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【首都スポ】

[大学サッカー]安藤が口火、駒大快勝発進 関東勢5校が8強入り

2018年12月16日 紙面から

前半30分、先制ゴールを決めた駒大の安藤は、喜びを爆発させる=千葉県柏の葉公園総合競技場で(平野皓士朗撮影)

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◇全日本大学サッカー選手権2回戦 駒大4-1桃山学院大

 サッカーの第67回全日本大学選手権(インカレ)は15日、関東各地で2回戦8試合を行い、関東7校中5校が17日の準々決勝に進出した。8年ぶり出場の駒大(関東第4)は4-1で桃山学院大(関西第4)に快勝。次戦で、仙台大(東北)に4-1で勝った筑波大(関東第2)と対戦する。法大(同第3)は3-2で新潟医療福祉大(北信越)に逆転勝ち。早大(関東第1)は北海道教大岩見沢校(北海道第1)に1-0で辛勝。順大(関東第6)は関大(関西第3)に2-1で競り勝った。早大と順大は次戦で直接対決する。明大(関東第5)は福岡大(九州第1)に0-1で、東洋大(関東第7)は関学大(関西第2)に延長の末、2-3でそれぞれ敗れた。

 8年ぶりの大会初戦を白星で飾った。過去6回の優勝を誇る名門駒大が快勝発進だ。口火を切ったのはFW安藤翼(4年・長崎総合科学大付)。前半30分、MF中原輝(4年・ルーテル学院)からの横パスを右足ダイレクト弾で沈めた。

 コースがやや甘かったせいで相手GKに触られたが、その手を弾き、ゴールネットを揺らした。背番号7は「やっと点を取ることができました。少しはチームのためになったかなと思います」と頬を緩めた。

 今季は関東大学1部リーグの開幕直前に左膝を故障し、完全に出遅れてしまった。攻撃の中心として活躍が期待される存在だったが、リーグ戦の出場数は全試合の半分に満たず、しかもノーゴールに終わった。

 「焦りがずっとありましたし、メンタル的に少し落ちたこともありました」

 プロ志望で実力も備えるものの、アピールが足りず、大学を巣立つ時点でのJクラブ入りはかなわなかった。

 3歳年下の弟・瑞季は長崎総合科学大付高から今季J1・C大阪入りし、兄としては後れを取った格好になっている。「弟には負けられません。今は上に行かれているかもしれないですけど、(サッカー人生の)トータルでは絶対に勝ちたいです」と、このまま終わるつもりはない。

 このインカレは今後のし上がっていくための試金石になる。「個人的に勝負の大会です。クオリティーをどれだけ出せるかが試されています」とモチベーションは誰よりも高い。「チームが日本一になるためにも、もっとやらなくちゃいけません。(準々決勝以降も)自分がゴールを決めて、優勝したいと思います」と、覚悟のプレーを続ける。 (関孝伸)

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