第17話 Back To The Domestic Country 「早いすねえ」。 「面目ない」。 「あ〜あ、あんたたちねえ」。 土手ちゃんが起きて言った。 「駄目ねえ。だらしないわねえ」。 「なんだよだらしないって。あんなに感じてたくせに」。 「感じてたわよ、確かに。でもね、最後はなんなのよ。フィニッシュが決められないじゃない。テクニックなんて頼ってちゃ駄目よ。最後に、結局ものを言うのはここよ」。 土手ちゃんはむしゃぶろうのチンポコをつまんで言った。 「ここがこんなに小さくては話にならないのよ。しかも早いし。もう、全然駄目。満足できない。欲求不満」。 若干15才のむしゃぶろうは傷ついた。が、しかし、彼はすぐに立ち直った。妙案が頭に浮かんだのだ。豊臣秀吉と言う人は生涯悩むと言うことはなかったらしい。 「落ち込んだり、悩んだりするのは、馬鹿のすることである。頭の良い人は悩んだりしない。なぜならすぐに解決策が見つかるからだ。そしてそれを行動に移すことに時間を費やすのだ」。 むしゃぶろうも頭が良い。すぐに行動に出た。 「帰るぞ」。 「帰るって、どこに?」。 「故郷さ。故郷の乳之崎に帰るんだ」。 「どうして?、恋しくなったのかい」。 「そうじゃねえ。あそこにはチンポコの恐ろしくでかい奴がいるんだ。忘れもしねえよ。俺はそのチンポコにしこたま顔をシバカレたことがある。それは、硬くて、太くて、長くて、でかかった。俺はそいつのチンポコを切り取って俺のチンポコに縫い付けてやるのさ。あいつのチンポは半端じゃねえ。俺はそいつに殴られて前歯を二本も折った。奴のチンポコさえ手に入れば、こんな女いかせるのなんかわけないさ。いや、それどころか俺は日本一のSEX大王になれるかもしれねえ。土手ちゃん。良いこと言ってくれたよ。良いことを俺に気づかせてくれた。ありがとよ」。 むしゃぶろうは格子戸を開け、敷居をまたいだ。 「あばよ」。 むしゃぶろうは一路ふるさと乳之崎村へと走り出した。 「しゃぶちゃん」。 又しゃぶ郎もむしゃぶろうの後を追っって駆け出した。 つづく |