近接信管 Name 名無し 18/09/03(月)01:15:24 No.481339
wikipedia パブリックドメイン
https://may.2chan.net/39/src/1535904924682.jpg
アメリカ軍はかなり特攻機を恐れていたらしく
近接信管を緊急で開発したらしい
対空砲弾の衝撃に耐える真空管を開発し本国の女性や青年その他大勢で作成したという話を昔聞きましたがどこまで本当なのかな
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無題 Name 名無し 18/09/03(月)01:55:23 No.481344
東京湾に入る時
マッカーサーはひどく動揺していたって話は
ここで聞かせてもらったことがある
無題 Name 名無し 18/09/03(月)02:05:56 No.481345
特攻機は確かに前線の兵士に恐怖を与えていたけれどアメリカ軍全体としては
日本が航空戦力に力を入れていたこと自体に脅威を感じていたんじゃないかな
無題 Name 名無し 18/09/03(月)12:31:57 No.481360
特攻より近接信管の実戦使用の方が先だろーが
無題 Name 名無し 18/09/03(月)21:49:25 No.481375
真空管て電源入れて温めなきゃ本領発揮しないんだぜ
無題 Name 名無し 18/09/04(火)00:46:12 No.481389
>真空管て電源入れて温めなきゃ本領発揮しないんだぜ
でも落として割れるぐらいの衝撃じゃないし
無題 Name 名無し 18/09/04(火)17:53:26 No.481423
>でも落として割れるぐらいの衝撃じゃないし
大砲の発射Gに耐えるために樹脂で固めても
グリッドヒーター暖めないと電子が飛ばないのは
真空管の宿命
無題 Name 名無し 18/09/14(金)00:17:19 No.481895
>でも落として割れるぐらいの衝撃じゃないし
零戦に使われていた真空管ってのを見せてもらったけど
合成樹脂で覆われていて
少し大きめのトランジスタって感じだった
無題 Name 名無し 18/09/03(月)23:49:56 No.481383
日本は戦後まで近接信管の存在は知らなかったって話だが
なんだかわからんが米軍の迎撃率が上がったスゴイ弾幕だって認識して
それはレーダーのおかげと判断し低空侵入してたらしいが
それは近接信管対策にもなったんかね?
それとも逆に餌食になったのか
無題 Name 名無し 18/09/04(火)00:12:45 No.481388
簡単な半導体素子の回路を樹脂で固めて発射時のGに耐えたんだっけか。
電池も発射時のGで割れて初めて導通するという安全設計。
製造する工程自体は簡単なんだろうな。
戦場に出始めたのは1943年ころからだっけ?
無題 Name 名無し 18/09/04(火)14:34:25 No.481417
>簡単な半導体素子の回路を樹脂で固めて発射時のGに耐えたんだっけか。
半導体というかトランジスタの発明は戦後かなり経ってからじゃねーの?
無題 Name 名無し 18/09/04(火)17:30:57 No.481422
>半導体というかトランジスタの発明は戦後かなり経ってからじゃねーの?
1947年、ベル研究所の理論物理学者ジョン・バーディーンと実験物理学者ウォルター・ブラッテンは、半導体の表面における電子的性質の研究の過程で、高純度のゲルマニウム単結晶に、きわめて近づけて立てた2本の針の片方に電流を流すと、もう片方に大きな電流が流れるという現象を発見した。最初のトランジスタである点接触型トランジスタの発見である。
無題 Name 名無し 18/09/04(火)18:01:19 No.481424
>半導体というかトランジスタの発明は戦後かなり経ってからじゃねーの?
半導体じゃなくて真空管だね。昔、NHKのドキュメント太平洋戦争の第3集で詳しく解説されていたよ。
無題 Name 名無し 18/09/04(火)18:13:29 No.481425
https://may.2chan.net/39/src/1536052409051.jpg
メタル管、MT管、GT管じゃあないの?
金属の外被が被されてる
内部のプレート、カソードとか構造も耐・振動になってる。
増幅系じゃあないのら親指の太さぐらいで高さ3cmぐらいのもある
無題 Name 名無し 18/09/04(火)18:16:22 No.481426
ちょうどそのシーンの動画があったよ。
https://www.youtube.com/watch?v=jAjRDZ8c6xg
無題 Name 名無し 18/09/04(火)21:22:53 No.481444
動画の中のは普通のMT管にしか見えないね
あと動画にでてくる対空砲はほとんどVT信管を使っていない小口径のものばかり
無題 Name 名無し 18/09/13(木)13:55:55 No.481873
十倍の戦闘機を撃ち落とすぞー!! って感じで
作られたんだけど 弾が八分の一で済むだけで
撃墜数は変わらなかったでござる
現場は 意味ねーじゃん!弾もっと持って来い!
