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【ドラニュース】

祖父江“8回の男”に名乗り 「勝ちパターンでやりたい」

2018年12月16日 紙面から

キャッチボールで調整する祖父江=中日ドラゴンズ屋内練習場で(高岡辰伍撮影)

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 中日・祖父江大輔投手(31)が15日、来季の“8回の男”に名乗りを上げた。今季は勝敗に関係なく、さまざまな場面を託された右腕は来季の飛躍を目指し、現在はフォームを微調整中。「狙っていきたい」と不動のセットアッパーに狙いを定め、抑えにバトンをつなぐ役割に意欲を見せた。

 寒風吹きすさぶナゴヤ球場で熱い決意をにじませた。祖父江の望む役割は明確だ。「抑えにつなぐ? そこを狙っていきたい」。短い言葉に、来季への思いが凝縮されていた。

 5年目の今季は勝っていても、負けていても、常に全力投球でマウンドに立ち続けた。ルーキーだった2014年に54試合を投げて以来、4年ぶりの50試合超えとなる51試合に登板。2勝2敗17ホールド、防御率3・14と及第点以上の成績を残した。ただ、右肘痛などで2度、出場選手登録を抹消されたことが不満だった。「満足いく年ではなかった」と一年間、1軍で戦えなかったことを悔やんだ。

 1年間フル回転、そして不動のセットアッパーへ。今オフには、リリースの位置をより前にした投球フォームを手に入れようとしている。今季からナゴヤドームに導入された投球の回転数などを計測する「トラックマン」のデータでは、他の投手に比べて回転数が少なかったという。「僕の直球は垂れる。それを生かしていきたい」

 スピンの効いた直球でなくても、打者を打たせて取るための武器となる場合もある。この日も、ナゴヤ球場に隣接する屋内練習場でキャッチボールをしながら「いい感じで投げられている」と手応えをつかみつつある。全ては、勝利の方程式の一角を担うため。「どこでも投げたいという気持ちはあるけど、勝ちパターンでやりたい」と、リードして迎えた8回の登板を強く意識している。

 

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