大野正義・論考集  
                                   


『亜墨理駕船渡来日記 荒井本 自費出版

  著 者 小人目付 (幕府下級役人)
  編 集 大野正義

        B5版、262頁 影印版 白黒印刷 
        ペリー来航、神奈川条約(和親条約)締結外交を幕府下級役人が記録。
       残部 10 冊 (平成29,12,7)     

 個人頒布 1,500円  
      〒573-1121枚方市楠葉花園町4-12-304  大野正義宛 、電話、ハガキ等を。
      まず本を郵送(郵便振替用紙同封→その後、1,500円を払込む、
 
  問合せ先   072-868-1362
 
   大学、研究機関、図書館等には無償配布します、申し出を。

              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
絵本榎並八箇洪水記』  自費出版
 
             著者 長谷川卯兵衛 (小橋屋宇兵衛)
             編集 大野正義
             所蔵 大阪府立中之島図書館
             B5判、235頁、カラー印刷     残部 40冊(平成29,12、7)

    絵本のルポルタージュ
  享和2年・淀川大洪水の被害と救援・復旧活動
     


◎個人頒布
  3,500円

 〒573-1121枚方市楠葉花園町4-12-304大野正義宛、ハガキ、電話等

   まず本を郵送、→その後、3500円を郵便振替で後払い(用紙同封)
        郵料・振込手数料は大野が負担

  

問合せ先   072-868-1362 

   大学、研究機関、図書館等には無償配布します、申し出を。
  
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    I、四国遍路特集

     体制離脱の研究 (平成29、12、7、改訂)

  深層部位への刺激
 
 歩き遍路は深層部の系統発生情報を刺激する。原生種への刺激効果であり、生命記憶刺激、と言い換えても良い。深く沈殿した大過去の情報部位を刺激し呼び起こす。
 歩き遍路の効用はある種の野生回帰効果で、表層部位の歪曲修正効果にある。復原効果とも言える。人間性のゆがみが修正されるのだ。

 個体発生した人間個人には系統発生過程の全情報が蓄積している。しかし歴史が遠く古くなればその痕跡さえ認められない程、深く沈殿している。ところが、歩き遍路を続けると徐々に深層部分が刺激されるのだ。深く沈殿していた大過去に刺激が届き、それが跳ね返って表層部へのフイードバック刺激となる。但し、刺激効果はすぐに消滅する。遍路から帰り日常生活に戻ると急速に消えてしまう。明晰に言語表現するのは困難だ。
 
 穀物の品種改良がたとえ話になる。美味しくて甘く収量の多い品種だが、病虫害や寒さに弱い穀物の場合、その品種改良にはその穀物の原初の野生種を取り入れ交配することで成功するケースがある。この事例と相似の効果が出てくるのが歩き遍路の効果と言えよう。
 肉体を極限まで痛めつける宗教者の荒修行体験での超常現象も、系統発生蓄積の深層部刺激に伴うものだ。

 
[ セイフティネット ]

 「人さまの情けにすがって生きる」このような風俗はごく日常的で、戦後の大阪の貧乏長屋で私自身が何度も経験している。戸口に立って「御報謝を」と言う門付けさんに対し、母に命ぜられて猪口一杯の米を与えることが多かったが、かなりの頻度で「お断り」と言い渡したことをも思い出す。下から張り巡らせた「庶民文化」としての「施し慣習」のセイフティネットは戦後も健在であった。
 江戸時代のお上のセイフティネットには被災者への「お救い小屋」や旅人の「往来手形」等の制度がある。往来手形の良き慣習とは「行旅病人及行旅死亡人への救護制度(村の責任)」である。この制度はやがて明治32年に「行旅病人及行旅死亡人取扱法」として法律化される。

漁師町・赤碕の文化

 平成22年の大晦日から23年元旦の積雪で国道9号線の車の渋滞騒ぎで報道のあった鳥取県の赤碕(合併で琴浦町)には、四国のお接待文化と同じものがありました。
 赤崎で育った亡妻の従妹から電話で聞いたのですが、有線放送でトイレ利用等救助・支援について、沿線住民への協力要請があるなど
大騒ぎで、役場職員の又いとこの男性は31日夜中に出動命令があり、帰宅したのは3日でした。土地の漁師さんは「昔から難破船等漂流者救助への伝統が根強い猟師町・赤碕」とのことでしたが、難渋した旅人をお接待する四国の文化と同じものを感じました
 このような文化はこの直後に発生した東北大震災への全国各地からの救援活動と相同である。

[ 四国とは ]
 「近場と僻地」この二つの概念は本来的には相反するものである。しかし、四国ではこの両概念が矛盾なく共存している。四国は九州・中国・近畿という扇状広域圏のお隣さんであり、この広域圏の「扇の要」に位置している。この地理的長所は四国のアイデンティティの存立基盤、下部構造となっており、「癒し機能」の最適環境であり、「癒しのアミューズメント」が可能な圏域として他に抜きん出ている。


 II、坂本龍馬特集  (平成13、3、1)

  1. 薩長同盟の根拠とされる『桂小五郎の書留』(龍馬が裏書)の再検討を通じ、第二次長州征伐の段階では、未だ同盟関係に至っていないことを明らかにする。
  2. 薩摩外交においては、長州カードの利用価値への着眼は秀逸であった。まず薩摩藩のダミー組織として亀山社中を組織した。そこに失業者の龍馬らを工作員に採用し、長州カードを有効に利用した。
  3. 大政奉還を実行した将軍慶喜に対し、激怒した幕臣が強烈な怒りのメッセージを慶喜に発信した。その手法が龍馬の暗殺であった。超一流の人物(慶喜)を直接攻撃出来無いので二流の人物(龍馬)を攻撃する古典的な手法であった。 (平成13.5.)

