ご訪問ありがとうございます。
(浸潤)癌は、治療せずに放置すれば、
あるいは治療が奏効しなければ、
進行(増殖)するのです、
だから、というか、
それが、癌というものなのです。
(仮に、進行しない、遠隔転移しない癌があるという
近藤先生がいうところの「がんもどき」理論が
正しいとしても、進行しない癌か進行する癌かを
診断時点で100%見分ける手段はありません。
また、進行速度の遅い癌もあれば速い癌もあります)
また、
100%遠隔転移を防げる治療はありません。
高確率で癌を根治させることの出来る手段は
現代医学では、
西洋医学の、手術と放射線しかありません。
保険診療として認められている根治手段は、
全摘手術か、温存手術+放射線 です。
(植松先生の「放射線のみ」は、自費診療です。
高額であり、被曝もしますが、根治力はあると
私は思います。陽子線、重粒子線は先進医療で
臨床試験中です。)
進行すればするほど、遠隔転移する確率も
高くなります。
だから、早期発見・早期手術が
勧められているのです。
乳癌の、癌の進行や転移の仕組み
(基礎の基礎)について、
昨年の今頃、記事を書きました。
医学的な「事実」「現実」です。
怪しい治療、詐欺的治療にひっかからない
ためにも、
後で後悔しない治療選択をするためにも、
踏まえておく、重要なこと
だと思います。
5ch掲示板の『癌闘病ブログ』と名のつく
スレッドで、まだ、
そんな医学的な常識を
叩き続ける人(々)もいるので再掲します。
ー◆ー◆ー◆ー
(元投稿:2017年12月9日)
話を簡単にするために、大多数の乳癌である
乳管癌について書きます。
(小葉癌、その他特殊な乳癌の方、
ごめんなさい)
①まず、癌が乳管の中に発生します。
乳管の中に留まっていれば非浸潤癌です。
(ステージ0です)
そのまま留まっていれば、転移しません。
②乳管から外の組織に浸潤していけば、
浸潤癌になります。
浸潤して大きくなっても、それだけでは
遠隔転移しません。
※原発巣と呼んでいるのは、狭い言い方では
この部分。
遠隔転移と識別するために言う時は
領域リンパ節も含んで、そう呼ぶ時も
あるかも、でも、
リンパ節を含む場合は、正式には
「局所」と呼ばれている。
★ 乳癌は、遠隔転移する際には、必ず、
リンパ管か血管を通って遠隔転移します。
③まず最初に領域リンパ節である、
「腋窩リンパ節」に転移するケースが
大多数、と言われており
(内側に出来た乳癌の場合は、腋窩リンパ節
でなく胸骨傍リンパ節に最初に転移する
場合もあるようですが、1%とかその程度の
割合)
なので、
生検や手術で、腋窩リンパ節の転移の有無
や個数で進行度合いを確認します。
腋窩リンパ節に転移があったからと言って
必ず遠隔転移するわけではありません。
※腋窩リンパ節に転移があれば、
原発巣とは別に、
「腋窩リンパ節郭清」といって
リンパ節を含む脂肪ごと、取り除きます。
原発巣や腋窩リンパ節の転移は
手術で取り除けます。
遠隔転移するかどうかは、
原発巣や腋窩リンパ節を
手術で取り除いた時に、
既に全身に癌細胞が巡ってしまっているか
どうかの問題で、
全身に巡っていなければ 「遠隔転移」
しません。
全身に巡っていても、
目に見える大きさまで増大しなければ、
「遠隔転移」として発見されません。
その間に、何らかの手段で
癌を死滅できれば 「遠隔転移」しません。
リンパ節転移は、
腋窩リンパ節レベル123
胸骨傍リンパ節や鎖骨下上リンパ節
と転移していくことが多いと
考えられています。
手術で取り除いてもらえる「腋窩リンパ節」
と異なり、
現在の(標準)手術では、
胸骨傍リンパ節、
鎖骨上(下)リンパ節は
手術で 取り除いて
もらえません。
(この、手術で取り除いてもらえない
リンパ節まで転移しているのが、
ステージ3Cです)
何故ならば、
過去の臨床研究で、リンパ節を全部
取り除くような手術をしても、
生存率が変わらない、という結果に
なっているから。
