はい、今年の夏もまたやってきてしまいました。

不本意ながら半端マニアソフトの定番になってしまった感のある、頒布物紹介の時間です。

ちなみに一昨年はこんなで、去年の冬はこんなでした。

…今年初めて知ったという方も、これで異常性を感じて頂けたのではないかと思います。



えーと、それではまず先に普通のから紹介しますが、

多分誰も興味ないと思うのでさっさか行きます、さっさか。



空の上のおもちゃ
HMS-002
(2,500円)



ようやく完成した、半端マニアソフトの第二作ノベルゲームです。

数々のアホ企画とは別で、こっちはきっちり作ってます。マジで。

ゲームの詳細等については、ここでは省きます。ちなみに、今回はフユガミと違って

トールケースサイズ(PS2のとかです)なので、

ほんのちょっとだけかさばるかもしれないです。ごめんね。


あと、いつもの不良在庫も持っていきます。買って。



『冬は幻の鏡』
HMS-001
(2,000円)※在庫たっぷり


『冬は幻の鏡オリジナルサウンドトラック』
HMSCD-001
(1,000円)※ついに残りわずかに!





…さて、じゃあ今回のメイン(何か間違ってます)頒布物の紹介に参りましょうか。

いつにも増してダメさ加減の溢れる内容ではありますが、

どうか寛容な心で見てくださると嬉しいです。

くれぐれも、本気で怒ったりとかしないでくださいませ。悲しくなるので。



↓では、以下渡辺さんにタッチで





























時は西暦、2005年初夏、

神奈川県相模原市某所…




竹本「う゛ぉ~あぁ……。妹はマンガ家デビューしたっちゅうのに(マジで)

俺は毎日毎日、ただ抜くばかり……」

絶好調で死に至る病を爆走中の竹本まさお。


竹本「終わってるよなぁ。

なんかこう、もんもんとした現状から、

ファンタステックかつ激烈かつ安易に抜け出せないものか……。

……今日はスクールデイズの血飛沫シーンで抜ければ変われるかも。

そうだ。それで生まれ変わろう!

精液絞り出すぞぉ~」

半端マニアのアイドルにしてエロゲーキングである竹本まさお。

珍しく自らの境遇に失望していたようですが5秒で復帰、

意気揚々とTHEオナニーをはじめようとしたその瞬間、



ドガン!

(ドアが蹴破られる音)



ドアが何者かの蹴りによって吹き飛ばされた!

渡辺「う゛ぉ~あぁ!!」



竹本「わっ、渡辺さん?!」

渡辺「こんな異臭をまき散らす汚物部屋(比喩表現ではなくマジで臭い)に

こもって股間と脇から臭い汁をまき散らしてるから、

そんな人生になっちょるんじゃ!!

生き方を変えろ!!」

竹本「でも僕はこんな人生しか送れないんです。

変えたい、でも変えられない!」

渡辺「生き方を変えたきゃジャンプしろや!

精神的にジャンプすんのも物理的にジャンプするのも

突き詰めて現実を見なけりゃ一緒だ、オラッ!

竹本「ひぃ~ぃ、ジャ、ジャンプ?」



渡辺「麻薬で精神をジャンプさせるように、

肉体的ドラッグでジャンプして

強引に生まれ変われや!

体をぐわんぐわんさせる素敵薬がこいつだ、オラッ!」

竹本まさおの眼前につきつけられた物体!

それは!






















空の上のおもちゃ頒布記念跳躍板
HMSJUMP-001






▲これ











渡辺「こいつで跳べば生まれ変わるぜ! 三代先までご機嫌だ!

俺はおまえを愛してる! だからおまえに変わって欲しいッ!」

竹本「わっ、渡辺さん! ……俺……俺、生まれ変わるよ! ゼッテー!」

渡辺の好意に胸を打たれた竹本はただ泣く事しかできなかった!


そして二人は手を取り合って深夜の公園へ。

 


  渡辺「人気のない公園じゃ。今のおまえは人様に見せるような物体じゃねぇからな

まず飛ぶのはコレだ、ファック!」

渡辺が竹本の眼前に差し出した物体。

それは!?