[幕府密偵の報告書----写真史料]

 薩摩外交と坂本龍馬を収載している『まんだ』誌59号(平成8年11月30日発行)の口絵には、龍馬を追跡していた幕府密偵報告書二点の鮮明な写真解読文と共に掲載されている。
 この史料は、平成12年11月15日午後9時15分NHKテレビ「その時歴史が動いた・・・坂本龍馬暗殺事件」でも放映紹介されている。しかし、新発見史料として初めて新聞報道されたのは、平成元年5月12日付、朝日新聞、大阪本社発行(13版27面)です。


III、楠葉の再々開発

  マイカー時代よさようなら、駅前大駐車場は時代遅れ。
 スーパー銭湯をコアにしたヘルスセンター的なレジャー複合施設を中核に据える。
 非コンナベーション都市・楠葉のアイデンティティは中間性にあり。私の居住地、楠葉の街の商業地理的位置の考察と、駅前再開発への批判・提言等。
 (平成19、9、21、増補改定)


IV、西国33カ所徒歩巡礼特集

 クイズです ①お接待 ②善根宿 ③行き倒れた巡礼者の墓、
四国遍路以外でもこれらは全て存在した。YESかNOか?
 答えはYESです。これらは「六十六部」と呼ばれた人々(ほとんどがホームレスの巡礼渡世者)が多いですが、西国33観音巡礼者「おせたはん」にもホームレスの巡礼渡世者がいたようです。
 大阪弁で「せ(背)たらう」とは荷物を担ぐ行為です。大阪弁の「・・・はん」とは、標準語では「・・・さん」という意味です。「おせたはん」には、この「重荷
せたらい説」と、お接待さん→お接待はん、と訛った説もあります。「笈(おい)」のことを「セタ」とも言うので「おセタはん」になった、という説もあります。
 コースの内、部分的に重複している熊野古道のガイドブックをも紹介しました。 
(平成18.1.19、補正)

V、「お上」権力とは   (平成25.11.24、補正)

 過去の日本国民は「お上」に所有された存在でした。持ち主が自由に処分可能な資源として消耗した赤紙徴兵の歴史がそれを証明している。戦後の憲法では「人民主権」に移行したはずだが、現状は中途半端だ。
  「お上」には無限支配の権能があるが、それには不可分一体の無限責任を伴っている。言い換えれば「
支配者責任」ともいえる。これと西欧的な有限責任・有限支配、言い換えれば「自己責任」の社会との違いを論じたい。
 「お上権力」(所有者の立場)のもとでは被所有者(被支配者・国民)は「他律人間」にとどまる。被所有者(被支配者・国民)は「包括的・無限支配」を受けるが、現今の権力者側は「包括的・無限責任」の重荷にあえいでいる。
 一方、自律人間によって公共権力を形成している欧米の場合は合意形成された特定の約定事項についてのみ支配され、権力者側には有限責任しか求められない。政府規模も小さな政府が可能である。 
(平成22年7月1日、補正)
 お上権力の判り易い形は「郵便貯金制度」であった。しかし米国は大蔵官僚や背後の政治家の濫用という弱点を攻め立て、手先の竹中や小泉によって潰させた。しかし、トドメは刺されていない。米国は日本の最も良き部分、強さの急所・秘所を完全には潰していない。日本国の債務がいくら膨らんでもお上権力は潰れないシステムであったが、米国はその足許を攻撃した。
 財政投融資も制度の欠陥というより運用の欠陥なのだが、制度としてはうまく出来ていても、政治家がひん曲げ過ぎたね。


VI、商品開発を望む

 
こんな商品が欲しい、というボケ老人の希望ですわ。商品開発に成功するかどうかは、判らんよ。でもな、言い分を聞くだけは聴いてくれよ。


☆『西欧共産党の現代史』(仮称)の出版を望む  (平
成28、5、7、)

 イタリア共産党は名称変更にとどまらず、オリーブの木の手法で色事師ベルルスコーニのような右派政権を打倒した。グラムシ以来の柔軟な思考の伝統が見られる。フランス共産党もレーニン主義から脱却している。日本共産党は未だに党名に拘っており、税金泥棒・公安調査室のカモになっている。税金泥棒公安官僚組織の熱望に応じるのはやめてくれ。
 著者は東大あたりに若手の研究者がいるみたいですよ。探しましょうよ。グラムシやトリアッチの流れを追っかけてくれよ。


 ☆☆ ゼンマイ式自転車を  (平成29、1、6 補正)

 近年、□□発条という名称の町工場を見かけなくなった。発条とはゼンマイやバネのことだ。昔は子供のオモチャから腕時計、柱時計など、ゼンマイは家庭の中に多かった。このゼンマイ技術を無くしてはならない。
 取り敢えず、ゼンマイ式自転車の補助動力で製品化して欲しい。電池無しでのチャージが可能だ。平地や下り坂でゼンマイを巻き上げ、登坂の補助動力として放出させる方式だ。電池なしでも発電用モーターさえあればゼンマイ式の手動式の懐中電灯も可能だ。(平成25、12、28、追加)


靴下のゴム締めを上下二ケ所に。下は強く、上は緩く。 (平成25、12、28、追加)
◎テントの屋根付き四輪の手押し車(簡易移動式住居です。生活保護申請用)
◎放浪用・手押し車(車椅子を貨物用に改良)
◎レディース・ソフト(山女の用便・排泄用の紙を和紙で作る)、◎単独小型脱水機(ゼンマイも併用)、◎ゼンマイ式自転車、◎男性用日傘(最近、発売されている)、◎サンセット・カード、
◎新薬開発のコンセプト新ノーパンクタイヤ◎ガスコンロにタイマーを(最近このコンロが発売されていたので買い替えたよ。H26、1、27)

