カタリナ(FE)

登録日:2012/03/26(月) 10:11:21
更新日:2018/12/10 Mon 22:11:26
所要時間:約 4 分で読めます







出典:ゲームの画像まとめブログ、http://blog.livedoor.jp/evidevi-gazou/archives/25372228.html、16年3月7日、
ファイアーエムブレム 覚醒、インテリジェントシステムズ、任天堂、2012年4月19日、
(C)2012 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄』の登場人物。
リメイクにあたり新たに追加されたキャラの一人である。


前日編でアリティア宮廷騎士団の試験を受けに行った際、マイユニットと運命的な出会いを果たす。
その出会い方も、階段の踊り場で衝突するという何とも王道的なもの。
自身は戦いは苦手な為、軍師を志望している。
試験に合格したマイユニットと共に第七小隊に配属され、補佐をしながら訓練の日々を送る。


以下ネタバレにつき注意










実は、マルスを狙う暗殺組織の一員。
幼い頃にノルダで捨てられていた所をエレミヤに拾われ、それ以来忠誠を誓っている。
カタリナという名前は偽名で、本名はアイネ。
「妹」としてクライネがいるが名前で呼ばれている(しかし死に際には「姉さん」と呼んでくれた)

マルス暗殺の為にアリティア城に潜入し、信頼を得るまでマイユニット達と行動を共にしていた。
彼女に一服を盛られて戦闘不能に陥ったアリティア騎士団の兵達の隙を突いて組織を突入させ、
叙勲式の最中だったマルス達を玉座に孤立させることに成功。
しかし孤軍奮闘するマイユニット達に戦力不足を悟り、撤退を余儀なくされる。

以前は人を殺すことに何の躊躇いもなかったが、マイユニット達と過ごした日々はカタリナの心に変化を与えていた。
作戦が失敗して用済みになったローロー達やクライネを、処分を言い渡すエレミアから庇おうとすることもあった。
クライネを失い、組織とのジレンマで複雑な感情を抱いていた所に、アリティア軍が祖国を奪還したことを知る。

16章外伝ではエレミヤの命令に背けず「人形」としてアリティア軍の前に立ちはだかるが、マイユニットの必死の説得に心を動かされ、組織から離反。
マルスに裏切り者の自分を罰するよう嘆願するが、「自分にできる罪の償いを考え、それを実行すればいい」と諭された。

カタリナの説得にはマイユニットにしかできず、3回も必要と手間がかかる。
やや面倒くさい上に仲間になる条件が分かり辛い為、初回プレイではそれを知らずに殺してしまうプレイヤーも多かったと思われる。
しかし説得時の内容(特に3回目)は奥深く、ユニットとしてのカタリナの性能も優秀なので挑戦する価値はある。
ルナティック以上の難易度でもリンダやユミナのステータスが伸び悩んだ場合は交代する余地がある程。

カタリナ以外の敵を全滅した後に説得→踊る→説得→アゲイン→説得……の方法がかなり楽。
アゲインを使いたくない場合は、オーブ2種を持たせて装備を外すといい。
なお、撃破時の台詞は全ボスの中でもハーディンに次いで長く、そして切ない。

マイユニットには好意を抱いており、支援会話ではクライネのことを話したり堂々と告白する程。
その為マイユニットの嫁候補とされるが、マイユニットが一級フラグ建築士なので
マイユニットの幼なじみだったノルンを始めとするライバルも多い。


同じく第七小隊のセシルとは叙勲式の一件で関係が険悪だったが、支援会話を経て和解していく様子が見られる。

クラスは魔道士()→賢者。既に上級職なのだが、成長率はかなり高く全ユニットで5本の指に入る。
初期値がやや物足りなく、カンストが難しいのでドーピングによる底上げが必須。魔力は初期でもそれなりにあるのはうれしい。
高難度では参入直後は杖要員が無難だが、所持装備のリザイアで吸血鬼みたいに無双することもできる。
最初からオーラを装備できるので、完全に攻撃されない事が前提だが主砲としても活躍できる。

マイユニットが本作における「光の英雄」マルスに対する「影の英雄」とするならば、
カタリナはマルスと結ばれアリティアとタリスの同君連合を形成する「光のヒロイン」シーダに対する(マイユニットが男性である場合)、
歴史に多くは残らないマイユニットと結ばれ、共にひっそりとマルスとシーダを支える「影のヒロイン」といった所だろう。

