マットレスの上に一枚敷くだけで、寝心地を一気に底上げしてくれるベッドパッド。
しかし、使っているうちに、
- 洗濯の適切な頻度は?
- 洗剤、柔軟剤はどういうものを使えばいいの?
- 素材によって気をつけるべき点は?
などの点が気になってくると思います。
些細なことですが、お手入れ方法を間違えてしまうと、せっかくの寝心地を台無しにすることもあります。
気になったが吉日、本日はベッドパッドの正しい洗濯方法について学んでみましょう。
【注意】ベッドパッドと敷きパッドは似ているようですが別物です。敷きパッドの洗濯についてはこちらのページで解説しています。 |
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1. ベッドパッドの洗濯によくある疑問
ベッドパッドの洗濯から日々のお手入れまで、どのように行うべきか分かりやすくご紹介していきます。
1−1. ベッドパッドの理想的な洗濯の頻度は?
もっとも多くある質問の一つが、どれくらいの頻度で洗濯をすればいいのか、というものですが、これはベッドパッドの使用環境により異なります。
以下の2つのケース別に、お考えください。
- ベッドパッドの上に直接寝ている場合
- シーツをベッドパッドの上に敷いている場合
ベッドパッドの上に直接寝ている場合
1~2週間に1度を目安にベッドパッドを洗濯することをおすすめします。
寝汗汚れというよりも、睡眠に剥がれ落ちた皮膚、皮脂、フケ、アカなどの汚れが、ベッドパッドの生地に溜まってしまうためです。
そもそもベッドパッドは、シーツをその上に敷いて使うよう設計されています。そのため、ベッドの一番上に敷いて使う敷きパッドと比べて、やや厚みがあるため若干洗濯しづらいです。
ベッドパッドの洗濯とシーツの洗濯では、明らかにシーツに洗濯のほうが労力がかからないので楽です。
なので、出来るだけベッドパッドの上にはシーツを敷いて使うようにしましょう。
シーツをベッドパッドの上に敷いている場合
2~3ヶ月に1度の洗濯で十分です。
シーツの厚みにもよりますが、シーツ越しにベッドパッドに寝汗が浸透していくので、季節毎に洗濯することを目標にしましょう。
そして、一番上に敷いているシーツは汚れやすいので、週に1~2度を目安に洗いましょう。もちろん、より頻繁に洗う分には問題ありません。
1−2. ベッドパッド洗濯時、おすすめの洗剤利用方法
洗濯洗剤、柔軟剤などどのようなものを使うべきか、迷うことがあると思います。ポイントを列記すると、
- 洗剤は中性洗剤がベスト
- 漂白剤は非推奨
- 柔軟剤は繊維の吸水性を悪くしないもの使うこと
- 洗濯ネットは使用推奨
と、このようになりますが、その理由として、酸やアルカリの強い洗剤や漂白剤は、繊維(特にウールなどの動物素材)の使用感を損なうことあるためです。
また、一般的な柔軟剤を使ってしまうと、繊維の表面に界面活性剤の膜が覆うようにコーティングされてしまうので、素材の吸水性が悪くなります。そのため、コットンの側生地や、ウールの中剤など、高品質なベッドパッドにもかかわらず蒸れやすく感じやすくなってしまいます。そのため、吸水性を悪くしない柔軟剤を選んで使うことをおすすめします。
そして、ベッドパッドに限りませんが、洗濯ネットはなるべくどんな洗濯物にも使用することをおすすめします。洗濯による生地の痛みが明らかに和らぎます。
製品:arau柔軟剤
価格:483円
【販売ページはこちら】
例えば、こちらの柔軟剤ブランドは吸水性を悪くしないように改良が加えられており、洗い上がりを柔らかにするのはもちろん、繊維の吸水性を損ねにくいのでおすすめです。
1−3. 洗濯機の必要容量は?
厚みとサイズにもよりますが、1cm程度の厚みのベッドパッドであればダブルサイズでも単身向け洗濯機(5kg容量)でも洗濯可能です。
しかし、中材が豊富に詰められた厚みのあるベッドパッド(1kg以上)となると、ファミリー向け洗濯機(7kg容量前後)でないと入りきらない恐れがあるので注意が必要です。
ご家庭の洗濯機の容量では洗えない場合は、コインランドリーをご利用する他ありません。
1−4. ベッドパッドを洗濯するとダニは落ちる?