VII、キリスト教不振の理由

 まず、信仰基盤を検討した日本人論、日本文化論です。キリスト教的な神を受け入れない日本文化の特徴を掘り下げ、更に宣教会へも提言します。次にイエズス会批判です。パワー・ゲームに介入し、天下統一阻害要因・抵抗勢力として「殉教」を招いた責任はイエズス会にも大きくあり、その後遺症に三百年近くも苦しんだ。(平成16、2、7増補)         

VIII、『新聞報道要約』   (情報提供します)

 私が発見した歴史史料等の要約で.新聞報道されたものばかりです。

◎明智小五郎誕生の家 ◎坂本龍馬への密偵が報告書 ◎尊円親王の手本 ◎賀川家史料 ◎幣原喜重郎父の手紙 ◎天保山砲台の設計図 ◎西田家史料 ◎田坂直次郎『務書』 ◎野口家史料 ◎栗杖亭鬼卵墓 ◎吉良上野介の手紙 ◎菊亭晴季画像 ◎崇源院・秀忠正室の消息 ◎有馬ジュスタ墓 ◎常高院木像 ◎京極マリア供養の墨書、その他

IX、『大坂町奉行與力史料図録』  (目 次) 

   大野正義(編)   A4版・変形324頁写真395点、上製本
 (門真市大西家旧蔵、京都市武藤家現蔵、田坂家早川家文書)
 明治維新期の史料の空白を埋めるもので、新発見の史料の数々を影印と釈文とで紹介。
 このHPでは目次の紹介のみ。

 売り切れ、
在庫な 


X、吉田茂批判

 道に迷った時は元の分岐点まで戻ろう。日本の自己確立の為には、遠い昔に「単独講和」を選択した
吉田茂を否定するところ迄戻らねばならない。今の日本の苦しみはアイデンティティを模索している苦しみでもある。日本は過去三回、ほぼ四百年毎に外国の影響を遮断・排除し、国家として強くアイデンティティを確認した鎖国の歴史を持っている。

①遣唐使の廃止(894年・寛平6年8月の平安時代)
②弘安の役(1281年・弘安4年、鎌倉時代)
③寛永の鎖国令(1635年・寛永12年5月、徳川時代)

平成の準鎖国(平成??年)日米安保からの卒業
  この歴史は
度目を繰り返す。
 
 
◎戦勝国文化の輸入史
 
 対外戦争で
大敗した後、その相手戦勝国からの文化の輸入・吸収を行った先例には、
①白村江での敗戦以後の遣唐使は、遣隋使や白村江敗戦以前の遣唐使の外交感覚とは違う
②明治維新もある種の敗戦体験である。西欧文化を急速に輸入した
③太平洋戦争での敗戦→アメリカ文化の輸入(→日米安保の廃棄は平成中期か?)
  ◎ナショナリズムが悪でグローバリズムが善であるかのような言説はインチキである。現代はナショナリ  ズムが再評価されている時代だ。 

I、妄想は楽しい
                                                         
◎人間天皇の模範例  (平成28、9、29)

 私は天皇の大ファンだ。                                              天皇の形は漠然としていた。保守派の論客たちは、天皇の聖性を引きずっている。天皇の神秘性は「人間宣言・神格否定」以来徐々に変化したのを軽視している。彼らは聖性の減少変化を認めるのを断固拒否している。
  しかし、今の天皇は人間天皇の
模範を確立した。80歳を超えての激務に耐えつつも人間天皇の模範事例を実行しつつある。「これが天皇です」「皇室はこうあるべきです」というお声が聞こえてくる。
 日本の保守主義者からは「何もしないで奥深くじっとしておればよい」「わざわざしんどいことをするなら摂政にまかせて」「天皇はもっと神格化されるべきだ」という声が聞こえてくる。
 保守派の最大の杞憂は「将来、天皇制廃止を言い出す天皇が出て来ないとも限らない」ということであろう。確かにそのような可能性は、無きにしも非ずだ。保守派は「皇位継承者から、即位辞退が続出して、天皇制が揺らいでしまう」という心配をしているのだ。
 前宮内庁長官・風岡典之氏は安倍政権の懲罰人事で退任させられた。退位問題で天皇の肩を持ち過ぎたのがその理由だ。山本新長官は政権に忠実らしいが、天皇を困らせるようなことは控えるべし。


◎難民輩出の原因者責任

 フランスを筆頭に西欧各国や米国等は、自分の脱糞を自分で始末をする義務がある。自分の尻は自分で拭けよ。以前、シリアではサダトが内乱を鎮圧・平定し、反政府派がお陀仏になりケリがついていた。そのシリアに旧宗主国など、西欧諸国が外国から干渉・介入し、シリアの国内紛争を国際化した責任はフランス等にある。その難民の受け入れ制限とは何たる無責任な奴等だ。自分の尻は自分で拭け。


◎トランプは田中角栄だ (平成28、9,8 補正 )

扇動型・徳球のアジ演説や (平成28、9,8 )


 トランプの絶叫型演説は、戦後日本の混乱期での扇動型政治家・徳球(共産党書記長、徳田球一)のアジ演説にそっくりだ。混乱・興奮期における過激な扇動政治家の演説は、どうしてもアジ演説になる。
 こぶしを振り上げて絶叫しているトランプには既視感が拭えず、懐かしみを感じたのだが、やはりそうであった。青少年時代に強烈な印象を受けた徳球の再来ではないか。
 上院議員でも州知事でもない泡沫候補から共和党の大統領候補になったトランプには、緻密冷静な計算が背後に見え隠れしているが、彼のアジ演説風景には現状変更の時代ならではの特徴が出ている。
 米国民は再度の本物のチェンジを求めている。壊し屋トランプに、全面ぶっ壊しを期待する。数年前にウオール街を包囲していた若者達の支持もある。米国版・田中角栄のトランプ流儀には大きな期待が持てる。選挙に勝つには期待感が必須だ。その点でクリントン女史は期待感が皆無に等しい。