その為一枚絵や専用BGMもあり、ユニット性能から見ても優遇されている。
テーマ曲「人形は涙を流さない」は神曲と名高い。

余談であるが、『新・紋章の謎』完全新規キャラとしては意外にもマイユニットを除いて唯一の味方キャラである。

また、ファイアーエムブレムシリーズは赤と緑の騎士やお助け上級職といった似た立ち位置の系譜のキャラクターが常に出続けるのが特徴だが、
カタリナから「マイユニット用のヒロイン」という新たな系譜が生まれ、
その立ち位置は『覚醒』に置いてサーリャに受け継がれた。
支援会話の内容からカタリナはサーリャの前世ではないかという説もあった。
しかし、『if』で彼女の直接の前世と思われるシャラが登場したため、現在はこの説は弱くなりつつある。
『if』はマイユニットがロードと統合された単独主人公であるため、ヒロインという意味ではアクアも同じ系譜に入る。

なお、『覚醒』ではDLCマップ「最も強き者の名」の表ルートをクリアすると「迷える軍師カタリナ」の魔符が手に入る。
無料配信版と異なり、初期クラスとイラストは賢者ではなく神軍師。絵師は本編のキャラデザと同じくコザキユースケ。
レアスキル「暗闇の加護」を習得しており、ソーサラーでなくとも魔法が使えるクラスであれば闇魔法を使用できる。
他にこのスキルを持つのは同じ有料魔符「異界のミカヤ」と配信キャラのインバース、マイユニがインバースと結婚した時のマーク♀のみ。
ソーサラー自体が強いので有り難みが薄いのが最大の問題だが

さらに女性キャラでありがらウォーリアーのスキル「力の叫び」も習得している。
これにより、神軍師や女性専用職のスキルと合わせて全ての「叫び」系スキルを使用できる。
同じことができるのは同じ有料魔符「異界のパオラ」とマイユニ♂の娘のみ。
すなわち、マイユニ♀ルートで叫びマスターになれるのはカタリナとパオラの魔符のみである。
表五連戦を制覇した後、裏五連戦に挑戦する際にも心強いサポート役となるだろう。
ぶっちゃけ「暗闇の加護」よりもこちらの方がよほど実戦向き

いずれにせよ「最も強き者の名」の敵は本編や他のDLCマップとは比較にならないほど強いため、鍛え上げた精鋭ユニットを駆使して挑みたい。


  • FEHでは


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲーム「ファイアーエムブレムヒーローズ」では同僚のクライネ、ローローと共に実装。
ただしこの2人が大英雄戦での配布報酬なのに対し、カタリナだけはガチャでの排出。しかも現状☆5限定である。
属性は赤魔法の歩兵。武器スキルに隣接している仲間の数だけ能力が+2される「ラウアアウル+」、
奥義に魔防の値を攻撃力に加算する「氷華」、
パッシブAに自分から攻撃する時だけ攻撃、速さが+される「鬼神飛燕の一撃」、
パッシブCは軍師見習いとしてアリティアに潜り込んでいたことを反映してか、十字方向の自分より魔防が低い敵の攻撃を下げる「攻撃の謀策」を持つ。

能力傾向としては高速低耐久の典型的なアタッカー型。
「謀策」スキルを持っているため魔防の数値は高く魔法攻撃に対しては強いものの、HPと守備は非常に低く、接近されれば一発でお陀仏は避けられない。

攻撃の値は並程度だが「ラウアアウル+」の効果を意識してなるべく味方を隣接させるように立ち回れば、「鬼神飛燕の一撃」も合わせて安定した火力を発揮する事が可能。
総じて能力もスキルもクセがなく扱いやすい物が最初から揃っており、スキル継承によるカスタマイズの手間が少ないのは嬉しい点。
逆に継承素材として見ても「鬼神飛燕の一撃」と「攻撃の謀策」という貴重なスキルを所持しており、他の高速アタッカーの強化に一役買ってくれる。

欠点としては「ラウアアウル+」自体の攻撃力が低く、効果を発揮できない場面では強みが出せずに平凡なアタッカーになってしまう点。
最近では同じような能力傾向で、武器とスキル合わせて3種類のデバフを撒き散らし、
毎ターン自動回復という独自の強みを持つアルヴィスが大英雄戦で配布された事、☆5限定排出という高レアリティも足を引っ張りやや苦しい立場にある。

武器錬成で「ラウアアウル+」が対象となったため、他の赤歩兵の魔法使いと差別化するならコレを生かしていくのが最善の道か。


追記・修正は初見でカタリナを仲間に出来た方にお願いします。

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