竹本「そっそれは人気同人ゲームであるところの

『ののの通信』の『落日』じゃありませんか!」

竹本の言うとおり、それはまさに、

落日!



(C) COPYRIGHT Nonono Tsushin ALL RIGHTS RESERVED


渡辺「そうじゃ! マズ俺達が乗り越えなきゃならん壁じゃ!

おまえの人生の門出としてコイツを物理的に飛び超えろや、オラッ!」



竹本「そっ、そんな大それた事、でっ、できません!」

渡辺「うるせぇ! どうせ超えられねぇんだから、こうやって

飛び越えなきゃテメェーだけじゃなく俺達の自尊心も保たれねぇだろうが!」



渡辺「さらにおまえの好きなエロゲーを台座にしてやったぜ、がっははは!」

竹本「鬼! 人でなし!」


渡辺「蝶のように生まれ変わりたいんじゃなかったのかよ!」

竹本「……うっ、生まれ変わりたいです!」

渡辺「だったら飛べや!」


竹本が長年にわたって築き上げたエロゲータワーの上に、

人気同人ゲーム『落日』を置き挑発する渡辺。

あまりに非情な暴挙に、最初は立ちすくんでいた竹本だったが…。

 



ぶるり、と竹本は大きく震えてから、

何かを振り切った笑顔を渡辺に向けた。

竹本「わっ、渡辺さん。俺、跳んで蝶になるよ。

妹の顔を正面から見ることができる人間になるよ!」

切実な声であった。

 

竹本「きょえぇぇえぇっ!」



竹本「落日を飛び越えて!」




竹本「人生の朝日をっ」



竹本「手に入れるんだぁー!」




竹本「ッシャアッ!」



見事、竹本は跳躍に成功した!




渡辺「こっ、こいつ本当に超えおった!!

落日を物理的に超えおった!」



両手を広げ、誇らしげすぎる笑顔をまき散らす竹本。

竹本「やっ、やったぁ! 渡辺さん、俺、落日を超えたよ!

俺、これで生まれ変われたかな!」

エロゲーを辛辣な言葉で語る時とは裏腹に、

生まれたばかりのような笑顔で

渡辺に問いかける竹本。




しかし、渡辺はそれで許す程甘くはなかった…!





渡辺「アホぬかせ、たわけが!」



渡辺「人生はそんなに甘かねぇ!」

竹本「渡辺さん? その顔は……渡辺さんですか?」



※かなりギリギリですが、演出のためやむなく掲載しました(半端マニアソフト)

渡辺「デストローイ! こいつはデストロイガンダムの装甲をも切り裂くというフリーダム花火!

戦火を潜り抜けずに人間、変われっかよ!」

竹本「ひっ、火を潜らすつもりですか!」

一見、非情な渡辺の行動。

しかし、それは竹本を乗り越えさせたいがゆえの愛の鞭なのだ!



渡辺「それをしなきゃ変われねぇし、ネズミ講で地元の友人を

たぶらかす度胸もつかねぇっぺよ!」

竹本「うっうっ……」

渡辺「レッツ ファッキン ファイャー!!」



▲よい子は真似しないでね。死ぬよ?

あまりの火力に竹本の顔面が引きつる。

竹本「うっ うげぇ! にっ、人間は火を恐れる動物です」



渡辺「アホか! テンション上げて行けば克服できるっぺよ!

最初に火を手にした人間も相当にテンションが上がっていたに

違いねぇ! おまえもそれをやれ!」



渡辺「火を超えて生まれ変われ、竹本まさお!」

竹本の目の色が変わった。

肉食獣のそれであった!

猛然と走り出す!

竹本「うっ、うおお! 生まれ変わりてぇ!」



ジャンプ一閃!

竹本「キャ、キャオラッ!」



竹本「こっ超えた! やったよ渡辺さん!」



文化の壁と共に、火を超える事に成功した竹本。

これでついに、敗北だらけの彼の人生にも、

勝利がもたらされるのか…?