 XII、奇説・異説

◎前方後円墳の意味
                  (平成2年、仏教大学博物館学芸員の単位履修レポートからの抜粋です)

 前方後円墳は「四神相応の蔵風得水型地形をミニチュア復原」したもの。道教文化の輸入ではあるが、単純な輸入文化ではなく、設計のコンセプトには日本独自の発想がある。
 
考古学においては墓制の変遷に限らず、全ての面で「漸進的変化の法則」とでも言うべき公理を大前提に理論構築されることが多い。例えば先行形態から中間形態、そして移行形態と言う順序で推論する事例が多く、俗耳に馴染み易い。しかし、これには大いに疑問がある。
 古墳が先行の墓制に直接の系譜を辿れなくても何ら不思議ではない。外来思想・道教の文化を輸入したものだからだ。但し、輸入文化は単純なコピーではなく、独特な日本流儀に変形・加工するという「日本流」が古墳造形のコンセプトの中にも濃縮されている。

 前方後円墳は庭園史の最初の頁を飾るべきものです。「前方後円墳は四神相応の蔵風得水型地形をミニチュア復原した」というのが私の見解です。
 山懐に抱かれた母性的自然は幼児安息の世界であり、休息感漂う桃源郷でもある。外形が母の子宮に相似しているのは偶然ではない。

 前方後円墳というミニチュア国家には家屋も人民も埴輪で再現されている。前方後円墳こそ代償風景の典型例である
 魏の建国者・曹操が五斗米道の宗教王国(陜西の南部)を215年に攻撃し、大量の亡命者を出している。卑弥呼の「鬼道」は五斗米道と呼ばれた道教の一種で、日本に漂着した彼等亡命者が持ち込んだものだ。この道教文化が前方後円墳の設計思想の基本になっている。

     *****************************


 [大野正義、略歴]

[住 所] 枚方市楠葉花園町4-12-304
[第一の人生] (未熟な青春) 中学卒業後、某業界紙発送部(定時制高校卒)
                  立命館大学一部文学部哲学専攻卒(昭38、3)
[第二の人生](家族を扶養) 門真市企画室長・自治推進部長・市民部長・市史編纂室長等歴任
[第三の人生](徒歩・漂泊) 定年後、西国33観音、奥の細道(月山は未了)、東海道、中山道、各回及び2回目の途中、四国遍路13回。26聖人・長崎への道、回。伊勢街道、伊勢別街道、初瀬街道、各1回。伊勢本街道、3回。熊野古道、回。いずれも徒歩

[
趣 味] 力を抜いて水に浮び、ゆっくり長く約2kmを泳ぐ
[
特 技] 肥汲み技術(バキューム車のホース操作作業)。市役所での最初の4年間はババ屋。組の怖いお兄さん相手の仕事でした。市役所が業務委託する以前から自由営業していた某組に市条例のアミをかぶせる仕事を新米職員にやらせるひどい職場でした。戦略 ➀直営くみ取り現業部門の立ち上げ ②委託料の値上げ(市民負担の増大)。しかし共産党の猛反対もあって、初の深夜議会になってしまった。経営難業界紙での組合活動の経験が役立ちましたね。
 深夜議会で、庁舎暖房用のボイラ(炉筒煙管式)の運転は、1級ボイラ技士の私が運転していましたね。
 平職員なので現業部門の立ち上げには苦労した。先頭に立ち肥汲をしたのが懐かしい。

 [著書・編書等]

『亜墨理駕船渡来日記 荒井本 (私家版)
  
     著者 小人目付 (幕府下級役人) 頒価 1,500円

絵本榎並八箇洪水記』  (私家版) 頒価 3,500円
      大阪府立中之島図書館所蔵   著者 小橋屋宇兵衛

 
   『これがほんまの四国遍路 講談社現代新書(\735円 絶 版
 
   『大坂町奉行與力史料図録』(私家版) 頒価 2,500円在庫なし。 

『江戸川乱歩と守口門真』(ぎようせい発行『ふるさと文学館・第32巻・大阪1』収載)、『常高院と京極の女達』(共著、後瀬書房発行)、『三宝寺と常高寺』(名古屋キリシタン文化研究会会報23)、『大坂町奉行与力西田家文書等について』(大塩研究29)、『常高院宛の手紙』(郵政考古紀要5)、『常高院の知行のゆくえ』(前掲誌6)、『幣原喜重郎と平和外交』(大阪春秋68)、『大坂町奉行与力』(歴史読本、昭和63年6月号)、『龍馬を尾ける幕府スパイ網』(歴史読本、1989年8月号)、『栗杖亭鬼卵と北河内』(まんだ27)、『賀川流産科と門真四番村』(まんだ35)、『薩摩外交と坂本龍馬』(まんだ59号)、その他。

              ****************************                                                          
     
    ・・・XIII、ボケ老人のタワ言・・・

  習近平よ、「豆殻をもって豆を煮る」愚行に及ぶなかれ。豆殻は赤い王様で豆は君だ。

 プラグマチストの最大の特徴はその「行動の判り易さ」にある。ハンコで押すが如くパターンが単純で明快である。
 百%、赤い王様は必ず攻撃される。「北朝鮮が先制攻撃した」という開戦の口実も今までと同じパターンだ。
 バカの一つ覚えが米国の軍事行動だ。米国の中國への口説き文句は「赤い王様を殺し、北朝鮮を中國の属国にせよ」。米国の対中国、政策は「豆殻をもって豆を煮る」というワンパターンで、バカの一つ覚え。大変判り易い。

