佐藤、前マリナーズ・岩隈に“緊急入門”した　守護神ゲットへ武者修行

　東京からプライスレスな土産を持ち帰った。中日の守護神候補に名乗りを挙げている佐藤優投手（２５）が１５日、東京都内４つのトレーニングジムなどを巡った武者修行で、巨人入りが決まった前マリナーズの岩隈久志投手（３７）と初対面し、日米通算１７０勝右腕に“緊急入門”したことを明かした。

　大物との遭遇に目が点になった。「ヤバかったです」。興奮冷めやらぬ様子でナゴヤ球場に姿を見せたのは佐藤だ。１２日から３日間、同僚の木下雄とともに東京都内で「ジム行脚」。天にも昇る出会いがあったのは、岩隈が監修するＩＷＡアカデミーだ。

　施設に足を踏み入れると、日米通算１７０勝の岩隈と同１３４勝の前田（ドジャース）の姿があった。関係者の紹介で岩隈と約１０分間の交流タイムを設けられた佐藤は、「頭が真っ白」になりながらもトレーニング理論などを質問した。

　「メジャーの中継ぎはこうしている、自分は先発だからこうしている、とトレーニング方法について丁寧に教えてもらいました」。もちろん、全ての言葉をそのまま受け入れるわけではない。ただ、胸に刻むべき金言もあった。「ウエートは自分の体と相談して、無理なくやった方が良い」。最優先すべきはコンディション。その日の“自分”を知ることこそが大事というわけだ。