【野球】金津スタイル、甲子園で魅せる!! センバツ21世紀枠最終候補に2018年12月15日 紙面から
第91回センバツ高校野球大会(来年3月23日から12日間・甲子園)の「21世紀枠」の地区候補9校が14日、日本高野連から発表された。各都道府県から推薦された候補校から、地区ごとの最終候補1校(北海道は単独で地区扱い)に絞り込まれた。北信越地区の金津(福井)は2年連続で候補入り。東海地区は今秋の東海大会に出場した清水桜が丘(静岡)が選ばれた。センバツ大会の21世紀枠は3校。一般選考の29校(明治神宮大会枠1校を含む)を加えた計32校は、来年1月25日の選考委員会で決定する。 春の扉が少しだけ開いた。金津が2年連続の最終候補校選出。それだけに、斎藤滋監督(51)の「これから、やれることをやっていこう」との言葉に聞き入る選手の表情は落ち着いていた。 「(21世紀枠は)僕たちが選ぶわけではないので、冷静に受け止めていますね」と奥出泰規主将(2年)。エースの石丸裕大投手(2年)も「いいモチベーションになると思うので、しっかり練習をしていきたいです」と気を引き締めた。 部員22人は全て地元出身。それでも、実力は県内屈指だ。昨秋の福井県大会優勝に続き、今秋の福井県大会では準優勝。しかも、内容が濃い。準々決勝で今夏の甲子園大会に出場した敦賀気比を2-1で破り、準決勝ではその後に北信越大会準Vまで駆け上がり、センバツ出場を濃厚にしている啓新に6-5で勝利。県内の強豪私学と互角の戦いを展開した。 原動力は、最後まで相手に食らいつく粘り腰。斎藤監督も「接戦になった時はウチが勝てるチャンスがあると思っています」と自信をみせる。石丸も思いは同じだ。「ここまでやってきたことは間違いではなかったと思う。ぜひ、甲子園でうちのスタイルを試してみたい」と22人の部員に共通する思いを代弁した。 学校のある福井県あわら市は過疎化が進む。ただ、金津ナインは小学生への野球教室や雪かきなどを通じ、地域でおなじみの存在になっている。今春の第90回大会は最終選考で落選したが、今回こそ甲子園切符を勝ち取りたいところ。願いがかなえば、福井県きっての温泉街が熱く盛り上がるはずだ。 (川越亮太)
PR情報
|