 
 ☆ トランプの政治生命は長く強い。米国のDNA が最も鮮明に露出している。モンロー主義の神髄が、アメリカ・フアーストである。

 ☆☆☆ アメリカの核心的利益を守る為には、れわれはどの国にも介入する権利を持っている (平成
25,9,24、国連総会でのオバマ演説)。これが米国のDNA である。これがモンロー主義の神髄である。

エルサレム首都発言 (平成29、12。14)

 トランプのエルサレム首都発言を最も喜んだのは、赤い王様だ。中東でもめてくれたらアジアは助かる。米国はタリバンやISに随分手古摺ったが、最大の受益者は赤い王様だ。米国は中東地域から手を退き、アジアとの二正面作戦を止め、アジアに集中するといってたにも関わらず、ISやタリバンに退治に今尚軍事力を使っている。この消耗は米国のスタミナを奪っている。北朝鮮情勢を理解する場合、この要素が無視出来ない。

 省みれば、ベトナム戦争以来、米軍は人と金をアジアや中東で消耗し過ぎた。北朝鮮では米軍が地上戦を本格開始するようには思えない。空爆でバンカーバスターを落としても、米軍は作戦目的の百%遂行とはならない。そこで、ムシの良い要求を習近平に出してみた。中国軍が地上軍として米軍の味方をせよというのが米国の要求だが、習近平は一蹴している。
 このような時期にエルサレム首都発言で中東地域紛争の火種に油を注いだ。この分裂症は赤い王様への圧力を相対的に減少させている。金王朝の宮殿では「IS様々、タリバン様々、ハマス様々」と、毎朝、赤い王様が拝んでいるに違いない。拝んだだけの効き目があったではないか。


◎モンロー主義は怖い    (平成29、10、8)

  トランプ大統領の言うアメリカ・フアーストは伝統的なモンロー主義と同じものである。
 モンロー主義とは、「閉じこもり主義」ではない、「国際協調など糞喰らえ」主義をいう。
 米国は米国の好きなようにする主義である。外から「ごじゃごじゃ言うな」主義である。
 この米国第一主義は、米国の
歴史の中心主題である。「そこのけそこのけ、米国が通る」「米国が欲しいものは必ず頂く」主義である。これが米国のDNAである。

 19世紀中期以降、メキシコからテキサスを奪い、カリフォルニアとニュー・メキシコを併合し、また、ニカラグア、パナマ、キューバ、ドミニカ、ホンジュラス、等々への軍事的干渉は数多い。1983年、グレナダへの海兵隊の派遣や、また、ベトナム、アフガン、イラクへの攻撃は記憶に新しい。借款の返済を実力行使で実現させる為、海兵隊がハイチの国立銀行から
(キン)を持ち帰ったり、リビアのカダフィや、イラクのフセインなど、大統領殺しも平気で実行する。今も、赤い王様殺しに智慧を絞っている。

 米国の
暴力体質は鳴り響いている。露骨なリンチの本場でもある。数日前の銃の乱射事件など、驚くのが間違っている。昔からインディアン・黒人への暴力は広く知れ渡っている。銃の規制など、出来っこない。

 今、米国が狙っているのは中國だ。赤い王様は中國の門番程度にみなされている。ハワイを征服し、フィリッピン、日本を従えて中國大陸に迫りつつあるのが現状だ。

 赤い王様の
油断を狙っている。赤い王様もいずれ何処かで油断するだろう、時間がかかってもじっくり狙いを定めている。しかし、その時間があるのだろうか。米国自身が金回りの面でピンチである。

 この地球上、奇妙奇天烈な国家が二つある。
イスラエルとサウジアラビアの2国だ。イスラエルは米国への寄生虫国家といえる。米国が病を発症すると、そのとたんに消滅する国家と言えよう。

 サウジは国民に税金を配っているに等しい国である。石油の権利は王様の独占物ではない、「砂漠の民」全てが権利を持つ。日本の法律「用語の
入会(イリアイ)権」に似ている。しかし、石油の地位低下・価格低迷・電気自動車時代を迎え、サウジの王様と砂漠の民は「金の切れ目が縁の切れ目」となりつつあり、今年3月には自動車数百台持参で、日本をも含む亡命予定先を視察し、亡命の予行演習に真剣である。
 このサウジと米国は金融資産面で相互に寄生し合っている。サウジの王政が崩れると、米国の金のめぐりが破綻する。世界の資本主義は
滅茶苦茶に混乱する。

 このドラマを観ずして死ねるものか。赤い王様よ、神経衰弱になっても油断をするなよ。時間を稼げ。この時間との競争が今の世界情勢である。

  俺は、国際政治の専門家先生達に文句を言いたい。アメリカ・フアーストがモンロー主義とイコールだとなぜ言わないのだろう。また、モンロー主義とは恐ろしいものだと、モンロー主義とは「
他国は眼中に無い」主義だと解説しないのか。俺みたいなボケ老人でも鮮明に理解出来るのになあ。
 
 ここ数年の米国内での銃乱射事件に驚くのにも、理解しかねる。銃乱射が米国の
DNAそのものなのだ。自己のDNA を否定すると自殺行為になる。銃は米国の文化そのものではないか。

 ◎アジアをシェアしない米国   (平成29、9、17)