だったそうで
まあ撃ち落とす事自体に限界がありますな
無題 Name 名無し 18/09/15(土)22:11:32 No.481984
>弾が八分の一で済むだけで撃墜数は変わらなかったでござる
じゃあ同数の弾撃ったら撃墜率上がってるじゃん
無題 Name 名無し 18/09/16(日)03:32:50 No.482005
>じゃあ同数の弾撃ったら撃墜率上がってるじゃん
不思議なことに対して変わらなかった。むしろ高くついたの。これは最近まで秘匿されてたこと。それ程特攻が嫌だったとのこと。まあ精神ダメージが大きいだろうからね~。
無題 Name 名無し 18/09/16(日)08:28:32 No.482013
いやいや
8発で1機撃墜が1発で済むんでしょ
ただし、弾幕張るんで狙ってるヒマなんかありません!
ってヤツだから撃墜数が変わらなかったってだけで
無題 Name 名無し 18/09/16(日)10:38:54 No.482016
当時米軍の5inの信管調停は元がゴミだったので...
基本的に米軍の対空砲火の戦果は機銃がメインなのだ
無題 Name 名無し 18/09/16(日)11:24:16 No.482017
八九式なんかでも装填架に乗せたら後は自動調停なのに
Mk12系は手動で調停してから装填だっけか
無題 Name 名無し 18/09/16(日)11:58:22 No.482021
米軍の防空のすごいのはレーダーによる統制された射撃システムとボフォース40mmの弾幕
5インチのマジックヒューズ対空砲とボフォースの撃墜比率は1:5くらいだそうで
無題 Name 名無し 18/09/16(日)22:56:18 No.482056
普通の爆撃や雷撃は投弾時に少しでも狂わせれば攻撃阻止になるが、
特攻機の場合はパイロットや操舵系統に致命傷を与えないと修正しながら向かってくるので撃墜しないといけない。
対抗するために必要な火力量がまったく異なるんだよね
その辺を理解できない人が特攻できるなら通常攻撃でいいと的外れなことを言いだす。
無題 Name 名無し 18/09/17(月)00:27:12 No.482060
日本海軍はイギリス・アメリカのボフォース40mm、ドイツのラインメタル37mmに匹敵するクラスの対空機関砲を持ちませんでしたが、必要ないと考えていたのでしょうか?
無題 Name 名無し 18/09/17(月)08:53:52 No.482084
>日本海軍はイギリス・アメリカのボフォース40mm、ドイツのラインメタル37mmに匹敵するクラスの対空機関砲を持ちませんでしたが、必要ないと考えていたのでしょうか?
作ろうとしていたけど手本として輸入したものの出来が悪いから後回しになったんだっけ?
無題 Name 名無し 18/09/17(月)11:58:47 No.482094
>作ろうとしていたけど手本として輸入したものの出来が悪いから後回しになったんだっけ?
毘式40mm機銃?
無題 Name 名無し 18/09/17(月)13:44:27 No.482108
戦前のビッカースとルイスしか参考品がないので
永久にそれなので
徹甲弾もそんな感じなので
無題 Name 名無し 18/09/18(火)13:44:02 No.482273
>日本海軍はイギリス・アメリカのボフォース40mm、ドイツのラインメタル37mmに匹敵するクラスの対空機関砲を持ちませんでしたが、必要ないと考えていたのでしょうか?
