2018年11月30日(金)
360.life編集部/Test by MONOQLO編集部
「4Kテレビ」後悔しない、2018年ベストの1台がこれ
2018年12月1日からスタートする「新4K放送(新4K8K衛生放送)」。息を呑むような美しい映像をお茶の間で楽しめるとあって、首を長くして待っていたテレビ好きも多いのではないでしょうか。でも、新4K放送の視聴には、チューナーが必要なんです。選ぶのも設置するのも手間ですよね。そこで今回は、手間いらずなチューナー内蔵タイプの4Kテレビの中から、注目の3製品をガチテスト。いま買うべき最強の1台を決定しました。
▼本記事の取材・テストを行ったのはコチラ
MONOQLO
創刊10周年を迎えた辛口レビュー雑誌。生活用品や家具、ガジェットに加え、保険やクレジットカードなどのサービスも比較検証する。
創刊10周年を迎えた辛口レビュー雑誌。生活用品や家具、ガジェットに加え、保険やクレジットカードなどのサービスも比較検証する。
折原一也 氏
オーディオ・ビジュアルを活動のフィールドとしていて大画面テレビ、BDレコーダーを中心としたデジタル機器全般の取材と画質・音質を含めた製品記事、最新テクノロジーのトレンド解説記事を手がけている。
オーディオ・ビジュアルを活動のフィールドとしていて大画面テレビ、BDレコーダーを中心としたデジタル機器全般の取材と画質・音質を含めた製品記事、最新テクノロジーのトレンド解説記事を手がけている。
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いよいよ始まる新4K放送 高画質コンテンツに期待高まる!
2018年12月1日から、いよいよ始まる新4K放送。 BS朝日、BS日テレ、BS-TBS、BSフジ、WOWOWなど多くのテレビ局で放送予定で、ドラマや音楽番組、スポーツ番組のほか、年末の紅白歌合戦まで、さまざまな映像コンテンツがラインナップしています。
約800万画素とフルHDの約4倍の超高画質で放送されるとあって、4Kテレビの購入を検討している人も多いのではないでしょうか。 そんな期待に胸躍るタイミングに水を指すような情報が……。じつは、4Kテレビを買っただけでは、新4K放送は見られないんです!
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4Kテレビを買うだけでは 新4K放送は見られないんです
地上デジタル放送を視聴するときと同じく、対応型テレビを買ってアンテナに接続すれば、新4K放送が見られると思っていませんか?
ドンキの格安4Kテレビもそのままでは見れません。
誤解している人もいるかもしれませんが、 新4K放送を見るには、4Kテレビを買ってアンテナに接続するほかにチューナーが別途必要なんです。
外付けタイプは、別売りのチューナーが必要
チューナーを取り付けるとなると、どの製品が良いかわからないし、工事費だって発生するし…。 そこで、サンロクマルがオススメするのが、チューナーを準備する手間のない4Kチューナー内蔵タイプの4Kテレビです。
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ついに出たチューナー内蔵4Kを 1週間使い倒すガチテストを実施!
ついに発売した4Kチューナー内蔵モデル。国内メーカーに限っては、まだ東芝、三菱電機、シャープの3社だけですが、やっとテレビだけで新4K放送が見れらる機種が登場したので、その中からベストバイを選ぶべく、徹底検証を実施しました。 今回はピックアップしたのは、この3製品です。
[左]東芝/REGZA 50M520X [中]東芝/REGZA 55Z720X [右]三菱電機/A58RA1000 この3台をいじくり倒して「プロによる検証結果」と「編集部員・建部宅で1週間使用した感想」を総合し、ベストバイを決定しました。 検証で注目したのは、画質、音質、操作性、機能の4項目です。 [プロが画質・音声を厳正ジャッジ]
画質・音質の検証は、AV機器に精通するライター・折原氏の協力をあおぎ、編集部に缶詰になって検証していただきました。
AVライター
折原一也 氏のコメント
[編集部員の自宅で操作性・機能を検証]
一方、操作性や機能は、一定の期間で使ってみてこそ便利さがわかるというもの。そこで、ちょうどテレビの買い換えを検討していた編集部員・建部宅に今回検証するテレビ3台を設置。実際に1週間かけて使用し、その感想を評価の参考にしました。
MONOQLO編集部
建部博のコメント
ガチ購入したいので、家族総動員で必死にチェックしました。
プロと一般家庭で行った100%ガチな検証の結果、ベストバイに輝いたのはどの製品だったのでしょうか。 お待たせしました。それでは、気になるベストバイを公開します!
