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2018年12月16日 紙面から
野球教室に参加、大勢の球児に打撃を見せるも豪快に空振りする小笠原=愛知県大府市の横根グラウンドで(小沢徹撮影)
寮生活のことは何でも聞いて!。来季、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」での生活が現役最長の4年目となる中日・小笠原慎之介投手(21)が15日、年明けに入寮してくるドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=の兄貴分としてサポートする準備があると話した。この日は木下雄、三ツ俣、渡辺とともに、愛知県大府市の横根グラウンドで行われた野球教室に参加。133人の野球少年や少女と触れ合った。
同期入団の三ツ間がこのオフに「昇竜館」を退寮し、早くも小笠原が寮生の中で最古参になった。そして、年明けには注目の根尾ら、ルーキーが新たに入寮してくる。もちろん、先輩風を吹かせる気はさらさらない。「何か分からないことや聞きたいことがあるなら何でも答えます。部屋に来てくれるのは歓迎します」と相談のための門戸を開けておく考えを明かした。
甲子園優勝投手として2016年にプロ入り。甲子園で春夏連覇を達成した大物ルーキーにとって、頼りになる先輩となるのは間違いないだろう。「根尾君はしっかりしているし、大阪桐蔭も寮生活だったから慣れているでしょう。僕から言えることなんてないですよ」と言いながらも、可能な限りで後輩の面倒を見るつもりだ。小笠原にとって、寮生活に大きな不満はない。球団には、未婚なら最低でも高卒選手は4年間、大学・社会人出身選手は2年間を寮で過ごすというルールがある。来季は入寮義務の最終年となるが、「環境が整っていて過ごしやすいですよ。夜遅くまで練習できる。夜は(屋内練習場の)トレーニングルームでストレッチしています」と野球漬けになれる寮生活のメリットを強調した。
もちろん、後輩ばかり気にかけてはいられない。「1年を通して1軍の戦力になる。一番重要なのは、規定投球回以上投げること」と来季を勝負の年と位置付けている。今季は自身初の開幕投手を務め、巨人・菅野や広島・野村、DeNA・石田ら各球団のエース級と毎試合のように投げ合った。「難しいけれどレベルアップできる」と充実感を味わったが、大量援護は見込めないつらさを実感。安定した成績を残すためには、より最少失点に抑えることが求められる。
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