開戦直後に南方で鹵獲したボフォース40mm(単装型)を国産化したが五式40mmという呼称からして完成した時期がね
無題 Name 名無し 18/09/19(水)00:08:26 No.482312
>五式40mm
一応ボフォース40mmを導入しようとはしたんですね
ただ最初に装備したのが敗戦直前に完成した敷設艇 神嶌で鹵獲から3年も後
あまりに時間がかかりましたね
無題 Name 名無し 18/09/19(水)02:37:45 No.482315
オーディオ好きな奴なら知ってるであろう5678ってサブミニチュア管はVT信管の真空管の民生バージョンだからな
こんなもん戦中に量産とかアメリカには恐れ入るよ
無題 Name 名無し 18/09/20(木)21:12:27 No.482420
https://may.2chan.net/39/src/1537445547818.jpg
10~15メートル範囲に届く簡単な電波で、ラジオ電波でも何でもいいので、発信した電波の反射波を感知したら爆発する仕組み。
電源は液体電池で発射した衝撃で電池が作動、電波を出して反射波を感知したら、弾頭が爆発して破片をばら撒く仕組み。
無題 Name 名無し 18/09/20(木)21:24:05 No.482422
ステルス機だと電波が反射しないので進入できる。
無題 Name 名無し 18/09/20(木)21:28:26 No.482423
誤作動で死んだ人がいないのか気になる
無題 Name 名無し 18/09/20(木)21:41:01 No.482424
近接信管弾頭は米軍は海上でしか使用しなかったので、日本軍には手に入らなかった。
外れても数十秒後に爆発する仕組みになっているものの不発頭も多く、もしも陸上で使われていたら、電池の切れた近接信管弾頭を大量に入手できただろう。
無題 Name 名無し 18/09/20(木)22:58:30 No.482431
VT信管の電源って電解質を詰め密封したガラス管で
発射した衝撃でガラスが割れ初めて電気が発生するんだよね
昔は乾電池でも定期的に入れ替えていたのかと思っていたが
仕組みを知った時は随分と感動した思い出
まぁレモンに亜鉛と銅の板を差し込めば電池になるし
頭の良い人なら少し考えれば思い付く仕組みなんだろうが‥
無題 Name 名無し 18/09/21(金)08:53:19 No.482444
モーター駆動の魚雷とか海水電池らしいな
無題 Name 名無し 18/09/21(金)18:56:34 No.482459
>仕組みを知った時は随分と感動した思い出
触角式の機雷にそのタイプがある
無題 Name 名無し 18/09/22(土)00:39:20 No.482478
そうなんですか
昔から色々と使われている技術なんですねぇ
水電池もそうですが使用する寸前まで状態を安定して維持できる技術って受け身の兵器には
うってつけの技術ですよね
・・技術が進歩しコストと性能の折り合いが付いて
対人地雷のパーツとかに使われたら最悪だったでしょうね
(とんでもない長期間でもHOTな状態で延々待機するし)
無題 Name 名無し 18/09/22(土)10:16:43 No.482505
初期の単純なものは強力なレーダー波を受けて爆発とかしなかったのかな?
増幅無しでもリミットを越えそうな状況もあると思うんだよね
無題 Name 名無し 18/09/22(土)19:57:00 No.482556
陸軍はずっと37ミリ機関砲を研究してて
速射砲と同じ弾を使ったのを試作してる
…んだけど結局いつまで経っても作動が安定しなくて最終的にお蔵入り
日本特殊鋼が売り込んだ対空、対戦車兼用の機関砲もやっぱり不安定で採用されず
毘式の後釜を狙ったのか海軍が声かけたけど条件が折り合わずお流れ
無題 Name 名無し 18/09/24(月)09:25:47 No.482648
海外の掲示板のむかーしの記事で、「もし1944年にドイツ軍が近接信管を持っていたら、
連合軍の爆撃を止められたか?」なんてのがお題になってまして
https://ww2aircraft.net/forum/threads/could-proximity-fuses-have-halted-the-bomber-offensive-against-germany-in-1944.37723/
向こうの軍オタさん達が色々議論を重ねてらっしゃるんですが、自軍のVT信管を誤作動させる毒電波発射装置、若しくは独軍側の電波利用の近接信管への脅威は当のVT信管開発者さんらにより早いうちから懸念されていて、戦中には既に「VT信管ジャマー」の実物を製作し、航空機に搭載しての試験も行われているそうです
航空機に搭載されての実験の様子は以下のページに詳述されているんですが
http://www.smecc.org/radio_proximity_fuzes.htm
妨害装置を積んだB-17(の至近距離)目がけて実際に高射砲で射撃してみる、というエラく荒っぽい試験方法乍ら、装置の効果自体は概ね良好、と判定されているんですとか
無題 Name 名無し 18/09/24(月)09:29:51 No.482649
一方、戦中日本海軍での電探開発の中心人物だった伊藤庸二技術大佐によると、当時の日本でも「電波信管」なるものが開発中であったそうで