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4Kを見るなら“REGZA Z720X” 便利機能が充実の高コスパ機!
東芝 REGZA 55Z720X 実勢価格:17万8000円 サイズ:W124.2×H74.8(スタンド除く)×D18.9cm(スタンド含む) 重量: 19.5Kg(卓上スタンド含む) 画面サイズ:55V型 パネル: BS/CS 4KビューティX PRO バックライト:新開発全面直下LED チューナー:地デジ×9 BS110度デジタル×3 BS 4K/110度CS 4K×1 デジタルCATV(C13~C63) 4K放送対応スカパー! プレミアムサービスチューナー
今回の検証で見事ベストバイに輝いたのは、東芝・REGZAのミドルクラスに位置づけられるZ720X。目立った欠点がなく、性能すべての面で高い評価を受けました。まずは気になる寸評から。 [画質の寸評] 最新の映像エンジン・レグザエンジンEvolution PROを搭載。高精細で美しい画像を楽しめます。 [音質の寸評] バズーカウーファー搭載で、薄型テレビ=音が弱いの常識を覆す迫力サウンドを鳴らします。 [操作性の寸評] 電源オンからネット画面までの到達時間36秒は3台の中で最速。カーソルの動きもスムーズ。 [機能の寸評] 音声操作や二画面分割機能などの便利機能が充実。とくに、一時的に録画した番組を過去に遡り視聴できるタイムシフトマシンは、番組の見逃しがなくなるテレビ好きに嬉しい機能。 それでは、詳しい検証結果を見ていきましょう。
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[検証1:画質のクオリティ] 4Kはもちろん地上波も綺麗です
まず誰もが気になる「画質」を比較検証したところ、4K映像では、どのモデルもハイレベルの美しさ。しかし、地上波を見たときも美しい画質を見せ、プロを唸らせたのは、このZ720Xでした。 [4K画質 夜景:美しいコントラスト]
Z720Xは「現行のミドルクラスの中でもトップレベル」とプロも称賛する画質が特徴。とくに夜景の映像では「深みのある黒」と「照明部の輝き」のコントラストが美しく、空の映像では、立体感のある雲を細部まできちんと描けています。 [4K画質 色彩:色味と質感が自然]
色彩は派手というよりは、トーンを抑えた落ち着きのある色味がポイント。とくに花びらの赤色は作られたようなケバケバしさがなく、自然な色合いや質感をうまく表現していました。明暗差、色彩、精細感のトータルバランスに優れています。 [地上波画質 人物の質感:実物に近い立体感]
他モデルと大きく差をつけた地上波の映像。人肌の柔らかさ、スーツのシワや立体感などの表現が見事です。適切な色味も嫌味がなくて見やすい印象でした。 続いては、忘れてはいけない「音質」の検証結果について触れていきましょう。
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[検証2:音質のインパクト] 映画鑑賞でも満足いくサウンド
次にチェックするのは、画質の次に重要な音質。薄型テレビはどうしても内蔵スピーカーが小型になってしまうため、音が弱さが大きな弱点でした。その弱点克服に貢献したのが、左右の背面に搭載された「バズーカウーファー」の存在です。 【音質:迫力ある音が広範囲に広がる】
Z720Xは2ウェイのフロントスピーカーに加えて、背面に低域の響きに定評のある「バズーカウーファー」を搭載しています。
バズーカウーファーの音は左右のスピーカーから真横に出てから、部屋全体に反響します。地上波の視聴では、低音と中高音が重なって聴き取りにくい場面もありましたが、部屋全体を埋め尽くす迫力は、アクション映画やコンサート中継などを見るのに最適です。 【下位モデルは音の広がりが今ひとつ】
ちなみに、こちらは同じ東芝でも、下位のエントリーモデルに位置づけられるM520Xの背面です。スピーカーを底面に向けて配置しているものの、直線的に向かってくる音で広がりはいまひとつ。とくに、低音はZ720Xに比べると弱く、部屋に響き渡るような臨場感は物足りません。 次は編集部員・建部宅で実施された操作性の検証をご覧ください。
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[検証3:操作感の快適さ] ネット操作もスムーズ
