バーチャル・ウォーズ
THE LAWNMOWER MAN

米 1992年 109分
監督 ブレット・レナード
原作 スティーヴン・キング
脚本 ブレット・レナード
   ジメル・エヴェレット
出演 ピアース・ブロスナン
   ジェフ・フェイヒー
   ジェニー・ライト


 先ほど10年ぶりに再見して、CGがあまりにもちゃっちいのに驚いた。近年のCG技術の進歩はスゴいものであるなあ。僅か10年前の作品だというのに、もうこんなに古くなってしまっている。
 しかし、今「インベーダーゲーム」をやると意外に新鮮だったりするのと同じで、これはこれでちゃっちいなりに楽しめる。
「これでも当時は最新の技術だったんだろうなあ」。

 などと苦笑いしながら鑑賞しましょう。

 内容の方はというと、ほとんど『アルジャーノンに花束を』。オツムの足りない芝刈り男(これが原題)をバーチャル・リアリティを通じて賢くしてあげようとする博士の「余計なお世話」の物語だ。
 で、御陰さまで賢くなって、お隣さんの未亡人にもモテモテとなったが、超能力まで身につけてしまったのだから大変だ。これまで己れをバカにした者どもに復讐を果たし、終いにゃバーチャルの世界に侵入し、ネットを通じて世界征服を企む。

 原作は一応、スティーブン・キングの『芝刈り機の男』とされているが、あまりに内容が違うのでキングが怒って訴訟を起こし、原作者としてのクレジットを外させたという曰く付きの作品。これを機会に原作を読んでみたが、なるほど、まったく別の話。同じなのは芝刈り機が人を襲う部分だけであった。


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