放射線のせいで、鼻血が出たという荒唐無稽の表現をし、逃げない福島県民はおかしい、と、風用被害を広める場面を描いた「美味しんぼ」ですが、恐怖を煽れば売れるだろうとの思惑通り、5/19発売の最新号は、書店での売り切れが相次ぎ、購入予約がいっぱいで雑誌が店頭に並ばなかった店もあり、店員らは在庫の問い合わせや追加注文などの対応に追われた、とのことです(文献1)


小学館によると、全国の書店から追加注文が相次いでおり、週刊誌で追加注文がくるのは異例、また、「在庫がなく、応じられない」とのことです。

鼻血には医学的根拠がある、と主張する人たちが、国会内で記者会見を開いた、そうです(文献2)。どうしたら、国会内で記者会見が開けるのでしょう?私も記者会見で、恐怖煽り商売のあくどさを、糾弾したいです。


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その記者会見で、北海道がんセンターの西尾正道名誉院長が「放射性物質が付着した微粒子が鼻腔(びくう)内に入って低線量でも鼻血が出る現象はあり、医学的根拠がある」と指摘した、そうですが、多くの統計データで否定されていることを否定するデータを示した、様には報道されていません。stap細胞騒動と同様に、他人が検証できる事実を示さねばならないのに、新聞記者は、こういう件に関しては、追及しないのですね。


電話で参加した福島県内の母親は「子どもに鼻血が出ても、話を聞く前から因果関係を否定するような人たちに私たちは本当のことは言わない。」と訴えたそうです。


実際は、そのような声を聞いて、是非とも相関を見つけようという意思で調査を行った小児科医の調査結果では、逆に、福島の子供は鼻血を「出さない」と言う結果が得られています(文献3)。

本当に、「福島県の母親」であれば、自分の意に染まない真実はすべて嘘と否定して、存在しない放射線の被害への恐怖心を増幅してしまう心、への対策を考えてあげねばなりません。


同席した崎山比早子・元国会事故調査委員会委員(がん生物学)は「健康障害への懸念は鼻血どころでない」と説いたそうです。こんな人が、がん生物学の研究者で、且つ「委員」だったのかと、驚きです。


主催の市民団体代表は「健康障害を訴える声を抑えつけている」と非難した、そうですが、前にも書きましたが、どこの本屋でも、放射線は怖い、と言う本しか並んでいません。存在しない恐怖を煽りつける本しか並んでいません。放射線生物学の研究成果を紹介する本は皆無です。抑え付けられている、どころではありません。


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(参考文献)

1)

美味しんぼ最新号発売、地元の書店は売り切れ

朝日新聞デジタル 20145192110

http://digital.asahi.com/articles/ASG5M5DKWG5MUGTB00T.html?_requesturl=articles%2FASG5M5DKWG5MUGTB00T.htmlamp

2)

美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見

朝日新聞デジタル 524()014分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140524-00000004-asahi-soci


3)

2014051608:00 「福島の子供は鼻血を出さない、との調査結果ーーー鼻血は放射線のせい、を否定。残念でした、「美味しんぼ」さん、前双葉町長さん」

http://blog.livedoor.jp/toshi_tomie/archives/52152204.html