 
米国の対外政策の最適解は「中・米でアジアをシェア」する、ことだが、米国は納得しない。習近平の提案をオバマは拒んだ通りだ。トランプの支持勢力は観念ではなく、体感として理解しているが、旧勢力・特に軍人達の抵抗に遭っている。
 米国が中東とアジアの「二元作戦」をあきらめ、アジアに限定したのは正解であった。しかし、アジアは「米国の縄張り」「既得権」という意識が頑強で、このこだわりから抜け出られない。中國と米国が「アジアをシェア」するなどもっての外、という見解はオバマでさえ抜け出られなかった。
 未だに心の奥底では中國とロシアへの国際干渉の夢は捨て切れていない。蒋介石や毛沢東に軍事援助してきた大昔以来、中國を植民地化するのが米国の本音だ。

 しかし、
そもそも太平洋の彼方アジア支配には無理があり過ぎる。
 米国は
ユーラシア大陸のハートランドを獲得できない。

 米国の錯覚、間違いの根源は米国の成功体験にある。日本に勝ち事実上の属国した実績にある。プラグマチズムの最大の欠点は
成功体験に支配されることだ。イラク攻撃もその成功体験に支配されて単純に泥沼に陥った。

 この発想がプラグマチズムの欠点の典型的な具体例なのだ。その底辺には米国の「系統発生過程欠如」がある。要するに歴史の欠如、とどのつまり、冷たく言えば「バカは死ななきゃ治らない」のである。
 米国のプラグマチスト達は、自分では頭脳優秀で知恵者だと信じており、頭脳を絞り尽くして智慧を出している。大統領側近達が智慧比べするのでプラグマチズムの弊害が膨張する一方なのだ。

 北朝鮮への
奇襲攻撃は成功し無傷、という課題を立てて、その手順はこれこれ、というシナリオを描く。そういう手法に何の疑問も持たないのがプラグマチズムの致命的欠陥である。単細胞の間抜けなのだ。

 韓国にとって北朝鮮は完全な外国だろうか、同じ民族の
内戦、という深層意識も拭えない。しかし、赤い王様は困った存在ではある。また、北朝鮮を中國の直接支配・植民地にして欲しくはない。赤い王様退治には同意出来るが、南北の民族が殺し合うのは嫌だ。この意識は韓国の保守も革新にも共通している。
 
 俺の意見は単純。米国は早くヘマをしやがれ。韓国と日本が大きな被害を被るが、米国の凋落という代償と引き換えだ。中東の独裁者を殺してあの地域を流動化させたヘマを、アジアでもう一回やってくれ。という次第。俺はもう片足が棺桶の中なのだ。俺は自分の目が黒い内に米国の最期のヘマを冷笑しつつお遍路に出かけたいのだ。

 国防長官マチスよ、狂え狂え。


 ◎空母は時代遅れ  (平成29、9、17、補正)

 沿岸を制覇しても意味がなくなる時代を迎えつつある。

 これからの時代は内陸の時代である。
シーパワーの時代からランドパワーに移行しつつある。
 艦船は接岸航法を免れない。空母も潜水艦も、江戸時代の帆船と何ら変わるところがない。港が不可欠なのだ。沿岸支配が重要なのだ。これが時代遅れになりつつある。

 次世代ではステップ・ロードやシルク・ロードの復活が連想される。古代文明は内陸地帯で発達していた。近代は沿岸地域が発達し、海軍や港湾が重視されてきた。
 しかし、沿岸の先進地域を軍艦で支配する昔の手法は、時代遅れになった。 空母・機動部隊は沿岸が先進地帯であった時代のみに有効で、現代はロケット時代である。
 米軍はドローンやロボット兵士を開発し、後進国を支配しようとしている。中東地域でのズルズル泥沼戦争での脅迫観念に拘束されている。プラグマチズム的発想では正解は無い。やがて予算の無駄遣いを痛感する。

 艦載機で内陸奥深く空爆支配するような軍事的手法は今や不可能だ。
 遥か遠方の先進国が、艦載機で大陸沿岸部の先進地帯を押え込む「空爆手法」は、大昔の手法だ。ベトナム戦争でさえ限界を露呈した。中東の紛争地域でも地上軍を欠く空爆は単独ではキメ手になっていない。
 空軍や海軍よりも
ロケット。この点では赤い王様のロケット軍優先集中開発の選択は正しい。
 海兵隊の奇襲も沿岸地域や島嶼攻撃では有効でも、内陸奥深い地域での持久戦では論外だろう。
 沖縄の米軍基地も沿岸制覇タイプで、前世紀の遺物になりつつある。

 
ミャンマーの首都移転強行は正解であった。
 中國の一帯一路の将来展望は文明史的長期展望では正確だ。


 日本でも、古代史から昭和40年代迄、水運の比率が多かった。俺が教育委員会の庶務係長時代、達磨ストーブ用の石炭を大量購入した際に、ポンポン蒸気船で大阪港に運びこまれたいきさつを思い起こす。各学校に石炭置場があった時代だ。内航海運の比率は陸運よりも極めて高かった。弟・正弥の妻の兄が海運局に勤めており、史料を貰い教えを受けた記憶が残る。内航海運の重要性は、江戸時代と同じだった。帆船と蒸気船との違いだけであった。

 しかしその後、高速道路網の発達と、自治体での道路の舗装化が進み、降雨でもレインシューズが不用となり、ズボン裾のドロ撥ねも無くなった。楠葉ローズタウンの初期住民には泥まみれの記憶が残っている。

