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【首都スポ】

[大学サッカー]中大、Jクラブ内定5選手会見 FC東京内定・渡辺、夢は東京五輪

2018年12月14日 紙面から

Jリーグでの活躍を誓う(左から)大橋祐紀、上島拓巳、渡辺剛、安在達弥、内藤健太=東京都八王子市の中大多摩キャンパスで(神代雅夫撮影)

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 中大は13日、同大多摩キャンパスで、サッカー部の来季Jクラブ加入内定選手5人の合同記者会見を開いた。J1のFC東京入りするDF渡辺剛(4年・山梨学院大付)は、1年半後の東京五輪出場を目標に掲げ、プロの舞台でDF森重真人(31)らに定位置争いを挑む。J1湘南内定のFW大橋祐紀(同・八千代)、いずれも来季J2の柏内定のDF上島拓巳(同・柏U-18)、東京V内定のDF安在達弥(同・東京Vユース)、FC琉球内定のDF内藤健太(同・国学院久我山)も抱負を語った。

 覚悟の決断だった。渡辺は、複数のクラブから誘いを受けたが、あえて日韓代表クラスとの定位置争いへの挑戦を選択した。

 「そういう選手たちに勝っていけば、日本代表に入るチャンスも高くなると思います。厳しい環境の中でもチャレンジしていきたい気持ちが強くなったので(東京加入を)決めました」

 すでに特別指定選手として青赤デビューを飾り、今季J3で3試合にフル出場も果たしている。

 「初戦は負けてしまったんですが、2試合勝つことができてファン、サポーターと喜びを分かち合うことができました。率直に、プロってすごいなって思いました。負けている時も勝っている時もいつも応援してくれる人がいる。それを幸せに感じました」

 小中と、青赤のユニホームに袖を通してきた渡辺にとって憧れの場所がある。

 「味スタでプレーしたいとずっと思っていました。高校卒業後にFC東京に帰ることができたらという気持ちもありましたが、当時は自分の実力が伴っていませんでした。大学に入ってからも戻れるとは思っていませんでしたが、その機会をいただけて良かったです」

 そして、見据える先には、1年半後の大舞台がある。早生まれの渡辺は、東京五輪代表の最年長世代でもある。中大の最終ラインでコンビを組んだ、上島も同じ生年月日。地元開催の五輪で、4年間同じ釜の飯を食ったコンビ再結成という夢を口にする。

 「FC東京で一日でも早く試合に出てリーグ優勝に貢献することが目標です。そして、東京五輪世代なので東京五輪に上島と2センターを組んで出場できればうれしいことだと思います。厳しい場所にいないと成長はないと思っています。全力でがむしゃらにやっていきたいです」

 大きな夢を羅針盤に、プロの門をたたく。渡辺の言葉には、志高く自らの足で厳しい世界を歩む覚悟がにじんだ。 (馬場康平)

<渡辺剛(わたなべ・つよし)> 1997(平成9)年2月5日、埼玉県越谷市出身の21歳。184センチ、76キロ。ポジションはセンターバックで利き足は右。FC東京U-15深川、山梨学院大付高を経て2015年に中大進学。高さを生かした空中戦の強さを武器に今季は関東2部優勝、同1部昇格に貢献した。関東大学選抜A。

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