銅メッキ済みの亜鉛ダイキャスト製のバランサーを三価クロムメッキ

三価クロムメッキ加工した亜鉛ダイキャスト製のバランサー

加工内容

■素材
亜鉛ダイキャスト
■メッキの種類
銅(協力会社にて)・ニッケル・クロム(三価)
■メッキの研磨工程
なし
■素材の性質
装飾性・耐食性
■地域
東大阪市
■業界
釣具メーカー
■使用用途
バランサー
■製品のサイズ
外径25mm×40mm
■数量
1ロット 200個

今回の加工事例

今回は、釣具メーカー様で使用される亜鉛ダイキャスト製のバランサーに三価クロムでメッキ加工を行った事例です。

 

ご依頼はその釣具メーカー様ではなく、以前に取引をさせていただいたメッキ加工会社さんからのご依頼です。

ご依頼いただいたメッキ会社さんが亜鉛ダイキャスト製のバランサーへの銅メッキまでを行われた状態で、植田鍍金にて三価クロムによるメッキ加工を行いました。

 

お客様が加工された銅メッキを傷つけずに亜鉛ダイキャストの製品を三価クロムメッキ加工

ご依頼いただいた亜鉛ダイキャスト製のバランサーは、お客様が銅メッキで加工されたもので、その銅メッキの上から三価クロムによるメッキを行いましたが、以下の2点に注意しました。

 

  • 製品を取り扱う際に銅メッキを傷つけないこと
  • 三価クロムメッキが密着不良を起こさないこと

 

 

亜鉛ダイキャスト製のバランサーは、すでに銅メッキ加工がされていますので、傷つけてしまうと、その銅メッキからやり直しになってしまい、お客様の工数や費用を増やしてしまうことになるため、メッキ加工を行うとき以外も含めて傷をつけないように丁寧に扱いました。

 

また、銅メッキの上から三価クロムメッキを行うため、通常の亜鉛ダイキャストへの三価クロムメッキに比べて密着不良を起こしやすいと考え、密着不良を起こさないように銅メッキ加工された亜鉛ダイキャストの部品に対して前処理を行ってから、銅の表面に三価クロムでのメッキ加工を行いました。

 

 別の鍍金会社さんと協力してメッキ加工を行うことで幅広いご要望に対応できる

メッキ加を行っている会社といっても、扱っているメッキの種類や対応できる製品の幅が違います。

ご依頼いただいた鍍金会社さんが三価クロムメッキを取り扱っていなかったため、植田鍍金にご依頼をいただき、本来のお客様である釣具メーカー様のご要望に対応されています。

 

このように、複数の会社でメッキ加工を行うと、工数が増えてしまうと感じられるかもしれませんが、三価クロムメッキが密着不良を起こさないように銅メッキで加工された部分に前処理を行っていても、納品までの期間は約3日と、工数は通常の三価クロムメッキ加工の場合とほぼ一緒でした。

 

また、お客様から三価クロムメッキ加工を行う際に膜厚0.1ミクロン以上という指定があり、指定の膜厚で仕上げています。

お客様からは、前回も同じようなご依頼があり、今回も三価クロムでのメッキのご依頼をいただきましたので、今後も継続してご依頼があるかもしれません。

 

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