皆さんは「ロジハラ」という言葉をご存知でしょうか。
ロジハラ=ロジカル・ハラスメントの略です。
え、ロジカルであることが罪なの?!という衝撃的な言葉なのですが、これは「正論ばかり言って相手に不快な思いをさせる」という全く持って新しい不合理なハラスメントです。
ビジネスにおいてロジカルであることは美徳であるとされてきましたし、商談先の相手が突然全くロジカルでないことを言い出したら「こいつ何言ってんだ?」となります。
そもそも正論がまかり通らない世界では一体なにが正しい答えなのでしょうか?
そもそもハラスメントとは
そもそもハラスメントとは「嫌がらせ」という意味なので、どんな言い訳があろうと、相手が「嫌がらせを受けた」と感じた時点でそれは「ハラスメント」になるのです。
どっかの次官がどんなに相手を好きになってしまっても、ストレートに「胸触っていい?」と女性に聞くのは、それはハラスメントなのです。(そりゃそうか)
最近だと女性に「髪切った?似合ってるね」とか「電車の中でかばんに手が触れても痴漢」というもはや何がどこまでハラスメントなのかという境界線はより曖昧になってきてます。
ロジハラの正体は?
例えば私の妻はよく10時出発と言っても必ず10時には支度ができていません。
なぜ妻は10時に出発の準備ができていないかと言うと
①出発までに自分のやるべきことが整理されていない
②10時から逆算して何をいつまでにやればいいかの順番が決まっていない
③出発までにやるべきことと、帰ってからでもいいことの優先順位付けができていない
④そもそも起きる時間が遅く、朝ご飯も必要以上にゆっくり食べている
などなど挙げていくとキリがないですし、本人も図星なのでこれを理由付で指摘すると妻から「うるさい、死〇」と言われるわけです。つまりどうも「図星」というのがキーになりそうです。
もう一つ例を出しましょう。
最近あなたは太ってしまったとしましょう。
原因は間食。
小腹がすいたら甘いものをコンビニで買って食べてしまう悪い習慣がついてしまったとして、ある日いつものように間食をしていると友人に「そんなものばっかり食べてるから太るんだよ」と言われるとします。
甘いものを食べる⇒太る。
当たり前のロジックですし、図星なのであなたはイラっとします。
でも逆にダイエットが成功して痩せたとしましょう。
「毎日ランニングしてただけあって、すごい痩せたね!」と言われたらイラっとするでしょうか。
運動⇒痩せるというロジックとして成り立っていますが、イラっとはしませんよね。むしろうれしいはず。
つまり、自分にとって都合のいいことはイラっとしないが都合の悪いことや図星なことはイラっとするわけです。
ロジックに罪はない
つまり、ロジックに罪はないのです。
ロジハラと言うとロジック自体が悪いというニュアンスに聞こえますが、悪いのは図星であったり、都合の悪いことを指摘するからなのです。
これを体よく捕らえて「ロジックばっかりで論理展開することはよくない」とかなるのは全く持って違うことでしょう。
最後に
私個人で言えば例えば買い物か何かでAとBの二択があって「〇〇とXXと△△という3つの理由からAのほうがいいと思う」と妻に説明したら、妻から「うーん、AはなんかイヤだからB」ということをよく言われるのですが、これは逆ロジハラというか、、、、まだ名前がついていないハラスメントだと思うのですが、いい名前があればぜひ教えてください。