「沖縄たばこ」の一つで、沖縄限定の銘柄として観光土産としても親しまれる紙巻きたばこ「バイオレット」が近く販売を終了する。米軍統治時代の1956年に、琉球煙草が販売開始し、本土復帰の72年5月15日に日本専売公社が販売を引き継ぎ、現在は日本たばこ産業(JT)が販売。店頭での在庫が売り切れ次第、販売終了となる。

バイオレット

 復帰前の沖縄には、たばこ会社「琉球煙草」「オリエンタル煙草」「沖縄煙草」があり、琉球煙草は「バイオレット」「ウルマ」、オリエンタル煙草は「ハイトーン」などの銘柄を製造していた。「ハイトーン」は11年5月に販売終了しており、「バイオレット」が販売終了になると、残りは「ウルマ」だけになる。

 JT広報は「昨今の紙巻きたばこ数量の減少に伴い、品質維持、管理が非常に困難となり、廃止することになった。売り尽くしをもって順次販売終了とさせていただく」と説明している。