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霧ケ峰メガソーラー反対署名に5万人 諏訪市に提出

金子市長(手前左)に要望書を手渡す柴田会長=諏訪市役所で

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 諏訪市四賀の霧ケ峰高原近くで民間事業者が進める大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画で、下流域の茅野市の住民らでつくる「米沢地区Looopソーラー対策協議会」は十一日、五万一千十二人の署名を添え、計画中止を求める要望書を金子ゆかり・諏訪市長に提出した。

 大規模な森林伐採による土石流災害をはじめ、水源や魚類への悪影響が懸念されると指摘。対策協の柴田豊会長は「あの場所に大規模な太陽光発電所はいらないというのが圧倒的な意見。重く受け止めていただきたい」と、計画中止に向けた積極的な取り組みを求めた。

 要望書は、諏訪市内五つの酒造会社や諏訪湖漁協などの連名で提出。酒造会社の関係者は「酒蔵は水が命。地下水への影響はないと明らかにならない限り計画に反対する」と訴えた。

 金子市長は、事業者が環境に及ぼす影響予測や保全対策をまとめた準備書を作成中として「この段階でコメントする状況にない」と慎重な姿勢を見せ「大規模開発への懸念はよく分かる。同じ思いで環境影響評価方法書に対する意見書も提出しており、見守らせていただきたい」と理解を求めた。対策協は、県や茅野市にも同様の要望書を提出している。

 (中沢稔之)

 

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