 高速自動車道や自治体道路の発達で、貨物輸送の様相は激変した。やがて宅配網が流通をも激変させた。今後は港湾の地位、沿岸部の地位低下が急速に進む。

 内陸の時代を迎え優位な国は内陸の大国、ロシア・中國・印度だ。米国も南北アメリカ大陸では優位にある。
 大昔は内陸の奥深い所に都市が発達した。やがてイギリスの海賊が遠方地域の沿岸部を支配する手法を発達させた。この沿岸支配の時代は近年迄有効であった。しかし、今後は
舩・港・空母は有効性を激減させるだろう。

 
米軍のサイバー攻撃は休戦協定違反でない? (平成29、9、11)

 玄人筋・軍事や経済の専門家の情勢判断では、北朝鮮への米軍の先制攻撃は起こり得ない、という冷静な判断が圧倒的に多数だ。
 しかし、哲学徒の私の見解は真逆である。プラグマチズムでは、自分の望みを達成する為の正解が必ずある、という単純な回路を進む。北朝鮮への「先制攻撃は成功し米軍は無傷」という筋書きを考えるのが、プラグマチズムの発思だ。この発想は日本の自衛隊幹部の発想と共通している。
 しかし、ベトナムで、アフガンで、イラクで、全てその通り単純な発想でした。しかし、筋書き通りには進まなかった。願望イコール正解を無理矢理前提に置き、シナリオを組み立てるのでプラグマチズムなのだ。

 事実上の先制攻撃は必ず成功する。否、成功させるシナリオを描く。まず、超高空で核爆発をさせる
サイバー攻撃で先制する。そして北朝鮮の核兵器の有効発射を狂わせる。という筋書きだ。そこで北朝鮮は必ず実弾を発射するだろう。米軍はそれを受けて「先制攻撃は北側がやった」と主張してすさまじい大量攻撃を実行する。バンカーバスターミサイルとか、大規模爆風爆弾というらしい。その後の特殊部隊の投入は、中東地域では可能であったが、北朝鮮では戦死者続出が想定されるので、不可能だろう。
 先制攻撃は北朝鮮側であると米軍は
強引に主張するだろうことは明白だ。

 中國の外交責任者・
楊潔チーが訪米し、「米軍の先制攻撃後、中國は自動的に北朝鮮を支援参戦する」と米国に通告した。9月10日付読売13Sー2面の記事だけが書いた。休戦破棄、戦闘再開だという。
 米国による北朝鮮へのサイバー攻撃は休戦協定違反の先制攻撃ではないという論理を建てても、北朝鮮は反撃の実弾を放つ。韓国や日本の大迷惑を米国は関知しない。これが米国第一主義の結論だ。

 ♪俺は待ってたぜ♪、これで米国の凋落が急速に始まる。もとより日本と韓国が最大の被害者になる。俺はそれを見届けてから、人生最後の四国遍路に出かけたい。狂犬マチスよ、早く狂えよ、狂え狂え。

◎亡命芝居
?  (平成29年10月12日) 

 3月の亡命予行演習は、、大芝居であった可能性もある。
 世界の金融を支配している巨大な勢力・黒幕と、石油マネーのサウジ王家との間で深刻ℬな対立紛争があった模様だ。若し、サウジ王家が亡命すれば、欧米金融支配の中枢が、王家への打撃に数倍する大損害が発生し、世界の金融システムが大混乱するので、ギリギリの交渉で実力行使を見せつけた可能性もある。

◎サウジ石油の権利は入会権に相似    (平成29年9月11日) 

☆世界中で不動産の値上がりが顕著だ。原因はサウジ王家の財産逃避、亡命の準備が本格的 であ る証拠だ
 入会は「イリアイ」と読んで下さい。法律用語です。

  今春の車数百台持ち込みのサウジ王家集団来日は亡命の予行演習だ。

☆石油の権利は入会権に相似

 サウジ王家が産出石油の全権利を持ってはいない。貧しいベドウイン達にも共同所有権がある。
 サウジでは税金の負担がない、というより、逆に、国民に税金を支払っているかのような国家運営をしているのがその証拠でもある。このように世界中の国とは真逆の国はサウジだけだ。
 世界中の他の国は国民から税金を取るのに大変な苦労をしている。サウジでは王家が税金を配るのに四苦八苦している。


☆イエメンとサウジの間に国境はあるのか?

 西洋人が勝手に引いた線が、あるにはある。しかし、これが果たして近代主権国家の国境と言い得るのだろうか?ベドウインの感覚は日本には届きにくい。
 「石油に権利を持つ貧乏人を片っ端から殺してしまえ」。要するに、イエメンへの越境空爆は、サウジ国内の貧乏人退治と同義である。


☆電気自動車の時代が世界の新常識。という潮流がサウジ王家の早期亡命の引き金になりました。自然エネルギー活用の潮流も石油の地位低下につながりました。但し、豊田自動車や日本政府はサウジ王家の危機感が理解出来ておりません。激変のスピードについて行けないのです。

 湾岸の諸国は無理矢理に線引きされて出来た国家で、統治手法は二つ、①強権・独裁と②買収・バラマキ、の二種類しかない。部族が砂漠を移動生活していくうえで近代国家のような国境線は不用だったが、その地域に無理矢理西欧流儀を押しつけたら、独裁か買収しか統治手法が無かったのだ。
 しかし、買収方式はサウジ一国で他は独裁方式である。そのサウジは金に行き詰まった。石油の地位と価格低下が時代の潮流となった。金の切れ目が縁の切れ目、統治手法破綻で王家は亡命と相成った。
 米国のバカ共は独裁者を打倒し、国家の体裁そのものを一掃し、地域を液状化させた。
買収もそれ自体は秩序そのものであったが、米国は秩序そのものを抹消した。実に信じ難い愚行である。。

◎百%、北朝鮮に
大型貫通爆弾投下へ
  (平成29年7月17日)

