第28話 エピソード1「揉んでどうする〜その一」 秋も深まり、もみじが赤く染まる頃、むしゃぶろうのチンポの先も赤く染まる。むしゃぶろうのチンポの先っぽはいつもはみ出しているため、秋が深まると寒さで赤らむのであった。 「今年もきれいに染まったな」 むしゃぶろうは四季の風情をチンポコの先っぽで感じる。 秋になると紅葉のように赤く染まり、冬になると雪が積もる(いつもはみ出しているので)。春になると梅の花が咲き(ああ、スピロヘータ。春先にいつも貰っちゃうんだよね、どういうわけか)、梅雨の時期には露が出る(膿とも言う)。夏になれば皮がむけ(はみ出しているので日焼けするのです)、そしてまた秋になれば赤くなる。 月日と経つのは早いものである。稀代の少年強姦魔として名を馳せたむしゃぶろうも今年で早や十五。もはや少年とは言い切れない体つきになっていた。チンポも成長し、すっかり大人の風格で、立派な髭を蓄えている。 赤く染まったチンポの先にひとひらの枯葉が舞い落ちた。 「今年の冬は寒くなりそうだ。毛にも雪が積もるかな」 などと感慨に耽っていたところに、表から 「てえへんだ、てえへんだい!」 尻を端折ってチンポコの辰が入ってきた。 「なんでい、辰。いきなり」 「あ、兄貴、た、た、た、大変だよ」 「何だよ、落ち着けよ。おい、草履履きっぱなしじゃねえか。俺んちは土足禁止だぜい」 「す、すまねえ。で、でもね、兄さん」 「慌てるんじゃねえよ。落ち着いて話せ」 「いや、いや、これが落ち着いていられますかってんだ」 「いったい、何が起こったって言うんだよ」 「た、た、た、大変なことが起こったんだよ」 「だからそれは何なんだよ」 「パイオツだよ、パイオツ」 「何?。パイオツ?。こりゃ黙っていられねえぜ」 むしゃぶろうは裸足で飛び出していった。 「あ、兄貴〜、まだなにも言ってねえよ〜」 つづく |