「敵飛行機の来襲頻度が多くなるにつれて対空火器の精度の格段の向上を緊喫事とするに至った(略)この要望は昭和20年正月電波兵器研究部門に提示された」
「研究方針としては
(1)第一段として12糎高角砲を使用し、地上管制により(※砲弾を)起爆させる。砲弾中には受信器及び起爆装置を持たせると共に砲弾飛翔時の位置通報器をも併せ考えることにした。使用波は米波である。
(2)第2段としては砲弾に送受信機を装備し、反射波に依り自動的に起爆させる方法を採用する事とした。
(3)別に島田實験所に於て糎波を使用し、研究を進めることにした。」
無題 Name 名無し 18/09/24(月)09:41:38 No.482650
「斯くしてスタートを切ったのは20年3月始めであった。電波信管とは一口に言えば無線装置を以って起爆する装置のことである。日本海軍の研究は前記3項目について行われたが、第二項の送受信器を弾丸に装置したものの可能性が大であった。その後米国の発表によると實際に(米軍が)用いられたものはこれである」
「之は送信器から発射された電波が飛行機その他の目標に近づくと、相当に強く反射されるので、その作用によって起爆するようにしたものである。電探の一つとも云へよう。弾丸の頭部を空中線とし尾部との間にステアタイトの絶縁物を入れたものである」
「此の研究は比較的短時日の間に相当に進んだ。最も危ぶまれた事、真空管が発砲の激動に堪えるや否やの問題は案外に通過した」
無題 Name 名無し 18/09/24(月)09:46:16 No.482651
「之に勢を得て着々設計試作にかかって居る内にも混亂の時は容赦なく過ぎて行った。関係機関が分散疎開して居る最中なので、連絡が甚だ困難にはなって来た。それでも齒を喰いしばって努力して居る内に遂に8月15日の終戦の日を迎えた。そして之も亦不徹底な研究として終わらざるを得なかったのである」
「此の電波信管の着想は夙く出されて然る可きであったのである。昭和7年の頃に東北大学で實験された電波高度計の研究は電波信管に直結して居るとも云えよう。ひかれ者の小歌ではあるが、藉すに一年の歳月を以ってしたらと云い様のないもどかしさをかこったのである」
「ところが果たせる哉。米英は此の種信管を億を以って數える程に作り、對日作戦にも終戦間際(ママ)には用いた由である。最早や現在では電波を用いない信管は特殊のものになって居るかもしれない」
…なんて戦後回想されておりましたり
無題 Name 名無し 18/09/24(月)10:03:36 No.482652
従って、もし仮に日本の「電波信管」が伊藤さんの言うように実際より早く開発が進み、本土防空戦あたりで投入が間にあっていたなら、戦争末期の日本上空では
日「食らえ、ヤンキー=サンッ!電波・信管のジツッ!!」
米「カカッタナ、JAP=サンッ!ヒサツ!!VT・フューズ・ジャマー・ノジツ!!!」
日「グワーッ!?」
…なんて、熾烈な電子戦が繰り広げられていたかも知れませんですなあ
無題 Name 名無し 18/09/24(月)11:07:31 No.482656
VT信管でも標的すぐそばに砲弾を通過させなきゃならないのは変わらないし
高い射撃管制能力と火力量の確保が大前提よね
無題 Name 名無し 18/09/24(月)11:31:27 No.482657
>真空管が発砲の激動に堪えるや否やの問題は案外に通過した
意外な感じですね。皆がイメージしているほど遅れは取っていなかった。
無題 Name 名無し 18/09/24(月)18:19:10 No.482673
近接信管の周波数と波形を調べて同じ電波を照射したら爆破できたろうね。
・周波数・・・ 使用している周波数
・波形・・・・ パリパリと鳴るパルス波形、ピクピクと規則的な波形、ザーと流れるノイズ的波形等なのか
無題 Name 名無し 18/09/24(月)20:49:03 No.482678
日本人もやってたろ
開始からツー・・・・・と流しつづけて途切れた所が突入だ
…特攻兵が
無題 Name 名無し 18/09/24(月)21:07:45 No.482679
↑ サイレントキー
(ノД`)
無題 Name 名無し 18/09/25(火)00:07:01 No.482682
>…特攻兵が
近所の床屋に従軍経験のある爺様が置いたらしい戦中経験の覚書きみたいな手製の冊子があったが
通信が混乱するからこんなことやるわけがないと言い切ってたな
無題 Name 名無し 18/09/25(火)01:08:28 No.482687
割に最近出た砲兵の本『「砲兵」から見た世界大戦』を読んで初めて知ったんだけど、VT信管付榴弾の砲兵射撃はバルジ戦でドイツ歩兵相手にも使われて、恐ろしい程に効果絶大だったとのこと
引用元: https://may.2chan.net/39/res/481339.htm
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コメント
あと近接信管へのジャミングというと、小説だけど「宇宙戦争1945」で火星人がやっていたなあ。
シュートチャンスが色んな意味で少ない自衛隊らしい機能じゃけど
あまりよそでは聞かないですな〜なんでですだ?