☆アメリカの核心的利益を守る為には、われわれは、どの国にも介入する権利を持っている。(平成25,9,24国連総会でのオバマ演説)。
 
メリカ・ファーストが怖い。韓国や日本に北朝鮮からの核攻撃があっても構わない、というのがトランプの決意だ。米運のサイバー攻撃が先行し休戦協定は破棄され戦闘が再開される。その直後に実弾を発射した北朝鮮が先制攻撃をした、というシナリオだ。
 

 ◎サウジ王政崩壊目前   (平成29,7,7)

1、金の切れ目が縁の切れ目。国民全員総買収バラマキに金が無くなった。オイル相場下落で財政ピンチのサウジ
2、エルドアン暗殺クーデターに失敗した米国CIAはクルド族に独立の空約束をし、トルコと完全に敵対した。
3、元・湾岸の警察官イランがその地位を回復しつつある。
4,トルコ・イラン連合に対抗する為、サウジもエジプトに倣ってイスラエルと国交樹立。米国にゴマをする。

☆☆トルコもイランも
系統発生の歴史に十分な厚みと伝統ある大国だ。この底力を高く正当に評価出来無いのが、CIAの致命的欠点だ。闇成金的・青二才CIAは旧帝国と湾岸の旧警察官という連合勢力と敵対し自滅する。

☆☆☆人民から税金を取るのは大変困難な事です。サウジではこれが真逆で、王様が国民に税金を支払って、やっと王制支配が成り立っています。これからアラブの春第二幕開幕です。アラブの夏ですね。春よりも激しい季節になります。原因は情報化社会だからです。アルジャジーラのボディブローが効いているのです。カタール断交とイエメン攻撃の真の意味はサウジ王制ピンチ。断末魔の証明です。
☆☆☆亡命先の物色か?
      今春、サウジ国王が来日した真意は、亡命先物色の可能性が濃厚である。
☆☆☆今春、多人数で豪華な車両を多数持参し来日したのは亡命先の下調べが真の目的ではないか。王族の人数は多いのだ。特定課題の外交交渉なら、少数精鋭のプロ外交官の任務だ。

◎長谷川節 (平成29年6月15日)

 
「平和はデフレ、戦争がインフレ」久し振りに聞く長谷川節だ。「営内3分営外15分」、遅刻を厳しく叱られた昔を思い出した。もう60年以上昔のことだ。私はゴマをすって「長谷川さんは旧軍の中尉か大尉位ですか」と言った処「俺は佐官級だ」との返事でしたね
 昔、民科の田辺さんも彼を軍事問題の専門家と認めて著書(青木書店から)の一部分を長谷川氏に執筆させましたね。彼が防衛大学校の教壇でも講義をしたというが、講義の中身には興味があるね。

 さて、北朝鮮を奇襲攻撃すれば、朝鮮戦争での休戦協定の破棄行為になる。朝鮮戦争が即再開だ。イージス艦のシステムもアンチ・イージスでひどい目に遭うだろう。北朝鮮軍及び中国の義勇軍と米軍は相打ちになるだろう。トランプはこの犠牲を覚悟して「休戦協定破り」を決断する外ない。韓国と日本が巻き添えを喰って大きな災厄に見舞われるが、両者共、米国の
家来だから甘受せよ。と言う次第です。


自動介入条項  (平成29、6,12)

 
北朝鮮への空爆は中国への空爆と同じことです。休戦協定の破棄行為です。
 赤い王様は人工衛星を飛ばしていないが、中国は飛ばしている。空母の位置は、いざ開戦となれば北朝鮮に情報提供される。1961年締結の『中朝友好協力援助条約第二条』は自動介入条項と呼ばれている。周恩来と金日成が結んだこの条約は
今尚生きている。北朝鮮の海岸にずらりと並んだ新型大口径放射砲から大量発射された砲弾には空母やイージス艦への攻撃は極めて有効です。シリアへの空爆と赤い王様退治は同列には論じられません。


◎毒を以て毒を制す時代へ (平成29,2,16)

1、ISが自爆要員の仲介業を開業。
   客は大金を出す米国CIA。(既に実現)
2、欧州の左翼が鼻をつまんで極右に票を流す。
   以前は中道右派に流したが、現代は極右に流す。(米国では実現)
 (3)北朝鮮を中國包囲網の最先端に取り込む。
    将棋の歩は敵陣内では成金だ。米国の安全保障政策立案での最高の妙手。
    但し、トランプにはこのように高級・難易度の高い芸当は演じられない。
 

◎米国の対欧州観 「助っ人という認識 (平成25、11、24)

 
第二次世界大戦の戦後処理の枠組みは、根底の枠組みでは今だに生き続けている。また、米軍がヨーロッパ戦線で大きな役割を果たしたのも事実だ。しかし、米国は「助っ人」の立場であった。米国が戦後のヨーロッパで完全
に支配権を握ったわけではない。フランスも英国も米国に従属した半独立国の地位ではなかった



◎米国の対アジア観 「俺の縄張りという認識 (平成25、11、24)

 
太平洋戦争、と言う名称にもある通り、太平洋での日本の縄張りを実力で奪い取った。アジアの支配者は米国だ。従ってアジアでの共産主義者との縄張り争いでは正面衝突し、朝鮮半島でもベトナムでも米国青年の血を流した。
 アジアは日本や中国がトップでは、まとまれない。米国がトップの場合のみ、まとまりがリアルになる。
中國と縄張り調整はしない。中國を打倒し、米国の単独支配が目標だ。

 (俺の見解)
 長期的に見れば、太平洋の彼方の国・米国がはるばるアジアにやって来て「米国の縄張り」を主張するのに無理がある。空母による沿岸支配力には将来性がない。

 
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