【大リーグ】大谷、打者復帰は5月末 「リハビリすごく順調」2018年12月14日 紙面から
エンゼルスの大谷翔平選手(24)が13日、東京都内のホテルで行われた「2018毎日スポーツ人賞」の表彰式に出席し、グランプリを受賞した。昨年10月1日に受けた右肘靱帯(じんたい)再建手術からのリハビリは順調で、来春2月のキャンプイン時は「確実にバットを振れるようになっておきたい」と語った。来季は投手を封印し、指名打者として復帰予定。オースマス新監督は、大谷が開幕には間に合わなくとも、5月末までに復帰する希望を語っており、これが実現する可能性は高そうだ。 5月の復帰に光明が差した。右肘手術からのリハビリ状況を「今のところ、すごく順調にきている」と語った大谷の表情は、晴れやかだった。来年2月中旬からのキャンプでできることも、具体的なイメージがあるという。「確実にバットは振れていたいと思うし、ティーバッティングも軽く打ち始めて入れれば十分じゃないかと思う」 来季は指名打者(DH)に専念する。オースマス新監督は米時間12日、ウインターミーティングで会見し、「大谷は開幕に間に合わないだろう」と語ったが、これは既定路線。11月に漏らした「シーズン最初の3分の1(5月末まで)のどこかで戻って来てくれれば」との思いは、想定外のトラブルがなければ見通しは明るそうだ。 現時点ではトレーニング系のリハビリも始め、本格的な体づくりに向け、強度も徐々に上げていくという。背番号17は「ここからが勝負だと思っているので、しっかり調整したい。来年どんな形で(試合に)出るかはリハビリのデータ次第」と腕を鳴らした。 復帰時期について、チームは慎重を期する構えだ。「2020年に投げられるよう、とにかく肘を守る。最優先は、投手としてリスクを冒さないこと」と指揮官。だが、同時に「もちろん、打線には必要な存在だから、復帰してほしい」と本音ものぞかせている。 「他の要素を考慮せず打力を見れば、エンゼルスはなるべく大谷の打席数を増やしたいだろう」と米スポーツ専門局ESPN(電子版)。同手術からの復帰時期の目安は、打者ならば7~9カ月とされる。来年の5月末で、大谷はちょうど8カ月だ。 (広田学)
|