「ベッドパッドにダニの存在が疑われる場合、洗濯をすれば退治できますか?」と聞かれることがありますが、ベッドパッドの内部のダニを洗い落とすことは難しいです。
しかし、60℃以上の高温で選択することができれば、熱の力でダニを退治することができ、ダニの死骸や糞などを洗い流すことができます。ご家庭の洗濯機が高温対応していれば高温洗浄してみましょう。もし高温対応していない場合は、コインランドリーでお試しください。
問題点として、ベッドパッドの素材によっては洗濯できないもの、洗濯できても高温には向かないものがあります。とはいっても、ダニが繁殖したままのベッドパッドを使うのはお勧めできないので、多少生地を痛めるとしても高温洗濯することをおすすめします。
1−5. ベッドパッドの素材ごとに気をつける点は?
ベッドパッドといっても素材によってピンからキリまで様々ですし、お手入れの際に気をつけるべきポイントも異なってきます。
そこで以下に、素材ごとのベッドパッドの特徴をご紹介していきます。
- ポリエステルわた、生地
安価で洗濯可能なので扱いやすいです。しかし、ポリエステル素材は汗の吸い取りはあまり良くないので、人によっては蒸れやすさを感じることがあるかもしれません。また、中材が安価なポリエステルわただと、洗濯によって繊維が絡みダマになり、寝心地が悪くなることもあります。
- コットン(綿)わた、生地
洗濯可能で取り扱いが楽な上、汗の吸収もいいので寝心地もよく、価格もそこそこなので、ベッドパッドの素材としてはバランスが良いです。ただ、洗濯によって中材の繊維が絡んでダマになるのは避けられません。
- ウールわた
中材としてのウールわたは自然の湿度調整機能があり、また、弾力性もあるので、寝心地はまさに至極です。ただ、水洗いに弱いので、洗う際はクリーニングに出すことをおすすめします。ものによっては洗濯可能なものがありますが、吸放湿性を犠牲にすることで丸洗い可能にしていることもあるので、販売店の方との相談されることをおすすめします。
- テンセル®わた、生地
汗を非常によく吸い取るので寝心地は最高です。また、なめらかな触り心地なので側生地としても優れています。やや洗濯に弱く、毛羽立ちやすいので残念ですが、それ以外の点は優秀です。
- シルク
稀にシルクのベッドパッドがあるので、シルクの肌触りが好みの方が関心を持たれると思いますが、あまりおすすめできません。取り扱いが大変な上、価格面を考えると中材までシルクを使う必要ってあるのかな、と思います。上記のいずれかの素材のベッドパッドに、シルクのシーツを重ねて使用するほうが良いと思います。
1−6. 洗濯性を重視したおすすめのベッドパッド
それでは次に、手軽に洗濯/お手入れができるおすすめのベッドパッドをご紹介します。
製品:フォスフレイクス ベッドパッド
素材:ポリエステル100%(フォスフレイクスTM70%、ポリエステルつぶ綿30%)
価格:11,880円
【購入はこちら】/【フォスフレイクスのレビューはこちら】
自社製品で恐縮ですが、フォスフレイクス中材を820g詰めたベッドパッドです。中材がしっかり入っているので寝心地改善できます。そしてもちろん、洗濯機で丸洗い可能です。そもそもダニのつきにくい素材ですが、万が一のことがあっても、高温での洗濯に対応しているので安心です。
製品:マジカルドライ除湿パッド
価格:4,780円
【販売ページ@楽天】/【販売ページ@amazon】/【マジカルドライのレビューはこちら】
表生地が綿パイル(タオルのような生地)になっている上、中材に吸湿材のシリカゲルを詰めています。そのため、強力に汗を吸収します。さらに、汗臭や加齢臭などの消臭機能もあるため、寝汗のベタベタだけでなくニオイまで対策できます。自社製品で手前味噌ですが、自慢の一品です。
最後に
ベッドパッドの洗濯に関する疑問を解消できていれば幸いです。
しかしもし、「ベッドパッドが結構汚れてるから買い換えようかな」とお考えでしたら、以下のページで素材にこだわったベッドパッドの選び方とおすすめのブランドを紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
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