメージカラーの黄色いペンライトで客席を染める中、飯窪が目に涙をためながら“カーテンコール”に登場。「飯窪春菜、わがモーニング娘。人生に一片の悔いなし。ありがとうございました!!」と、「北斗の拳」のラオウの名ぜりふになぞらえながら右手を突き上げた。

 実に飯窪らしい幕引きだった。自他共に認める漫画オタクで「知識量はアイドルナンバーワン」と自負する。ゲームやアニメにも精通しており、この日は同じ趣味を持つ友人の中川翔子(33)や松岡茉優(23)、漫画家の藤子不二雄(A)さん(84)の姿も客席にあった。

 アンコールで行われた卒業セレモニー。単独でステージに登場した飯窪は、したためてきた手紙を朗読した。

 在籍した7年3カ月を回顧しながら「歌、ダンスが未経験っていうことだけじゃなく、加入した時点で9期、10期の中で最年長。何もできない最年長でいることが何よりしんどかったです」と正直に打ち明けた。

 どんなに苦しいときもファンの声援が一番のエールになった。「今、皆さんの目の前にいる飯窪春菜は、この7年の間に作っていただいたものだと思っています。指の先、足の先、髪の一本一本まで皆さんに作ってもらった私なんです」と感謝を伝えた。

 卒業のタイミングに合わせ、バーチャルアイドル「Ni-na」(ニーナ)をプロデュースすることが決定。歌やダンス、演技指導まで飯窪が手掛けるという。サブカルチャー以外にもファッションに興味があり、コーディネートアプリ「WEAR」に50万人のフォロワーを持つ。自分の洋服ブランドを持つのが夢だという。

 メンバー一人一人から送辞と抱擁を受け取ると、うっすらと目に涙をためながら、「まだまだ未来は続くので、これからも見守ってください」と呼び掛けた。

卒業コンサートで熱唱する飯窪(中)

写真

◆さんま直伝のボケ

 13年4月から明石家さんまと共演するMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」のレギュラーとなり、“師匠”直伝のボケとツッコミを武器に、時には厳しく後輩たちと接してきた。飯窪は卒業後も同番組への出演を続けるが、同じくレギュラーを務める後輩の横山玲奈(17)はこの日、送辞で「飯窪さんは私の変化にもすぐ気付いてくれる。特にMCで困ったときに面白く返してくれて、さすが『モーニング娘。のさんまさん』だと思いました」と笑わせた。

<飯窪春菜(いいくぼ・はるな)> 1994(平成6)年11月7日生まれ、東京都出身。2011年9月29日に「モーニング娘。10期メンバー『元気印』オーディション」合格。石田亜佑美、佐藤優樹、工藤遥が同期。13年5月、譜久村聖とともにサブリーダー就任。元メンバーの工藤と12期メンバーの尾形春水との3人で、胸の小ささを由来にしたAAA(トリプルエー)という非公式ユニットを結成した。

 

この記事を印刷する

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