編集部員・建部宅で実施した操作感の検証では、各メーカーで間で差が出ました。 Z720Xは電源オンまで少し待たされる感じはあるものの、電源オンからネット画面までは、他のモデルよりも早く到達。 また、建部の家族がよくテレビでYouTubeを見るというので、操作のしやすさをチェックしましたが、もたつくことなくサクサクと動き、子供たちもその快適さに満足の様子でした。 [操作性:もたつきなく超快適 ]
他モデルが、ネットやカーソル操作にもたつきを見せた中、Z720Xはサクサクとネットコンテンツまで移動。カーソルは速すぎず遅すぎず適度な動きでした。 【起動からネット画面到達まで最速36秒】 起動速度は20秒と他モデルよりも2~4秒遅く、少し待たされた感はありましたが、ネット画面はダントツの速度。「みるコレ」からそのまま「YouTube」まで、3台中最速の36秒で到着しました。 最後は毎日の使用に影響してくる、搭載機能の実用性を見ていきましょう。
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[検証4:機能の実用性] テレビ好きが喜ぶ機能満載
ここまでの検証で、完成度の高さが実証されたREGZA Z720X。
機能も充実しており、「二画面分割機能」や「音声操作」など、使い勝手の良さが目立ちました。 とくに、6番組を自動録画する機能「タイムシフトマシン」が便利度高め。家族で見たい番組がかぶっても、わざわざ録画操作する必要なく好きなときに番組を楽しむことができました。 [二画面分割機能:1度に2番組を楽しめる]
ニュースと映画をダブル視聴するなんて楽しみ方もできます。建部家は奥さんがドラマ、子供たちはアニメ、建部自身はスポーツやニュースと、見たい番組がそれぞれ異なるので、家族仲良く楽しむにも便利な機能でした。 [音声操作:リモコンに話しかけて操作]
建部家全員の高評価を得たのが「音声操作」。Apple TVなどと同様に、音声で操作が可能なんです。子どもは当然ながら、大人も一度慣れてしまうと、他の指でポチポチやることが急に煩わしくなってしまうほど楽です。 [タイムシフトマシン:最大6番組を自動録画]
さらに、特筆すべきは最大6チャンネルを自動で録画し続ける「タイムシフトマシン」です。気づいたら見たい番組が始まっていた! なんてときも、最初から見ることができるので、テレビ好きにはたまらない機能です。地上波各局を一気に視聴することも可能なんです。
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プロも一般家庭も認めた高コスパ 満場一致でREGZA Z720Xが最強
新4K放送が本格化すれば、その魅力がさらに輝くであろうREGZA Z720X。プロの検証でも4K映像はもちろん、地上波の画質は飛び抜けて美しく、音も迫力があることが実証されました。
AVライター
折原一也 氏のコメント
ミドルクラスとしては超ハイコスパ 。ベストバイとして異論はなしです !
また、建部家では当初、妻が「新たに対応ブルーレイレコーダーを購入する必要がない」という理由で、三菱電機・REALの「レコーダー内蔵」モデルを気に入っていました。
しかし、このREGZA Z720Xを選べば、追加でブルーレイレコーダーを買っても、価格30万円超えの三菱電機・REALより安く済むのではという結論になりました。
MONOQLO編集部
建部博のコメント
画質だけでなく音声が素晴らしいので、野球などスポーツ中継がより楽しめそうです。
建部の高評価だけでなく、海外ドラマ好きの妻も画質と音の迫力を評価し、子供たちはよく見るYouTubeが一番スムーズに使えると、操作性に感動した様子でした、 プロだけでなく、一般家庭からの高評価を得たことを考えると、このREGZA Z720X、老若男女、趣味趣向の違いも飛び越えて使いやすい最強の4Kテレビと言えるのではないでしょうか。 以上、4Kチューナー内蔵テレビの検証でした。バランスの良さが光るZ720Xは、テレビの性能には妥協したくないという人もきっと満足できるはず。今後本格化するであろう新4K放送に備えて、ぜひオススメしたい1台です。
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こちらのコンテンツに登場する商品
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- REGZA 55Z720X
- 東芝
- ¥169,676
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