知らずに食べていた…カキの生食用と加熱用の違いは[2018/12/14 18:54]
冬の味覚「カキ」。私たちは大切なことを知らないまま「生」で食べていたかもしれない。
海のミルク「カキ」。生でつるんといくも良し。あったかい鍋でハフハフと頂くのも良し。鮮魚店でもシーズン真っただ中のカキは飛ぶように売れるという。生で食べられる生食用とお鍋やフライなど加熱して食べる加熱用。生食用と加熱用の違いは、“鮮度の違い”と思っている人が少なくないようだ。でも、実際は鮮度の違いではなく…。カキの生食用と加熱用の最大の違いは、“捕れる海域の違い”だ。一般的に生食用は、県などが指定した主に沖合で育ったもの。一方で、加熱用は指定海域以外の主に河口付近や沿岸部などで育ったものだ。なぜ、沖合育ちが生食用なのかというと、食中毒を引き起こす原因菌が含まれる生活排水の影響が少ないと考えられているからだ。さらに、生食用と加熱用でもう1つ大きな違いがある。生食用は出荷前に2日から3日かけて除菌を行うのだ。ちなみに店の人によると、味わいにも違いが。除菌する生食用に比べて加熱用はそのまま出荷されるため、ふっくらしていて味も濃いという。かといって、加熱用を生で食べることだけは絶対にしないでほしいとしている。