ところが。








竹本「あっ」



渡辺「あっ!」



竹本の着地点に、偶然置いてあったゲームのパッケージ。

それは1年半かけて制作した割にはさっぱり売れず、

不良在庫を大量に抱えた、あの…






『冬は幻の鏡』
HMS-001
(2,000円)※在庫本当にたっぷり


渡辺「そっ、それは我々の偉大な前作『フユガミ』っっ」



渡辺「ンッ……ノォオオォー!

フッ……ユガミィィィイ!」

頑張って血反吐吐きながら(本当)シナリオを書いた割には

さっぱり売れなかった前作。

その時の悔しさが胸に去来したのか、

それとも、歪んだ愛情が、破壊されたパッケージの絵によって

具現化されたのか…



ともかく、渡辺の怒りに火が点いた…!





渡辺「貴様!さては●●●や●●の連中と通じてるなッ!」

竹本「ぐっ、偶然です! 故意じゃありません!」

渡辺「いっそ俺が生まれ変われらせたらぁ! おまえを涅槃に送ることでだ!」

竹本「ひぃっ、お助けー!」


渡辺は跳躍板を使って跳んだッ!!




竹本「ごっ、後生っ…ぐあっ」

 
























<おまけ>

竹本のいろいろな波動が押し込められた跳躍板を

清めるために、浄化能力を持つという

美青年絵師の元に渡辺はかけつけた!

(要するにそらちゃ原画のkashmirさんに絵を描いて貰いに行ったのです。kashmirさんありがとうございました)





都庁の公園に住んでいるという美青年は渡辺の申し出を

快く受けてくれた。













素晴らしい手際によって浄化されていく跳躍板。




ついに完成!

美麗な絵を前に、浮かれ踊る半端のメンバー達。

…が、しかし。

 




渡辺「綺麗すぎなので適度な汚れが必要です」

といって、史上最悪のネタバレを仕込んでしまった!



渡辺「やったぁ! これで竹本君の怨念が消えたよぉ。

そうだ、この跳躍台をコミケで配布することによって、

少しでもみんなの役にたとう」

絵師は深く頷いて、

絵師「それはとでもいい考えですね。グスコーブドリもそう言うに違い有りません」

と優しく送り出してくれました。

石原慎太郎も都庁の窓から泣きべそかいてこの光景を見ていました。





おしまい




























すみません。

まともなグッズなんぞとうの昔に諦めていたんですが、
よりによってまたも意味不明な使えない物にしてしまいました。
つか、アレ跳躍板って言うんですね。初めて知りました。

また、このどうしようもない企画に付き合ってくださった、
ののの通信さんには心よりお礼とお詫びを申し上げます。
デカバナーに続き、どうもウチの黒い流れに巻き込んでしまって
申し訳ありませんが、何でしたら渡辺さんの体ぐらいは提供しますので、
もし何かありましたら仰ってくださいませ。




▲お詫びの意味を込めてもう一度バナー

kashmirさんとまさおと、あと貴重な休日に何故か撮影隊として
参加してくれた蒼樹うめさん(本物) にも感謝の意を。



というわけで今年の夏コミは上の方で紹介した、
『そらちゃ』と過去のブツと、あと下の方のアレ、という
形で頒布をさせていただこうと思います。

毎度毎度、壁サークルにしていただきながらのこの愚行ですが、
まあ可哀想な子ですので優しく見守ってくださいな。


あ、えとラストのアレの値段です。


空の上のおもちゃ頒布記念跳躍板
(kashmirさんの絵付き)
HMSJUMP-001

●カロフィルム材縦張リ
●底面すべり止めゴム付
●高さ1OX長さ90X幅60cm
●重量/11kg
(運搬用カート付けます)

全国小・中・高で正式採用の実績。
体育館等施設での使用可能。
※現品限り












価格:10000円

▼値段の理由▼

原価15000円もしやがります(品番K-405を参照)









おまけもう一個


まさおが踏んづけたフユガミ、

後で一応チェックしたらちゃんと動いたので、

欲しい人に格安で売ります。



『冬は幻の鏡』
(※パッケージ大きく破損)
HMS-001
(100円)※現品限り



Pケース取り替えれば普通に使えると思いますので。

あと、裏にテキトーに落書きとかしてます、多分。






おしまい