一方、リンパ節を奥まで取ると、
リンパ浮腫になる可能性が著しく
高くなるから。
※転移の仕組みとは別の話ですが、
手術で残さなければならない皮膚の部分に
癌が浸潤していれば
身体の違う部分の皮膚を取ってきて
植皮等しない限り、
手術で取り切れません。
皮膚に癌があっても、それだけで転移は
しませんが…
④リンパ節とは別に、②で浸潤した癌が
静脈に直接浸潤して流れていくことも
あります。
★手術で取り切れない癌が残るってことは
その残った癌から、さらに全身に巡って
いく可能性が著しく高いってことです。
(そこまでで止まっている「がんもどき」が
あるのかどうかは分からないですが
西洋医学の正論では、放っておけば、
全身に巡って、遠隔転移していく)
また、乳癌は身体の表面近くの癌なので
そこで増大すると著しくQOLも悪化する
という、 遠隔転移とは別の問題も
発生します。
⑤リンパ管や血管を通して、
1)手術時に既に全身に巡っていたか、
2)手術で取りきれなかった癌細胞から
その後全身に巡っていたか、
まだ、目に見える大きさまで増大して
いない癌細胞のことを、
微小転移と呼んでいます。
タンポポの綿毛に例えて話されることも
多いです。
1)の微小転移を薬剤で殺そうというのが
術前後の補助薬物療法です。
※1)の場合、
全身に微小転移があるかないかは、
生検や術後の病理検査結果の
いくつかの指標から、
推測するしかない。
1)の目的で、
決められている治療の術前化学療法後に
手術で取り切れないリンパ節や皮膚に
目に見える癌が残った、
2)の場合、
抗がん剤が追加できないのが、
ステージ3Cの標準治療、
そこから癌細胞は全身に巡っていくよね、
それはおかしいよね、
ステージ4で使える薬剤を使って
癌を消す治療をすべきでしょ、
手術で取り除いてくれないんだから、
と、その点だけは、私は日本乳癌学会に
再度、明確に質問・意見は出そうと
思っています。
⇒
出さずとも、医薬界はその方向で
動いていますね。
パージェタは5年のドラッグラグを
経て直近で認可されました。
ロシュ/中外さんのテセントリクの
臨床試験に手術不能な局所進行乳癌
が含まれています。
このまま認可されることを期待します。
術後にハーセプチンをカドサイラに
変更する臨床試験結果がよければ
日本でも認可してほしいものです…。
(2018/12/16追記)
ーーーーー
⑥⑤で、微小転移のあった人の癌が
そのまま遠隔臓器、(乳癌の場合、
骨、肺、肝臓、脳への転移が多い)
で目に見える大きさになると、
「遠隔転移」となります。
(ステージ4です)
ーーーーー
私は、自分が未経験の
遠隔転移後(ステージ4)の抗がん剤治療
として、梅澤先生や押川先生、
(関先生)の「事実」記事を紹介しています。
三好先生も一部ご紹介しました。
※ステージ4でも、転移が単発で、
手術やピンポイントの放射線治療
(ガンマナイフやサイバーナイフも含めて
書いています)
であれば、根治もアリでしょう。
※ なお、分子標的薬(抗HER2)と
抗がん剤で完治例が出始めている、と、
愛知がんセンター岩田広治先生は
書かれていました。
(完治なのか寛解なのかの見極めは、
もう少し年数が必要と私は思いますが、
少なくとも寛解する例は勝俣先生も
お書きになられています)
残念ながら、乳癌は多発転移が多い、
樹木希林さんの言葉を借りれば 「全身病」。
でも、樹木希林さんはお元気に活躍されて
いますした、乳癌は「治っていません」
でしたが…。
ー◆ー◆ー◆ー◆ー
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何名かいらっしゃったので追記
(偽心理カウンセラーとか偽コンサルに多い。
無理矢理相手の心を自分の考えで変えさせよう
とする、恐ろしいよね。その時点で、私は
カウンセラーやコーチ、コンサルで?? と
思っちゃいますが…偽カウンセラー、偽コーチ、
偽コンサル、かな)