GPファイナル男子2位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車、中京大=もこの日、羽田空港に帰国した。GPシリーズから満足のいく演技ができず、引きずってしまったという宇野は「とても悔しい試合になった。練習してきたことを出せず、結果も出せなかった。自分の練習を信じることは難しいことですが、それが一番、大事だと思いました」と振り返った。
初優勝を遂げた紀平に感銘を受けた場面もあった。フリーの最初のコンビネーションジャンプで失敗して手をついたが、その後のジャンプは難易度を上げて成功させた。その姿に「純粋にすごいと思った。こういうところが僕に足りないところだな、と」。表現力についても「一つ一つのポーズが写真で撮れるような感じで、きれいなポーズになっている。僕にはないものを持っています」と分析した。
次戦の全日本選手権に向け「まず自分を信じる。自分がやってきた練習を信じて演技をすること」をテーマに掲げた。悔しさを原動力に、日本最高峰の舞台で最高の演技を見せる。 (平野梓)