詳しくは知らないけど指向性弾頭はロシアのSAM、確かS-300VだかVMでも使っていたような気が。
それと35mmに近接がついててメタルブロックの子弾が前方に飛散する、ある種三式弾の理想みたいになってると知った時には感動した
(大戦中の)ボフォース40mmまで近接信管だったと思っている奴がそれなりの割合で居る
と言った彼が真っ先に撃ち落とされる半分ギャグな1vs40回
これもレーダー射撃&近接信管の威力だったりする
まあそんな最新兵器、末端の1パイロットが知るわけもないけどね
日本側は近接電波信管の存在は知らなくても米軍の高角砲・機銃がレーダ照準を使っていたことは承知していましたから、超低空飛行で自機のシグネチャがシークラッターに紛れることを狙っていたんだと思います。
近接電波信管用のサブMT管といい、撃墜したB-29から発見されて日本側を驚かせたアビオニクスのプリント基板化やソリッドカーボン抵抗といい、当時の米国の電子技術は我が国からは隔絶した高レベルだったんですねえ。
JAN規格の米軍用真空管は製造後数十年以上経った古いものでも現在新品で入手できる中華球よりはるかに高品質で長持ちしますしね。
最近の電子デバイスは高集積化・SMD化がどんどん進んでしまって、老眼が進みつつある自作派オーディオおやぢとしては辛いものがありますorz
何だか嬉しいw
一時期、40mm以上にはVT信管がーって複数の本に書かれていたからね。
この件に限らず最新の本にも明らかに間違ってる昔の俗説がそのまま書かれてたりすること結構あるのよね。
特に後期の特攻や対艦航空攻撃の話になると必ず一定確率で言いだす方々おられるという…
元々は陸軍の曳火射撃用で、開発時の目的通りの利用方法がされたのはバルジの戦い辺りだった記憶。
低空侵入に対処が難しいのも、その目的と信管の性質上、一定高度でどうしても炸裂してしまい、航空機の速度に対して適切な距離で炸裂しなくなるからだった記憶。
陸自の総合火力演習でVT信管による曳火射撃は見れますね。
と、Wikipediaみたら対空射撃用途に開発とありますね。
開発の出だしが対空用途か対地用途かどちらが正しいものでしたっけ?
研究者の戦争協力もイギリスやアメリカは積極的に行っており、それがレーダーや原爆の開発などで決定的な役割を果たしたとして高く評価されているので、同じ単語でも国によって全然イメージが違うのは注意しないといけない(´-ω-`)
近接信管について英語版のウィキペディアをGoogle翻訳して引用すると
「1930年代後半には、英国は防空の効率を高めるために様々な開発に取り組んでいた」「最初のレーダー近接フューズ(近接信管)は(中略)1940年5月に英国空軍防衛庁のメモで提案したものである」
「1942年8月12日、擬似戦闘条件試験が開始された。(中略)最初の日にドローンが早期に破壊されたときにテストが中止されました。 3つの無人機は、わずか4つの発射体で破壊されました」
「特に成功したのは、 SCR-584自動追跡レーダーとM-9電子式射撃制御コンピュータを搭載したVTフューズ付きの90mmシェルでした。 これらの3つの発明の組み合わせは、ロンドンとアントワープを対象とした多くのV-1飛行爆弾の射撃に成功しました」
とかあるね。
元々はイギリス人が防空ルフトヴァッフェ対策に開発を進めたもので、それが戦争勃発と共に他の多くのレーダー技術と共に米国に渡り、米国で実用化・量産されて各戦線で使われたようです。
戦争中の話では戦前世界の超大国だった英国が無視されるの事が多いが、これもやはり日本中心のイメージなので注意しないといけない(´・ω・`)
アルデンヌ戦では、あまりの破壊力でみんな多用するので、あっという間に撃ち尽くしてしまって、使用禁止令が出たとか。
ちなみに戦時中の機械式時限信管て、実は調定作業が終わった瞬間からカウントが始まってたりする(もちろん発射前で安全装置がかかっているので、そのままでは爆発しない)。
