日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が12日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で今年1年を表す漢字に「学」を選んだ。毎年恒例の今年を表す漢字の発表の日。本家は「災」だったが、清宮は-。
「『学』って字かな」。報道陣からこの話題を振られてから「うーん」「どうしよう」と考えること数十秒。悩んだ末に「学」に決めると、色紙にペンを走らせ晴れやかな表情を浮かべた。
歴代最多の高校通算111本塁打を放ってのプロ入り。周囲の大きな期待を受けてのシーズンは学ぶことの連続だったという。「本当にいろんな事が初めてだった。プロ野球の流れとか、年間通して戦う難しさ。プロのレベルであったりいろんなことを学べた」。ケガや病気に苦しんだ時期もあった。とらえたと思う打球がファウルになることもあった。そのすべてが血となりに肉に…。そんな思いを「学」の一文字に凝縮させた。
前日にはラグビートップリーグのヤマハ発動機で監督を務める父・克幸さん(51)が退任を表明。清宮は「感謝しかないです」と、来季はさらなる恩返しの1年にする。外野争いは西川、近藤、大田、浅間に加え、台湾ラミゴの王柏融も交えての超激戦区。「今年学んだことを生かしたい」。2019年シーズンは、ただただ圧倒的な存在感を示すだけだ。 (土屋善文)