だから慣れた装填手が弾込めをやらないと、例え射撃指揮装置が正確に調定したとしても、みんな早発で無駄弾になってしまうという。
今は時限信管も電子式になって、発射の振動を検知してカウントを始めるものがメインになったけど(あとボフォースみたいに、発射直後に電子信号で調定するものもあったり)、そうなる以前に調定作業の手間から砲側員を解放したVT信管の存在が、如何に大きなものであったか。
となると、使い方や砲側員の錬度によっては機械式時限信管よりも精度的に怪しい火道式でも大差ない結果になってしまうこともありそうですね。
現代の時限信管って全部電子化してるのかと思ったら、キッチンタイマーの親玉みたいな機械式も未だに生き残っててちょっと驚きました。
あれ、市販してくれたら買うぞ!(ブライトリング製コックピットクロノメーター型卓上時計を横目で見ながら)
ありがとうございます。
VTも発案はイギリスなんですね。
陸軍発祥と書いてたのは、朝日ソノラマの古い書籍だったかもしれません。
しかし、試作段階からかなりの威力を発揮してますね。
※17
個人的に森林等への射撃にVT信管は向かないという話を聞いた事もあります。
時限信管は、今や砲身を抜ける時に調定されるレベルになり、VTより使い勝手が良さそうですよね。(砲側も対応必要ですが)
現代でも40mm以下にはVTなんて付けないらしいね
VT付けると信管の容量の方が大きくなって炸薬が減って効果が激減するんだとか
だから今では小口径砲でも弾が砲身を通過してる最中に時限信管を調停するのだとか
陸戦用VT信管の正当進化形です
(XM25 IAWSの25㎜グレネード弾はどちらかというとAHEAD弾に近いとか、XM25 IAWSの開発そのものが中止になったらしいとは言いにくいワニ・・・)
統計的に特攻機が視界内に入った時点で艦隊は何かしらの損害を覚悟しないといけないほど対空砲火での阻止は難しかったようで。結局、艦隊に接近される前に迎撃機で叩き落とすのが一番っていう
ボフォース40mmは確かに実用化が遅かったけど、その前にラインメタル37mm機関砲を陸軍がライセンス生産してるのよね。これ積もうとは思わなかったのかしら
同じ大口径ショートリコイルでもマキシムをただ40mmに拡大しただけのポンポン砲と比べりゃ、最初から新規設計されている一式37mm高射機関砲の方が遥かにまともだったはずなんだけどね
多少の高性能の前にボフォース40mmに流れたのは迂闊よな
折角ライセンス生産もしたんだし僅かな性能が劣る程度で生産ライン作り直すなんて戦時の帝国陸軍じゃ滅多に見られない事なのにホント謎
マレーでイギリス軍からボフォースを大量に鹵獲しちゃったのと
高射機関砲作るくらいなら戦闘機作って制空権取るわって感じだったんじゃないかな
やっぱり高射機関砲なんて制空権無い時に使うものだし
じゃなくて、大口径高射機関砲を配備するって時に一式の配備をちゃぶ台返ししてボフォース40mmに飛びついたんだよ
それまでの繋ぎとして一式37mmを生産継続するというではなく、そのクラスはボフォースの配備以外断固として認めないという事であの五式になった
なるほど…という事はマレーで鹵獲したボフォースと部品弾薬の共通化を測ろうとしたとか鹵獲ボフォースで間に合ってたとかそういう感じなんですかね?
ちょっとの性能差を求めて生産中止したとも思えませんし…
1式37ミリ、装弾数8発ではちょっと問題なのでは・・・射高や初速も96式のほうが優秀ですし
一式三七粍がFlak36と同じならクリップ装填なはずなので九六や九八のように途切れさせれる事なく射撃する事ができますよ
この点はボフォースも同じですが
何時まで日本の用兵思想が進歩してなかったってでたらめ信仰してるんですか?
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